おっぱいが4つ
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下校中の二葉はずっと黙っていた。
俯いたまま、話しかけてもあまり反応しなかった。
何かをずっと考えていたんだと思う。
今の状況を考えれば…そりゃ…そうだよな…
さっきの話しでは、嫌いになったとか、好きな人が出来たとかじゃなくて、今の自分のまま付き合う事が怖くなった…的な事を言っていた。
よく分からなかったけど、俺を捨てた訳じゃなかったみたいなので、俺としては凄く嬉しかった。
気持ちが俺にあるのなら、あいつが自信を無くそうとも、俺は今まで通り二葉の恋人でいたい。
ただ、俺には漣華がいる。
もっと早くに話してくれていれば…とは思うけど、俺はもう、漣華に惚れている。
わがままだけど、俺は二人共欲しい。
法律とかはどうでもいい。
ただ、もし、二人のどちらかがそれを拒否したならば、俺は漣華を選ぶ。
どんな理由があったにせよ、二葉が俺を振った事実がある上で、俺は漣華と付き合ったのだから。
漣華を裏切る事は出来ない。
さっきはあの場を収めるのに精一杯で有耶無耶にしてしまったけれど、この事は家に帰ったらゆっくり話してみるつもりでいた。
だけど、様子のおかしい二葉を見て、急に漣華が喧嘩を売りはじめた。
え?それ今なの?と困惑する俺を無視してラウンド2を始めやがった。
ふざけんなよこのM女!って思ったけど、言い返す二葉を見て、あ、元気出たみたいで良かった…って思っちゃった。
それが漣華の目的なら結構すげーなコイツ。
けど一緒に住むって何だよ。いつ決まったの?調子こいてんなコイツ。後でお仕置きだな、なんて思っていたら…
急に二葉が壊れだした。
しゃがみこんで、自分で頭をゴンゴン殴りながら泣き叫んでいる。
あくまでも『家族』に執着していたのは俺だけなのだから、二葉がそこまで責任感じることないのに……
異常な二葉に胸を痛めつつも、こんなに俺の事で壊れてくれるんだな…なんて、嬉しくなってしまう自分もやはりどこか壊れているのだろう。
あーあ、昔の自分もこうだったのかなぁって、やけに恥ずかしくもなるが、まずは二葉をなんとかしなきゃね。
「おいおいおいおい…わかったって。落ち着けよ…」
そう言って背中をさする。
「ダメ!!甘やかさないで!!私なんかいない方がいいの!!こんな女最低だよ!!もういいの!!死んでしまいたい!!」
あー…これ面倒くさいやつだ。
「わかった、わかった、じゃー俺が殺してやるからこっち見ろよ」
「…え?あ、ん……」
女を黙らせるにはキスが一番ってね。
師匠の教えだけど。
「はい、窒息死でした。苦しかった?」
「……ううん…」
お、上手くいったみたい。
サンキュー師匠。
「ほら、立てよ。行くぞ?」
「もっと…」
「えっ?」
「もっと殺して!もっと!」
そう懇願する二葉の顔は、先程とは違って少し余裕があった。良かった…いつもの二葉になってきた。
「ははっじゃ後でベッドで殺してやる。それまでは我慢の刑ね」
「もう…そんなの辛いよ……いっちゃんのバカ」
ちょっと笑ってる。やっぱ二葉はこうじゃなきゃね。
「あのー…一花さん?」
おっと。
「あ、漣華。二葉さ、お隣りさんじゃねーぞ。二葉もお嫁さんにする。もう決めたから」
「い、いっちゃん…?」
まずはジャブだよね。
ここで漣華に拒否されても、18歳になるまでは説得頑張るつもり。
まぁ二葉の気持ちもあるからね、どうなるか分からないけど。
俺の二股宣言にぎょっとしている二葉だけど、何を思ってるかまでは分からない。
「いえ、いずれこうなる事は分かっていたので、その事は問題ありません」
なぬっ?
「私は、朝日さんに自分の犯した罪を分かって貰いたくて、わざと煽っていただけですし、一花さんにとって朝日さんは必要な方ですから」
「「えっ?」」
「そもそも獅子は一夫多妻が推奨されていますので、元々私は朝日さんと一緒にあなたに嫁ぐつもりでしたよ?そりゃ出来れば独り占めしたかったので、二人が破局したと聞いた時は喜びましたし、一花さんを捨てた朝日さんをイジメて優越感に浸っていたのも事実ですが」
「「え?!」」
「ちょっと待てよ、獅子って一夫多妻OKなの?!確かに師匠は世界中に女がいたけど…いや、あれはまた別か。まぁ法律とか関係なく2人を妻にと思ってたけど…」
「私も知らなかった……」
「一夫多妻の件は本当ですよ?獅子になる年齢が平均的に高いので、実際にあまり例はありませんが。あくまで任意ですけど、国力になる才能を国は欲していますからね」
何だそれ…俺は国にハーレムを認められてる…っていうかむしろハーレム作って?ってお願いされる立場だったのか…すげーな獅子…
「いや、一花さん?今はその事ではなくてですね、私、今日は《《女性の日》》だとお伝えしましたよね?な・の・に、ですよ?一花さんあなた、今日朝日さんと、その…なさるおつもりですよね?それは納得出来ませんよ?なんせ私は今日、やっと、念願の一花さんをゲットした記念日なのですから。本来ならば私が抱いて頂きたいのに…。それなのに、何が悲しくて二人のアノ声を聞きながら眠らなきゃならないのですか?そんな記念日があっていいのですか?」
「「うっ」」
「朝日さん、あなた、暫くは一花さんと過度の接触は禁止ですから。一花さんに酷い仕打ちをした罰と思いなさい!いいですか?!」
「いや漣華ちょっと待てって。あのさ二葉、さっきさ、嫁にするとか、いつもの調子でベッドで…とか言ったけど、俺、二股だぞ?堂々と。漣華はいいみたいだけど、二葉はそれでもいいのか?」
「え…いや……どうなんだろ…そんな事想像した事ないもん…。でも…嫌だって言ったらいっちゃんは……」
「漣華を選ぶよ。だって俺と漣華が恋人になった時、二葉とは別れていたんだから。きっとまた泣くけど…俺は漣華を選ぶ。ごめん」
俺は血が出そうなほどに拳を握りしめながらそう言った。
「ううん…当然だよ。いっちゃんを裏切ったのは私だから…。宵闇さんのこと…本気なんだね…。でもそれを聞いて決心できた。はっきり言ってくれてありがとう。……私…私ね……」
二葉は俯き、一度言葉を止めた。
一花に緊張が走る
…やばい動悸が止まらない…キツイ……お願い…お願い……
少しの沈黙の後、再び顔を上げた二葉。
小さく笑って一花の手を取る。
「いっちゃん、私はもう…何人だろうと構わないよ。いっちゃんの奥さんになりたい…。もう二度と手放したりしない。もうこんな間違い二度と嫌だ…。いっちゃんがいない人生なんて生きる意味無いもん。お願いいっちゃん、私をもう一度、家族にして下さい。」
「っっ!本気か?!」
「本気だよ!いっちゃん!嬉しい??」
「めっっっちゃ嬉しい!!ありがとう!!おかえり二葉ー!!」
ガバッ
「うげっ、いっちゃん苦しいって!ふふふ♡ただいまー♡」
「ちょっと!過度の接触禁止!密は禁止ですよ!」
「ベーッ!第二婦人さんは黙ってな!てかアメリカに帰れ!ゴーホーム!」
「OMG!誰が第二婦人ですか!今日は私の日なんですよ!離れなさーい!」
一花を挟んだ状態で始まったキャットファイト。
(おっぱいが4つ…おっぱいが4つ…)
二葉の決断が嬉しすぎて半ば放心状態だった一花は、もうおっぱいの事しか考えられなくなっていた。




