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永遠の貴方へ  作者: 弾幕颯哉
第2章~神の名を冠する者~
13/24

第拾参話-すれ違い-

Qレッド?

A身長175cm、赤髪、紅い眼、赤マント。男性。又の名を深紅の眼

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


和葉:「はぁ…はぁ…生きてるよな?僕」

ロリス:「皆無事じゃよ」

ノワール:「…?」ユサユサ

和葉:「僕は大丈夫だ。心配しなくてもいい。てかノワールこそ大丈夫か?首根っこ掴まれてたけど」

ノワール:「…」コクリ

和葉:「そっか、なら良かった」


未だに生きた心地がしない…あれが色付き…


ロリス:「いやぁ~…よく生きとるのぅ…儂ら」

和葉:「レッドがやる気じゃなかったぽいからな。もしあの時に顔を見られてたらと思うと…笑えねぇ」

ロリス:「一番下であれじゃろ?気が重いのぅ…」

和葉:「よっ、と。とりあえず…旅館にはもう戻れないよな」


位置が特定されてしまったのだ。戻ればまたノワールが危険な目に遭うかもしれない


和葉:「かといって家に帰るのもなぁ…」


一応我が家にはエマ特製の秘匿結界(魔術)が貼ってあるから帰ったらバレはしないだろうけど…


和葉:「魔術協会から追われてる訳だし…見破られそうなんだよな…」


中に人間が居れば、色付きとかにも通用しないだろうし…直接ラウたちに会いに行ってみるか…?


ロリス:「飯屋(ギヤ)の所はどうじゃ?言われとったろあの銀髪から」

和葉:「あっ確かに」


ここからの距離もそこまで遠くはないから、遅くても半日で到着するだろうしな


ピロリン!


和葉:「あ、ラウからのメールだ」


生きてるか?こっちは収穫無しだった。今から撤退するとこだ。それなりに損傷が酷かったんでな。ホームで装備を整えることになっちまった。明日の夜明けには戻るぜ。ボッチになっちまったお前を迎えにな。それと美味い朝飯期待しとくから


和葉:「…元気そうだなアイツ」

ロリス:「む?あの青髪か」

和葉:「うん。明日の夜明けなら僕らは直帰しても問題なさそうだな。たぶん家に着く頃には真夜中だろうし」


一応返信しとくか…やっぱめんどいしいいや


ロリス:「じゃ、主頑張ってな…儂は疲れたから寝る…」

和葉:「大分魔力使っちまったもんな、そりゃ疲れるか」

ロリス:「儂をちゃんと労わってくれよ…実際のところ縮んでるだけでもかなり気を遣うんじゃ…」


そういえば無理矢理縮んでくれてるんだよな…


和葉:「早いとこお前の力集めなくちゃな」

ロリス:「頼んだ~…」


寝ちゃった。………そもそもの話ロリスって何者なんだろうな…遺勿なのに喋るし食べるし…力が分散してるって話だし魔力…が主だけど神力が混じってるし…僕が考えてるより強力な存在なのかも…?


ノワール:「…?」

和葉:「今考えたって仕方ない…よな」


深く考えないことにした。可愛いし強いし仲良いし。なんかあってもヴァルスタさんが何とかしてくれるでしょ。うん


和葉:「よーし!じゃあとっとと帰るとしよう!行くぞノワールいつもはロリスが独占してて出来ないからな。肩車してあげよう!」

ノワール:「……!!」

和葉:「よいしょっと」

ノワール:「……!」


うん、満足そうだしこのまま帰るとするかな。そういえば…皆は今頃何してるんだろ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一方 クスノワ某所にてヴァルスタ&エマside


ヴァルスタ:「イーヤッホォォーー!!!」

エマ:「イイヤアアアア!!?!?!?」


どうしてこんなことになってしまったのでしょうか…(わたくし)、なぜ空を翔けているのでしょう…怖い!怖いですわ!


エマ:「なんで!空を!飛んで!移動するのでしょうか!?」

ヴァルスタ:「楽しいからに決まってるだろォ!イヤッフゥー!スピード上げてくぜェ!」

エマ:「嫌ァァ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


エマ:「ぜぇ…ぜぇ…ふぅ…」

ヴァルスタ:「うーん…よし!どうやら追っ手は撒けたみてぇだぞ」

エマ:「ぜぇ…はぁ…来てたんですの?追っ手」

ヴァルスタ:「おう。にしても物騒だよなァここら辺はよ」

エマ:「ふぅ〜…確か和葉と紅蓮さんの出身地と聞いているのですけれど…」


上陸して5分で襲われるって…やべぇですわ…いえ、確かにわたくし達は正規のルートで来た訳ではないのですが…


エマ:「ヴァルスタさん…気になるのですが、何故ここを目的地としたのでしょうか?」

ヴァルスタ:「会いてぇ奴が居てな。それとここ最近随分平和でなァ…それとちょいと腕がなまっちまってる気がしてな?あわよくば遺勿持ちを懲らしめてやろうかなと」

エマ:「そうですの…」


あれ?その理屈で行くと追っ手から逃げてきたのはおかしいのではないのでしょうか…?


ヴァルスタ:「なぁに心配しなくともちゃんと護りきってみせるさ。俺は最ッ強だぜ?」


その一点に関しては確かに疑う余地はありませんけれど…


ヴァルスタ:「それに…近々何か大きな事が起こりそうな予感がしてなァ~?今回はお前さんを1人前に仕上げてやるのも目的の一つってこった。」

エマ:「(わたくし)…十分強いとは思いますけれど…」

ヴァルスタ:「いいや!根性(マッスル)が足らん!結局お前さんの強さってのは遺勿と魔術頼りだ。最後にものを言うのは肉体だからなァ…」

エマ:「そんなこと言われましても…」


難しいのですわ…和葉くんみたいに戦闘中に頭が回るわけでもありませんし…ラウみたいに豪快に!っていうのも(わたくし)からしたら難しい事なのです…


ヴァルスタ:「ティレマを見習え、アイツは素手で鉄筋コンクリートを三枚おろしにするぜ?」

エマ:「あれは人間業ではありませんわ!」


なんなら人ならざる者でもそんな事は出来ません…


ヴァルスタ:「俺なら百枚おろしだがなァ!!」

エマ:「変なとこで張り合わないでください!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ティレマ:「へっくし!…む?何かとてつもなく失礼な事を言われたような…?」

ラウ:「気のせいでしょ」

ティレマ:「具体的に言えばコンクリートを三枚おろしにする人外扱いされたような…」

ラウ:「やけに具体的っすね。あと事実でしょそれ」

ティレマ:「むっ?失礼な!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


エマ:「とにかく!会いたいお方がいるのでしょう?そちらを優先しましょう!」

ヴァルスタ:「話を逸らされた気もするが…まァそうだな。サブミッションはメインクエストを終わらせてからにするか…」


ふぅ…何とか筋トレ地獄は回避出来そうですわね…


ヴァルスタ:「アイツの書斎はここから少し離れの場所なんでな」


へぇ…離れ…ん?離れた場所…?


エマ:「待って下さい!(わたくし)とっても嫌な予感がするのですけれど…」

ヴァルスタ:「2回目だし大丈夫だろ。飛ぶぞ」

エマ:「やっぱりそうなってしまいますわよね…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ズザザザザ!


ヴァルスタ:「到着ゥ!慣れたモンだろ?」

エマ:「絶対に…慣れることは無いの…ですわ…」


ここは…?大きな図書館のようですが…


ヴァルスタ:「ここは俺の…まぁ腐れ縁の書斎だ。ここの本はほぼアイツ一人で管理してるらしいぜ」

エマ:「こんなに大きい所をでしょうか?凄い人なのですわね!」

ヴァルスタ:「まァ、凄いヤツじゃああるんだが…」

??:「おやぁ?客人かね?名を名乗るがいい」


玄関口のスピーカーから乾いた声が…


ヴァルスタ:「俺とそのツレだ」


それ伝わるのかしら?


??:「お前かい、さっさと入んな。ワシも忙しいんじゃよ…」

ヴァルスタ:「ま、入るか」


ーーーーーーーー


外観でさえかなり大きな建物でしたのに…内部はその数十倍はあるのではないでしょうか…四方八方に本、本、 本…


エマ:「あら?あんな所に可愛い女の子が」


本棚の隅の方にロッキングチェアに座り込んだ小さな女の子が…でも生気がないような…?


ヴァルスタ:「あァ違ぇぜ?コイツだよさっきの声のヤツ」

エマ:「え?」


ヴァルスタさんが人形の首元を凝視しています…何をしているのでしょう…?


ヴァルスタ:「ジジィ、29番」


29番?:「…ピ…ピ…ピーガガガ.音声プログラム認識.No.29起動シマス.同期中…同期中…同期中………完了イタシマシタ。」

29番?:「あ、あ、あ、聴こえるか?」

ヴァルスタ:「聞こえてる。ったく29番って…どれだけ自分(スペア)を増やしゃあ気が済むんだァ?」

29番?:「ほっほっほっ。現在は35体目の製造に取り掛かっとるよ。それでなんの用じゃ?」

エマ:「ちょ、ちょちょっと待って下さい!なんですの!?この女の子は!?機械…?なんですの!?」


理解が追いつきませんわ…こんなに可愛い女の子からしわくちゃのお爺様の声が…


29番?:「ほっほっほっ。ご明察、この身体は機械じゃとも。精神は生き遅れのジジィじゃがな!」

ヴァルスタ:「ったく趣味が悪ぃぜ、せめて見た目に声を合わせとけってんだ。気持ち悪ィ」

29番:「それではお嬢ちゃん改めて自己紹介を…ワシの名は葛木(くずき)じゃ」

ヴァルスタ:「通称メカクズだ」

葛木:「酷いねぇ…老人を労わってはくれんのか」

ヴァルスタ:「労らねぇよクソジジイ。今日はテメェの書斎に用があるんだ」

葛木:「そうか、まぁ好きに使いな。ところでそこのお嬢ちゃんは?手土産の被検体かい?嬉しいねぇ!悪党ばっかで飽きてたんだよ」


えっ


ヴァルスタ:「ンな訳あるかよクソジジイ。コイツは俺のダチだ。 魔術書を見せてやってくれ。自分(スペア)の一体くらい貸し出しても問題ねェだろ」

葛木:「はいはい…29番が対応しよう。お前は28番が対応してやるとする」

エマ:「あの…さっきの冗談ですわよね…?」

葛木:「さぁてのぉ?」


機械だから感情なんてないはずなのですが…凄く悪意を感じますわ…


ヴァルスタ:「気を付けとけよエマ、コイツは頭のネジが100本位抜けてやがるから。おいジジイ、ガチで言うが手ぇ出すなよ?」

葛木:「チッ…生ける伝説(いきのこり)に脅されては手も出せぬというものよな」

ヴァルスタ:「出す気だったのかよクソジジイ」

葛木:「ほれ、魔導書コーナーはこっちじゃ着いてこい」


…この人を信じてはいけないような気がするのですが…着いていくしかない…ですわよね

という訳で!ここからはヴァルスタとエマのお話にすこーしだけフォーカスを当てていくとしましょう!そして正直に言いましょう!お嬢様キャラ難しい!

ではではー永遠の貴方へ第拾参話でしたー!

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