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魔王プロローグ

 世界最強だった(・・・)魔王リュオンは今、魔王城のキッチンで赤ん坊の白猫獣人をおんぶ紐で背負いながら、モフモフの子らに飲ませるミルクのスープを煮込んでいる。同時に小さい子らに食べさせる離乳食も作っていた。煮た白身魚をすり潰している最中に暇を持て余した子らが集まってくる。


「魔王、遊ぼうよ!」

「待ってくれ、今ご飯作ってる……」


 辺りがどんどん散らかってきた。


「リュオン様、何かお手伝いしますか?」と、魔王リュオンの執事は問う。


「何かとはなんだ?」

「い、いえ、何も……」


 魔王リュオンが威圧的な声でそう言うと、執事は怯む。


 料理が一段落した。魔王リュオンは部屋の散らかりが気になり、ゴミを片付けようとするも「魔王、それゴミじゃない。僕が作ったおもちゃだよ」とアルパカ獣人の子が泣きだす始末。


「どうして我はこんなに忙しくなったんだ――」


 魔王リュオンはそう呟くと、頭を抱えた。



***


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