あなたは先生ですか?
2、3日に1回の更新は無理でした。なので、思い付いたときに更新します。
僕は1年B組の教室に入り、確認がてらに教室を見渡した。
健太と愛以外に変な奴が、いたらたまったもんじゃないからな~しっかりと確認はしとかないね、もうあの2人でお腹いっぱいだし。
見たところ他に知ってる奴はいないみたいだな、楽しい高校生活を送るには、しっかりと仲良くならないくてはいけないからね、よし頑張って友達を作って行きますか!
・・・いやあの、教室に入ってからずっと愛に睨まれて恐いんだけど!蛇に睨まれたカエルみたいに動けませ~ん!てか隣の女の子が今にも泣きそうだよ!
っと頭の中で思っていたら背中を誰かに叩かれ、反射的に後ろを振り返ったが誰もいなかった。
あれ?おかしいな誰かに背中を叩かれた気がしたんだけどな?
「コラ、もうチャイムなっているんだから、席に座りなさい」
不思議がっていたら、下から声が聞こえて、顔を下に向けてみると、スーツを着た子供が頬を膨らませながら立っていた。
ん?なんで子供がいるんだ?しかもスーツ着て。
「もぉー、先生の言うことがきけないんですか。先生怒っちゃうぞー」
「えっ?君先生なの?」
「そうですよ、古泉潤先生です。あと、年上に君って言わないの」
「マジで?」
「先生は嘘はつかないですよ」
「・・・」
「・・・」
「ちっちゃーーー!!」
「な!?」
あっやば、思った事が素直に口から出ちゃった。でも、そう思ってもしょうがない。どうみても見た目子供だし、身長も見た感じ130cmぐらいしかないし、たぶん声変わりもまだしてない感じだし、年上には見えない!!
「失礼だよ君は!先生は立派な大人だよ!今年で25歳なんだよ!」
うお、ヤバイなんか今にも泣きそうだよ!
「うわ~ん!どうせ先生はちっちゃいですよ、130cmしかないですよ!うわ~ん!」
うわ~本格的に泣き始めてしまったよ。てか古泉先生、130cmしかないのか、やっぱり小さいなー・・・いや!そんな事はどうでもいいから、どうやって泣き止まそう!どうしようどうしよう。
っと1人焦っていると、前の席に座っている女子が先生に近寄っていき。
「先生大丈夫ですか、このチョコあげるんで泣き止んで下さい、ね。」
ってチョコかよ!めっちゃ子供扱いしてるよ!
「ぐすん、先生はチョコでは泣き止みませんよー、あっこのチョコおいしな~」
泣き止んだよ!嬉しそうにモグモグとチョコ食べてるよ。
「泣き止んだね、えらいえらい」
古泉先生は女子に『えらいえらい』と頭をなでなでしてもらっていた。なんかちょっと羨ましい。
なんて事を考えていたら愛からの睨みが強くなった気がした。恐いので全力で無視する事にした。
「せっ先生はなでられても嬉しくないんだよ」
嘘つけ、顔がにやけているぞ。
「も~先生可愛すぎ!」
あ~あ、抱き付かれちゃったよ。古泉先生・・・すごく羨ましいッス!
「わっ私も愛でさせて!」
「あっずるい私も私も!」
「先生こっちにもお菓子があるますよー」
遂には、クラスのほとんどの女子が先生に集まってきたよ。いや、これはもう群がってきてる。うん、群がるって言葉が合っているな。
なんか蚊帳の外になったしまったな僕。もう座っていいかな?
ドッドッドッ!ガラ!
「潤先生!大丈夫ですか!」
勢い良くドアが開き、メガネをかけた長身の女性が教室に入ってきた。
「あっ柊先生!助けて~」
古泉先生は女子にもみくちゃにされながら、手を伸ばして助けを求めていた。
女子に囲まれているのに助けを求めるとは・・・なんか腹が立つ。
『俺もお前と同じ気持ちだ』
ふっあんたと意見が合うとわな。僕は上を見ながら、呟いた。
「わかりましたすぐ行きます!おらどきな!小娘ども!」
柊先生は女子をつかんじゃ投げつかんじゃ投げて、中心にいた古泉先生を助け出した。てかどんだけ力があるだよこの人。
「大丈夫ですか!何が合ったんですか!目のまわりが腫れていますが!」
「あっいや、あの子が僕の事を子供扱いするんだよ」
古泉先生は僕に指を指しながら、涙目で柊先生に訴えていた。
えっ今ごろ僕にふってくるのマジかよ、てか柊先生指鳴らしながらこっち来ないで、愛なみに恐いんですが!あと、なに構えているの!
「潤先生を泣かすとは、万死に値する!」
拳が風切り音を出しながら、顔に迫って来る中で思った。
この学校、校長先生以外の先生も変だ・・・。
鼻の骨の折れる音を聞きながら、意識を手放した。