第拾捌話-神、その参-
A質問来ねぇ!ので新キャラ出た時以外はお休みだァ!ゴメンナサァイ!
…ん?ああ…ここは?さっきあの神様と話したとこか…
女神:「ああン?起きたみてぇだなァ」
和葉:「あれっ?何でまだここに…?」
駄目だな…どうもここじゃあ記憶が曖昧に…
女神:「今回は儂が自主的に来てやったンだよ。前みてぇに呼ばれたんじゃなくてな」
ああン!っと話を続ける。…それにしてもすごい綺麗だなこの人…ああいや、この神様
女神:「ふふん。だろ?ほうれ、もっと見てもいいぜぇ?」
わぁ〜綺麗〜 …ん?あれ?今何気に心読まれた?
女神:「ああン?心くれぇ読むだろ?神だぞ?」
そっかぁ…
女神:「つーかそんな事を話しに来たんじゃあねンだわ。単刀直入に言っちまうとな、儂に頼るのはやめた方がいいぜ」
やめた方がいい…か
和葉:「やっぱり僕なんかやばい事になってたりします?」
血を吐いて倒れたあとの記憶が曖昧だけれど…
女神:「まぁな。今頃泡吹いて倒れてんじゃねぇの?知らねぇけどさ」
ならば早く起きてしまいたい。恐らくロリスとノワールが心配しているだろう
女神:「まァ、焦んなよ。儂も随分一人だったもんでな…ちったァ話し相手になりやがれ」
そういやこの神様…多分ロリスの力の一部なんだよな…?なんか知ってたりしないかな
女神:「ああン…?しーらね。つーか話逸れちまったな。本題、本題」
えっと、頼るのはやめた方がいいって話だったっけ
女神:「そうだ。ったく…せめて正式に呼んでくれりゃあ良かったんだがなァ…まぁなんだ、お前の意識が戻る前に体の主導権を儂が握っていたんだがな。多分そんときにお前の寿命ちっとばかし吸っちまったンだよ」
寿命を…吸った…?
女神:「そうだ。ま、要はお前の寿命が縮んだって訳だ。ま、儂を降ろしたのは数秒だから、そこまでデカくはねぇが」
デカくはない…とは言ってもあの状況だしな…体への負荷は大きそうだし案外一年くらい縮んじゃったかもなぁ…
女神:「あァいや、ゼロひとつ足んねぇな」
…………そっか〜…きっとあれだな0.1年ってことだな。なんだ1ヶ月くらいか。案外丈夫だな!僕
女神:「なわけねぇだろ、1の後ろに0付けろ」
和葉:「10!?やべぇよ!僕の人生の10分の1だぞ!?」
女神:「ちゃっかり長生きしようとしてんな。なに100年計算してんだ」
えっ…思っていたより代償が大きすぎないか…?体がズタボロになってそれに加えて寿命爆減りって…
女神:「ま、そういう事だからよ。儂をもう呼ぶんじゃあねぇぞ。呼ぶならしっかりと手順を踏んでからだ」
手順…?
女神:「そう、手順だ。儀式とも言えるなァ。生け贄やら祭りやら…ま、それらはあくまで手段であって、最も重要なのは信仰だろうがな。ま、儂はそのどれもを好まねぇけど」
儀式…か。どうだろう生け贄とか祈りを捧げる事以外に神様が好みそうな事ってなんだろう…?食べ物とかかな
女神:「あ〜…どうだろうな。それもある意味生け贄じゃああるんだよなァ。作物やら動物やら…」
なるほど…後払いで食べ物捧げれば寿命帰ってこないかなぁ…
女神:「ダメに決まってンだろ。つーかそもそも俺は贄は要らねぇっつったろ?」
ですよね〜…それにしても生け贄が駄目…か
和葉:「じゃあ逆に神様が…いやこれじゃ伝わりにくいな…あなたが好きなことってなんですか?」
女神:「儂か?んん…強いて言うなら…む?…マジか!もう時間切れかよ…おい、あの刀に伝えとけ。もっと上手くやれってな」
和葉:「え?それってどういう…?」
あれ…なんか…意識がハッキリしてきたような…
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和葉:「んん〜…」
ロリス:「ー!気がついたか!」
ここは…? なんか見覚えが…
ロリス:「ここはギヤの店じゃよ。儂が知っておる安全そうな場所といえばここ以外知らんかったからのぅ」
ギヤ:「ここは飲食店であって避難場所じゃないんだが?…まぁ良いが」
少々うんざり、といった様子でギヤさんは話す。…たぶん傷口の包帯はギヤさんがやってくれたのだろう。なんだかんだ面倒見のいい人だな…
和葉:「ありがとうございます…休ませてもらって手当までしてくれて…」
ギヤ:「感謝は要らねぇ。するならそこの刀娘と銀髪娘にしてやれ。面倒見てたのはそいつらだからな」
和葉:「ありがとな。二人とも」
よしよし。と両手で二人の頭を撫でる
ノワール:「…///」
ロリス:「ふふーん」
…可愛いなこいつら
和葉:「…そういやラウはどうした?ちゃんと埋めてやったか?」
ああ。とロリスは返事をして平然と話す
ロリス:「ふつうに二階で飯食っとるよ」
和葉:「ふつうに二階で飯食っとるの!?」
えっ嘘…生きてんの?あの傷で?僕よりも先に起きて?平然と飯食ってんの?死にかけどころか死んでたのに?引くわ〜…なんか喜びとか驚きよりも先に拒絶がくるもん
和葉:「おおう…とりあえずラウに挨拶してくるわ…」
ロリス:「いってらっしゃいなのじゃー。あ、メシヤ?ハンバーグ定食一つ。ノワールは何がいいかのぅ?」
ノワール:「……」非常に悩むという顔
ギヤ:「俺はメシヤじゃねぇ!ギヤだ!わざとやってんだろ!?」
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二階
和葉:「マジで飯食ってやがるよ…」
二階に上がってみると、美味しそうにチャーハンを頬張るラウが居た。こいつほんとに人間か?
ラウ:「お!和葉か!ここの店主の腕前は一級品だな!」ガツガツ
和葉:「元気そうだな…傷は大丈夫なのか?」
ラウ:「おうよ。店主が手当てしてくれたんだぜ。…当分は出歩けねぇだろうけどな…」
よく見てみると、服の袖から包帯が巻いてあるのが分かった。
和葉:「で、だ。気になることがある。いいか?」
ラウ:「あぁ。俺もちょうどお前に聞きたいことがある」
和葉:「一体全体何があったんだ?お前だけならまだしも現場にはティレマさんもいたはずだろ?」
ラウ:「あぁ…それはな、襲われたんだ。色付きに」
和葉:「…それは…それはおかしくないか?」
確かに僕らはシキサイのブラックリストには入っちゃいるが…民間人に被害を出したことは殆ど無いんだぞ?それに殆ど暗黙の了解のようなもので向こうは手を出せない状況のはず…何故色付き自らが出張って来る?
ラウ:「俺もおかしいとは思ったさ。だが…明らかに俺たちをターゲットにしてた。たまたま遭遇したとかじゃあなくな。なにせ…オレンジとイエロー、そのご両人がお出てやがったからな…」
和葉:「なるほど…だからティレマさんが…」
はっきり言って想像は出来ないけれど…相手は色付きだって理解はしていても…やっぱりあのティレマさんが負けている所が想像出来ないんだよな…
ラウ:「ティレマさんが色付きから逃がしてくれたが…結局あのフード男に追いつかれちまってこうなっちまった。だからティレマさんの安否は今の所分からない…連絡してみたけど返事は無かったしな」
和葉:「そうか…」
ラウ:「…ま!あのティレマさんだぜ?死ぬわきゃねぇーよ」
和葉:「それもそうだな。…無事だといいな」
ラウ:「てかよ?俺聞きてぇ事があるんだけど」
タッタッタッタッタッ
はぁい!て事で今回はここまで!なんかキリが悪くなってますがこのまま行くと5000文字超えそうだったのでここで切っちゃいました。ともあれここでタイトルの神もおしまいです。次はいつ会えるのかなぁ…案外すぐかも…しれません。まぁ神のみぞ知るって事で
ではでは!永遠の貴方へ!第拾捌話でしたー!




