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永遠の貴方へ  作者: 弾幕颯哉
第一章〜始まり〜
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第肆話-定例会-

Q和葉くんの出身国は?

Aクスノワという、こっちで言うところの日本のようなの国です。また、紅蓮さんも同じ出身です。

和葉:「では、定例会を始めます。今日まで、皆で生き残り、食卓を囲めることを感謝して…かんぱーい!」


総員:「かんぱーい!!」


静まっていた円卓は6人の掛け声と共に活気づく。こうして皆生きて食卓を囲めるのは奇跡と言っても良いだろう。


紅蓮:「皆お疲れ様〜。特にエマは疲れたでしょ?クレニアからの長旅だもんねぇ…」

エマ:「いえいえ、これくらい慣れておりますから〜」


この子はエマ。ブロンドの髪の毛に、金の透き通った目を持っていて、いかにもお嬢様といった雰囲気だ。僕やラウと同じタイミングで、このチームに加入した、いわゆる同期であり、このチームの良心とも言える。僕以外の唯一のまとも枠だ。


ティレマ:「そういや和葉ちゃん!遂に遺勿デビューしたんだって?」

和葉:「そうなんですよ、あとちゃん付けは辞めてください。恥ずかしいです」


この人はティレマ・ルマさん。

短い茶髪に黒目、背中に白黒の3mはありそうな巨大な鎌を背負った小柄な女性である。最初期からのメンバーであり、実質的なサブリーダーである。


ティレマ:「えぇ〜別にいいじゃん。可愛いし」モグモグ

和葉:「可愛いのは嫌です」

ヴァルスタ「まぁそう拗ねんなって和葉ちゃん。」

和葉:「殴りますよ?」


この人は…ヴァルスタ・ドラコ・ヴィーテックさん。ピンクっぽい髪に黒目、2mはあろう筋肉質な巨体は、明らかに並の実力では無いことがひしひしとつたわってくる。

名前が長いから皆からはドラコとか、ヴァルさんとか言われてる。この曲者だらけのチームをまとめあげている化け物だ。

僕は戦っているところを見た事は無いけれど、噂によれば色付きに勧誘された事もあるらしい。


ヴァルスタ:「で、それか?例の遺勿は?」


と、ヴァルスタさんがロリスに指を指す。


和葉:「あ、はい。そうです。ロリス?起きてる?」

ロリス:「なんじゃ…儂はまだ眠いぞ…ん?食事か!なんじゃ早う言わんか!おお〜美味そうじゃの、やい主よ、あのスープを取ってくれ儂は腹が空いたぞ」


お前刀だろ。どうやって食うんだよ


ティレマ:「え?」

エマ:「へ?」

ヴァルスタ:「へぇ…」

ティレマ:「しゃ、喋った…?遺勿が?ないないないない…」

エマ:「喋るんですの!?遺勿って!?(わたくし)知りませんでしたわ!?」


やばい、やってしまった。そういえば3人はロリスが喋るの知らないんだった。


ヴァルスタ:「和葉、そいつは本当に遺勿か?俺でも知らんぞ?喋る遺勿なんてのは」

和葉:「えぇっ!?ヴァルスタさんでも知らないんですか!?」


焦る僕らを横目にロリスはスープを吸い込んでいる。どうやって食べてるの?どんどんスープが消えていくんだけど。刀に栄養って必要なの?


ロリス:「む?自己紹介がまだだったな我が名はロリス。主の剣だ、宜しく頼む。あ、それとそこのワインとステーキを取ってくれ。」


ヴァルスタ:「くくっ…アッハッハッ、こいつぁまた曲者に気に入られたなァ和葉。お前変なものに好かれる才能でもあるんじゃねぇの?」

ティレマ:「いやしかし…喋る遺勿なんて聞いた事が…」

ヴァルスタ:「まぁまぁ良いじゃねぇか。敵意も無さそうだしな、歓迎するぜ?ロリスさんよ」

ロリス:「うむ。感謝する」モグモグ


とりあえずは大丈夫そうかな…?あ、そうだ。


和葉:「そうだ、ヴァルスタさん。どうやらロリスは力を失っているらしくって、それを探すのを手伝って欲しいんですけど…」

ヴァルスタ:「構わねぇが…俺も忙しいんでな。まぁついでに探しといてやるよ」

和葉:「ありがとうございます!」

ヴァルスタ:「本当についでだからあんま期待すんなよ」

ヴァルスタ:「まァとりあえず…そうだな。ティレマ。近況報告を頼む。」

ティレマ:「はい。まず私が入手した情報ですが、どうやら最近、色付きのヤローが活発に動いているようです。」

ヴァルスタ:「ほう…アイツらがか。」

ティレマ:「はい。そしてそれに伴って今まで沈黙を貫いていた『エインフェリア』が動き出したとのことです。」

ロリス:「エインフェリア…?」


ロリスが何が思うことがありそうにそれを呟く


和葉:「何か知ってるのか?」

ロリス:「いや。少し聞いた覚えがあってな…まぁ気にするな。」


エマ:「となると少し不味いのではないでしょうか?色付きと、エインフェリアまで出てくるとなると…活動しずらくなってしまいますわ…」

ティレマ:「はい。ですので今後からは、皆さんには基本的にツーマンセルで動いてもらいます。リーダーは別かもしれませんが…」

ラウ:「まぁ、効率は落ちるが仕方ねぇよなぁ…命には変えられねぇし」

紅蓮:「そだね。で、誰と誰が組むんだい?」

ティレマ:「そうですね…実力差を考えて、私とラウ、リーダーとエマ、紅蓮と和葉。といった感じに致しましょうか。」


紅蓮さんとペアか。丁度いいや刃物の使い方を教えてもらうとしよう


紅蓮:「和葉とペアね。おっけー」

エマ:「ヴァルさんと一緒なら安心ですわ〜」

ラウ:「げっ、ティレマさんと一緒か〜」

ティレマ:「げっ!とは何ですか?私では不満だと?」

ラウ:「イエ、滅相もございません…」

ティレマ:「ならばよし。」

エマ:「あの〜!それと、私のクレニアでの報告報告なんですけど…」

エマ:「どうやら魔物達の活動が最近活発になっていて、なんでも何かを探して回っているとの事らしいのですわ。それと、正体不明の強力な魔物が指揮を執っているとか」

ティレマ:「十中八九エインフェリアでしょうね…情報ありがとう。エマ。」

ラウ:「それと、こっちの情報なんだが、簡潔に言うと色付きに目を付けられちまったみたいだ。」

ヴァルスタ:「ー!そいつぁまたどうして?」

紅蓮:「多分ロリスちゃんが狙われてるね。明らかに目的を持って移動していたし…」

ヴァルスタ:「となるとちとまずいか、俺とティレマ以外じゃあ彼奴(きゃつ)らの相手は務まらねぇだろ」

ティレマ:「ですね。となると和葉はスルカトニアから出るべきではないわね。この地域には現在レッドと、オレンジしか居ないようですし。」

ロリス:「のぅ主よ、するかとにあ、とはなんじゃ?」

和葉:「あぁ、この国の名前だよ。有名なとこだと、ここのほかにも、和の(わのくに)クスノワ、冬国(ふゆぐに)クレニア、南国ミナノナミア、ここ、風国(ふうごく)スルカトニア。魔国(まこく)アマリスマクアとかがあるね」


ひとつも覚えとらんのぅ…とロリスは言う。

国名も覚えてないとなると相当記憶喪失は酷いらしい。


ティレマ:「他に情報がある人が居ないようであれば、会議を終わりますが。」

ヴァルスタ:「なし。」

和葉:「ないです。」

エマ:「ないですわ。」

ラウ:「ねぇな。」

紅蓮:「なぁい。」

ロリス:「…」モグモグ

ティレマ:「では定例会を終わります。さっ、みんな宴会を続けましょーか!」


皆「おー!!」


とまぁ、こんな感じで定例会は夕方まで続いた。これからまた皆と会いづらくなると思うと、少し寂しいけれど、みんなが無事で、本当によかったと思う。

明日から紅蓮さんと一緒に探索に出掛けることになったので今日は早目に眠ることにしよう。


和葉:「じゃあ電気消すぞ〜」カチッ

ロリス:「ほいほい…儂ももう眠いわ…」

和葉:「お前今日殆ど寝てただろ?眠いの?」

ロリス:「まぁのぅ…力が殆ど消え去ってしまっとるからのぅ…念話を飛ばすのがやっとなんじゃよ…」

和葉:「ふぅん…ま、速く力が戻ってくるといいな。」

ロリス:「他人事じゃのぅ…頑張るのはお主だと言うのに…」

和葉:「まぁそれもそうか。じゃ、おやすみロリス。」

ロリス:「おやすみ。儂の主よ…」

はい。定例会編でした。愉快な7人の仲間たちが集いましたね。

恐らく次回辺りから皆さんお待ちかねの戦闘シーンが始まるのかなっと思います。まぁ和葉くんはまだ戦えないんですけどネー

それじゃまた次回。


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HO4霧断紅蓮(きりたちぐれん)

あなたの目的は仲間と共に遺勿を回収して世界を蝕む魔物を取り除くことだ。

だが貴方は⬛︎⬛︎に⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎の⬛︎⬛︎であり、かの⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎を行う事があなたの真の目的だ。

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