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09

9話目です。


雷雨の音を聞きながら書くと結構捗ることがわかりました。


ではお楽しみください。

「じゃあもう行くよ、またなおっちゃん」


「ああ、気をつけて帰りな」


「ありがとうございました」


食事を終え、身支度を整えたクレアと江莉香は店を出た。


外は暗く、街灯の明かりだけが頼りだ。


「家に着いたら親に説明しとかないとな、まぁ証拠が今ないから信じてくれなさそうだけど...」


「そうですね...」


「やっぱ不安か?」


「はい、うちの親もバケビトに関してはあまりいい印象は持っていないので」


「だろうな、世界の99%はバケビトを嫌ってるだろうよ」


「クレアさんは違うんですか?」


「俺?別に好きでも嫌いでもないさ。普通だ普通。そういう江莉香ちゃんはどうなんだ?」


「私は...、そのバケビトになったらしいので、なんとも言えません」


「なんかごめん」


「い、いえ、大丈夫です」


そんな少し気まずい会話をしながら歩く2人。


他に歩いている人は見当たらず、彼らの声だけが辺りに響く。


「そういえば聞きたかったことがあるんですが」


「え?なに?」


「クレアさんは、天聖機動隊の方なんですか?」


「いや、違うよ、俺は一般人」


「え...?」


「そもそも天聖機動隊はバケビトを助けはしないらしい。江莉香ちゃんだって今日天聖機動隊に追いかけられてっぽいし。俺が保護しなかったら多分殺されてたかもな」


「そうだったんですか、ありがとうございます」


「まぁ俺も死んだんじゃないかってくらいの強さで殴って気絶させたんだけどな」


「やっぱり今の感謝は無かったことにしてもらってもいいですか?」


「はい、すみませんでした」


「でも、なんで助けてくれたんですか?バケビトを助けるなんてリスクが高い気がするんですが」


「逆になんで助けちゃダメなんだよ?」


「それは...」


「バケビトってことは知ってるよ、だけど自分の力が暴走しただけで故意でそうなった訳じゃない。一回落ち着けば元に戻るはずだ。今の江莉香ちゃんみたいにな」


「それならなぜ天聖機動隊はバケビトを全て殺してしまうんでしょうか?」


「それは俺もよく分からんが、多分バケビトを抑える力がないんだろうな。めっちゃ強いって噂だし」


「...クレアさん」


「ん?」


「そういえばさっき私を殴って気絶させたって言ってましたけど、クレアさんって...」



ドゴォン!!!



江莉香が話終える前に強い衝撃が起こった。


それは、横を通り過ぎていった人物の拳とクレアの拳がぶつかって発生したものであった。

ご覧頂きありがとうございました。


夜道の男女の会話回のはずがまさかの急展開。

どうなるんでしょうかね?


また次回お会いしましょう。

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