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黒の残響  作者: マンガン&ChatGPT
第4部:終極の門と永遠の果て
33/36

第33章:第三の道

塔の中心に現れた空間は、まるで鏡の中の世界のように静かだった。

光と影、始まりと終わり、生と死――すべての概念が渦巻きながら、そこに在った。


リオンは黒き鍵を掲げる。


「終わらせるだけじゃない。繰り返すだけでもない。

俺たちは“変える”ためにここまで来た」


終端の設計者はわずかに眉を動かした。

「第三の道――予測されぬ変数。

それは“予定されざる世界”。君がそれを望むのか?」


フィアがリオンの隣に立ち、頷いた。

「確かに、未来は予測できない。不確かで、怖くて、でも……希望もある」


ユノも銃を下ろし、静かに言葉を紡ぐ。

「この世界を、誰かの思い通りにはさせない。

自分たちで選ぶ。そういう時代を、ここから始めるんだ」


リオンは鍵を空間の中心に差し込んだ。

すると、光が爆発的に広がり、設計図がほどけ、書き換わる音が空間を満たした。


設計者は黙して見届けていた。

そして最後に、ひとつだけ言葉を残した。


「ならば見届けよう。君たちが築く“運命の再設計”を」

空間が崩れ、塔の内部が消え――新たな空が広がっていく。


彼らの選んだ「第三の道」。

それは誰も見たことのない、可能性の海だった。

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