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14話目です。


寒くて中々布団から出られませんでした。


ではお楽しみください。

「...!アキナちゃん戻って!」


いち早くガイアの動きに気付いた華恋が咄嗟に叫ぶ。


「...!」


アキナは華恋の叫びを聞き、即座に後ろへ飛ぶ。


その瞬間ガイアの周りが大きな炎によって包まれた。


「あっつ...!」


ガイアを包む炎から出た熱風はアキナたちの元まで届き、まるで本当に炎で焼かれているかのようにも感じられるほどの熱気だ。


「防壁展開!」


アキナが手を前に突き出しながら叫ぶと、淡い緑色のバリアが貼られた。


熱風の勢いは強いがなんとか耐えることができている。


「大丈夫か?」


後ろからクレアの声が聞こえた。


「こっちのセリフよ!あなたこそ大丈夫!?」


未だに収まらない熱風を受けながら、アキナは安否確認を返す。


「いや、俺らは大丈夫。だって後ろに隠れてるし」


「え?」


チラリと後ろを見ると、クレア、江莉香、美奈、華恋の順に一直線で並んでいた。


「さらっと人を盾にしてんじゃないわよ!!」


「すまん、そこにバリアがあったから」


「ごめんね〜アキナちゃん」


「あんたら後で覚えてなさいよ...」


話しているうちに熱風は収まり、アキナもバリアを解く。


すると炎の中からガイアがゆらりと出てきた。


「...これは簡単には捕まってはくれなさそうね」


その姿は人間とは言えないものであった。


髪と瞳は赤く染まり、腕は筋肉の形がくっきり見えるほど引き締まっている。

足は長ズボンを履いているため見えていないが、同じように変化しているであろう。

ひとまわり大きくなったその両手は炎に包まれている。


「バケビトですかね...?」


美奈が銃を構えて、アキナに尋ねる。


「ええ、間違い無いわ。ただ、今までと違うのは、相当強いってことね」


「美奈ちゃん、本部に連絡お願いね〜」


「はい」


美奈が本部に連絡を取ろうとした瞬間、アキナたちは風を感じた。


それはガイアが横を通り過ぎた際に発生した風であった。



ドゴォン!!!!!!



後ろから大きな音が聞こえ、アキナが振り返るとそこには拳をぶつけ合っているクレアとガイアの姿があった。


「...楽しいか?」


「ああ!最高だ!!」


ぶつけた拳を押し合いながら2人は軽く言葉を交わす。


クレアが少し力を入れて拳を振り抜き、押し負けたガイアはアキナたちの後ろまで一度飛び退く。


「くっ!」


アキナ大剣を回し、ガイアの方へ体を向けて戦闘体勢をとる。


江莉香は取り敢えず美奈の後ろに隠れた。


「お前らも中々強そうだな...相手してくれんのか?」


ガイアがアキナたちを見て構えをとる。


「何言ってんだ、やるのは俺だけでいいよ」


そう言いながらクレアがアキナたちの前に出た。


「な!?だめよ!1人は無茶だわ!!」


「...江莉香ちゃんを避難させといて」


「え?」


「江莉香ちゃん避難させといてくれ」


「でも」


「だぁー!!優柔不断か!今めっちゃ恥ずかしいこと言ってんだから素直に江莉香ちゃん避難させろよ!」


「「「えー...」」」


クレアが自分の恥ずかしいセリフに耐えきれなくなって理不尽にアキナにキレる。


「とにかく!...ここは俺がやっとくから市民守ってくれや天聖機動隊様」


「...分かったわ。美奈!華恋!江莉香さんを安全地帯まで避難させるわ!手伝って!」


「は、はい!」


「了解〜」


ガイアはクレアに任せて、アキナは江莉香を抱え、3人はその場から離れようとした。


しかし、その瞬間。



ドオオオオン!!!!



アキナたちの目の前に何かが落ちてきた。




それはガイアとは別のバケビトであった。

ご覧頂きありがとうございました。


バトル展開になるといつもより少し長くなるんですよね。


いいことなんだけど、切りどころが分からなくなる...。


それではまた次回お会いしましょう。

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