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08

8話目です。


小説って最初が肝心だなって改めて思いました。


ではお楽しみください。

(あの人は一体なんなんだろう?)


シャワーを浴びながら少女は考える。


バケビトのことは知っている。

自分の持つ異能の力が暴走して体が化け物のように変化した人間のことだ。

そんなバケビトに自分はなっていたという。

確かに記憶はないし、手に血がついていたためあまり信じたくはないが信じるしかない。

だが、現在確認されているバケビトの9割は元の姿に戻ることができずに天聖機動隊の人たちが殺して処分されている。それに、残りの1割も再びバケビトに変化する可能性が高いことから、全員殺されてしまうはずだ。

仮に自分がバケビトだったとして、なぜ殺されていないのだろうか?

さっきの男の人は天聖機動隊の人ではないのか?

とりあえずまた話して確認してみようかな


そんなことを考えながら少女はシャワーを終え、体を拭き、用意されているジャージっぽいものを着て浴室を出た。


浴室の隣にあるダイニングキッチンへ行くと、机には料理が並べられており、おじいさんが既に椅子に座っていた。


台所にはさっきの男の人がご飯をよそっていた。


「お、上がったな。とりあえずそこの椅子に座ってな」


「は、はい」


知らない人の家で食事をしたことがないため、少女は少しぎこちなく小館の前の席に座った。


「おーし、できたぞ、よいしょっと」


ご飯を3人分並べた後、クレアは小館の横に座った。


「いただきます」


「うむ、いただきます」


「い、いただきます」


食事の挨拶を行い、3人は食べ始めた。


数十秒ほど静かに食事をしていたが、クレアがその静寂を破って話し出した。


「そういえば名前聞いてなかったな、俺は天神クレアだ」


「わしは小館信雄じゃ。信さんとでも呼んでくれ」


「あ、私は”道端みちはた江莉香えりか”って言います。今年の春で大学生になります」


「え?マジで?てっきり中学生くらいだと思ってた...」


「ハハっ...よく言われます」


周りに黒い何かが見えそうなくらいに引き笑いで少し落ち込んでいる。


(ヤッベ〜禁句だった〜...)


「ま、まぁこれからなんだがひとまずそっちの家に一回電話を入れてそれから家まで送っていくよ」


時刻は19時ごろ、辺りは既に暗くなっている。

女の子が1人で出歩くのはあまりよろしくない。


「ありがとうございます」


「家に連れ込んだりするんじゃないぞ」


「やらねぇよ!」


「ふふっ」


そんな会話をしながら3人は食事を楽しんだ。

ご覧頂きありがとうございました。


バケビトだった少女の名前が明かされましたね。絵は下手なので描けませんが、めっちゃ可愛い子です。


また次回お会いしましょう。

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