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15話目です。


天気がいい日と悪い日だったら天気が悪い日の方が気分的には落ち着きます。


ではお楽しみください。

「嘘でしょ!?」


抱えていた江莉香を降ろし、アキナは大剣を構えた。


同様に美奈は銃を構え、華恋は槍を構える。


突如現れたバケビトは江莉香がバケビトだった時と似たような姿であった。


手足は大木のように太く異常な発達をしていることが分かる。


目は赤く光っており、顔の周りは狼男のように毛で覆われている。


手の甲辺りからは30cmほどの刀のような刃物が飛び出している。


「増援を要請しておきます」


美奈は迅速に本部を連絡をとる。


「バケビト2体は初めてね〜...」


槍を持つ華恋の手にじわりと汗が滲む。


「えぇ、でも実質1体よ。早めに終わらせましょう」


「分かったわ〜」


「美奈!援護をお願い!行くわよ!」


「了解!」


連絡を終えた美奈が銃を構え直し、威嚇射撃を行う。


それを合図にアキナと華恋が飛び出す。


敵意を感じ取ったのか、バケビトが咆哮しながらアキナたちに向かって飛びかかった。


ガキイィン!!


バケビトの刃物とアキナの大剣がぶつかり、甲高い音が響く。


刃と刃の間で火花が散らせながら両者は睨み合う。


「はぁあ!!」


その隙に華恋がアキナの頭の横から槍が突き出す。


その槍はバケビトの左肩を貫いた。


「がぁあああああ!!!」


バケビトが苦悶の表情を浮かべながら叫ぶ。


期を逃さず華恋は槍を深く押し込み、先端を地面に突き刺す。


そのまま棒高跳びのようにバケビトの後ろまで移動し、


「そ〜れ!!!」


槍をバケビトごと前方にぶん回した。


槍を抜くことができないバケビトは抵抗できずに地面に強く打たれる。


「が...あ...」


その衝撃でバケビトは一時的な呼吸困難に陥る。


アキナはすぐさま飛んでバケビトの上から大剣を突き刺した。


しかし、投げられた時に槍が抜けたバケビトは間一発でそれを避ける。


地面は大剣が突き刺さった衝撃で四方八方に割れた。


バケビトはそのまま後ろに飛び、アキナと華恋から距離をとる。


「いい判断だけど、あんたと戦ってるのは2人じゃないよ」


アキナが笑いながらバケビトに語りかける。


その言葉を理解したのか、あるいは気配を察知したのか、バケビトは自分の背後に誰かいることに気づき、振り向いた。


「チェックメイトです」


そこにはアキナと華恋の後ろにいたはずの美奈の姿があった。

ご覧頂きありがとうございました。


バトルシーン書くのめっちゃむずい...。


バトルシーンの情景描写は難易度高いね。


ではまた次回お会いしましょう。

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