第捌話-魔の術-
Q色付きって…?
A 激化する魔物と戦い、対抗するため結成された最強の7人
繝ュェ繧ケ
繧呈ョコ縺幢シ
縺吶險ア縺吶險ア
縺吶險
ア縺吶コ縺帶
縺帶ョコ縺帶ョコ縺帶ョコ縺ョコ縺
…………ロリスを殺せ?
チュンチュンチュン…
夢…か。はぁ…縁起でもない夢なこった。
和葉:「ロリスはまだ寝てるのか。昨日頑張ってくれたからな、しばらく寝かせてやるか」
ロリス:「Zzz…」
そう思考しロリスの頭を撫でる。さらさらとしていて、触り心地が良くずっと触っていたくなるけど、それを抑えてキッチンへと向かう。
和葉:「…ん?手紙?」
机の上には丁寧な字で書かれた書き置きが置いてあった。
和葉くんへ
私は少し用事が出来てしまったから出かけることにするよ。君は世間に顔が割れていないし、襲われることは無いと思うけど、何かあったら他の皆かギヤくんのとこに行くといいよ。話はつけておくからさ
P.Sせっかくだしロリスちゃんを連れ出してあげたら?記憶を失ってるんでしょ?
和葉:「全く…自由過ぎるなあの人は…この間2人1組で活動するって決めたばっかなのに」
まぁ僕一人なら確かに危険はないだろうし大丈夫だとは思うけど…念の為後でティレマさんに連絡しておこう。
ロリス:「起きるのが早いのぅ…主よ」
和葉:「おはようロリス。今から飯作るとこだけどリクエストとかあるか?」
ロリス:「朝は米派じゃ」
和葉:「んじゃいつも通りでいっか」
トントントン… ザクザク
和葉:「なぁロリスどっか行きたい場所とかあるか?」
ロリス:「急じゃな?特段そういうのは無いが…どうしてじゃ?」
和葉:「いやな、紅蓮さんがどっか行っちゃったみたいだからさ。僕とお前は世間に顔が割れちゃいないから観光にでも行ってくれば?だとよ」
ロリス:「ほぉ…なるほどの。じゃあ少し観光にでも行かんか?儂はこの世界について全く知ら…この言い方は違うか。覚えておらんわけじゃしのぅ」
冷静な顔してるけど、楽しみなのが隠しきれてないな?アホ毛がすごいブンブンしてるぞ
和葉:「んじゃそうしよう。っと飯できたぞ」ゴト
今日の朝食は白米とつみれの味噌汁。それとカツオの刺身だな。あぁいやタタキって言うんだっけな
ロリス:「うむ。では早速頂くとしよう」
和葉:「いただきます」
ロリス:「ふぉむあいかはらずふまいのおふしのりょうりは」
和葉:「噛んでから喋れ、ハムスターみたいになってるぞ」
まぁでもあの刀形態と食卓を囲むよりかは随分いいな。人?が美味しそうに食べてるのを見るのは嬉しいもんだ
ギヤさんとか飯屋をやってる人達ってこんな気持ちなのかもな
ロリス:「?、ゴクッどうした?そんなに儂の顔を凝視して」
和葉:「あぁいやなんでもないよ。とっとと飯食って準備しなくちゃな〜って思ってただけだよ」
ロリス:「? そうか」モグモグ
ーーーーーーーーーー
和葉:「ごちそうさまでした」
ロリス:「うむ。美味かった満足満足」
和葉:「じゃあとりあえずロリスは自分の用意をしておいてくれ。僕はティレマさんに連絡してくる」
ロリス:「わかった〜」
プルルルル……プル…ガチャ
ティレマ:「はい。どなたでしょうか?」
和葉:「ティレマさん?僕です。和葉です」
ティレマ:「あれ、和葉ちゃん?どしたの?もしかして緊急事態?」
相変わらずテンションの切り替え速度やばいな…
和葉:「実は紅蓮さんがまたどっか行っちゃいまして…書き残しには急用が出来たから空けると…」
ティレマ:「はぁ…紅蓮さんったらいっつも急に居なくなるんだから…後で説教ね。とりあえず私たちは今から帰るにしても3日はかかっちゃうから大人しくしててね?あと念の為拠点には滞在しないように」
和葉:「分かりました。」
ラウ:「ティレマさぁん!こっちヘルプ!」バンバン
ティレマ:「了解!んじゃ目立つ行動は避けるように!じゃ」
ガチャ…ツー…ツー…ツー
切れてしまった。何かが向こうで起こってるみたいだけど…大丈夫かな?まぁあの二人なら余程のことがない限り大丈夫だとは思うけど
和葉:「ロリス〜?準備出来たか?」
ロリス:「うむ。よく考えたら儂用意するものとか無かったわい」
和葉:「そういやそうだったな…」
和葉:「着替えと荷物入れてっと…よし。んじゃ行くか」
ロリス:「随分大荷物じゃな?てっきりちょっとした観光だとおもったんじゃが」
和葉:「あぁいやな、3日はティレマさん達が戻らないらしいからな。1人で基地にいる訳にも行かないし…3日間はどっかホテルか旅館でも取ろうかと」
ロリス:「観光というより旅行じゃの」
和葉:「だな。ついでにお前の力の情報集めでもするとしようかな」
ロリス:「あ、力!忘れとったわ」
和葉:「忘れるなよ…」
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太陽が真上に差し掛かろうかとしてる頃
行先も決めぬまま僕らは馬車に揺られていた。
和葉:「~♪」
ロリス:「そういえば主よ。わしらは今どこに向かっておるんじゃ?」
和葉:「ん〜?わからん。最終目標は旅館だけど、それ以外は決めてないぞ」
ロリス:「そうなのか?まぁのんびり出来るならいいがのぅ」
しかしどこに行こうかな?ん〜…ここら辺だったら…
ドガアアアン!
!?なんだ?右前の方から凄まじい音が…!
ロリス:「主よ。どうやら何かあったようじゃな?」
和葉:「らしいな。様子を見に行こう」
馬車から降り、音の発生源を見るとどうやら白髪の少女をローブを来た人間が捕らえようとしているらしい。
ていうか…ありゃ如何神教に魔術協会の連中じゃねぇか!また如何神教かよ!
白髪の少女:「…!」ザッ
緑ローブ:「クソガキがぁ!ちょこまかとぉ!」
赤ローブ:「ちょっと!あれはまだ魔術協会の物よ!?傷をつけたらタダじゃ置かないからね!あいつが脱走したってバレたら私が怒られるのよ!」
緑ローブ:「ちっ…うっせーな!分かってるよ!これだから魔術協会の連中は…」
和葉:「おいそこのローブ!小さな女の子に四人がかりたぁ情けないな!」
ロリス:「情けないのぅ!」
緑ローブ:「あぁ!?ガキは帰んな!構ってる暇はねぇんだよ」
隙を見てこちらに白髪の少女が駆け込んでくる
白髪の少女:「……」フルフル
和葉:「よしよし…そこで待ってな。ロリスこいつを護ってやってくれ」
ロリスに刀を手渡す。途端に刀のサイズは先程の半分程になり、ロリスにピッタリなサイズ感に変化した
ロリス:「あいわかった。しかし4対1じゃが大丈夫か?」
和葉:「なぁにあの時の魔物に比べたら赤子のようなもんだ」
緑ローブ:「ふん…ガキが…舐めた口を聞いてくれるじゃねぇか。おい!先に鍵のガキを捕まえちまえ!」
緑ローブ:「把握した。女行くぞ」
赤ローブ:「ちっ…仕方ないわね。言っとくけど研究対象に傷を付けないでよ」
和葉:「行かせねぇよ!」ヒュン!
ロープで女の足を絡め取り、手繰り寄せ、そのまま遠くに投げる。
赤ローブ:「きゃあああ!?」
和葉:「すまんロリス!一人そっちに行っちまった!」
ロリス:「上々!1人くらい余裕じゃわい」
ふと後ろを見ると緑ローブがこちらに腕を振り上げていた。しかしまぁ…
和葉:「…ふん!」
振り下ろされた拳の勢いを全て横に流し受け流す。
和葉:「伊達に鍛えられてないんだっ…よっ!」ドスッ
緑:「ごふっ!?てっ…てめぇ…!」
赤ローブ:「アイシズ!」
いきなり背後から呪文が唱えられる。不安定な呪文ではあったものの、呪文が足に当たってしまった。
不味ったな…一人忘れてた。位置は…そこの岩陰か。是非とも会いに行きたいが、足が凍っちまったから動かせないな
赤:「油断したな!喰らえ!ファイヤァ!」
所詮は魔術。なんだけど…直撃は不味いな…あっそうだ
和葉:「へい緑ローブ!ちょっと体借りるぜ!」
緑ローブ:「あ?ちょっおい!」
緑のローブの男の腕を掴みそのまま赤ローブの方に投げ飛ばす。
緑ローブ:「あっづぁあ!」メラメラ
赤ローブ:「ま…まて!こっちにくるなぁぁ!」
和葉:「仲良く火だるまになってな!…ってかロリスの方は大丈夫かな?」
そういや足が凍ってるんだったわ。まぁ魔術なら直ぐに溶けるだろうし…待つか。しかし魔術協会がなんでこんな所に?本拠地はクレニアだった筈だけど…
ーーーーーーーーーー
緑ローブ:「子供を虐める趣味はないんだがなぁ…まぁ仕事なんだ。そこをどいてくれないかい?」
ロリス:「子供とはなんじゃ!言っとくが虐められるのはお主じゃぞ!」
白髪の少女:「……」プルプル
緑ローブ:「仕方ない…こっちも仕事なんでね…恨まないでくれよ」
そう言い放ち、こちらに杖をかざしてくる。まったく品の無い奴よの。
緑ローブ:「アイシズ!」
ロリス:「…えい!」ぺちん!
ふん。こんなもの刀を使うまでもないわい
緑ローブ:「なっ…」
ロリス:「貧弱じゃのぅ…魔術とやらはこんなものなのか?」
緑ローブ:「ア…アイシズ!アイシズ!アイシズ!…ファイヤ・セコン!」
ロリス:「甘い。甘い。甘い。並。ふぅむ…やはり遺勿無しではこの程度か。それともお主が弱いのか?」ケラケラ
緑ローブ:「この…!」
ロリス:「それじゃあこっちから行くとするかの」
ロリス:「せぇやぁ!」ドン!
緑ローブ:「ごふっ!?」
ロリス:「ていていていてい!せぇい!」ドカ!ドス!ドスッ!
腹に1発!顔面に4発入れて~!おまけに蹴り飛ばす!
ロリス:「ふん。相手を舐めてかかるからこうなるじゃ。」
和葉:「おぉ~いロリス~こっちも終わったぞ〜」
和葉:「2人とも怪我はないか?」
ロリス:「よゆーじゃ」
白髪の少女:「…」コクコク
だっだっだっ!
運転手:「はぁ…はぁ…大丈夫かい?あんたら」
和葉:「あ、はい。大丈夫っす」
運転手:「いやぁ驚いたよ…いきなり飛び出していくもんだからさ。怪我は…うん。なさそうだな」
白髪の少女:「…」プルプル
白髪の少女が僕の後ろに逃げるように隠れる。
和葉:「…あぁ、大丈夫だぞ。この人は悪い人じゃない」
運転手:「大丈夫かい?嬢ちゃん?」
白髪の少女:「…」ペコ
さっきから一切言葉を発さないけど…やっぱり怖がってるのかな?
運転手:「まぁ乗りな!喧しい如何神教を懲らしめてくれた礼だ!お代は勿論タダにしとくぜ」
和葉:「ありがとうございます。じゃあ行くか」
ロリス:「行くぞー!」
白髪の少女:「…!」ピョコ
はぁい!第2章開幕です!
いつもどうりのんびり書き進めて行くので読者の皆様ものんびりまっててくださいね!