第0と1/2話 語録と著書
~語録~
この語録からは、プロパガール・カセリア氏の内面的な部分や性格の一端がうかがい知れるかもしれない。
「私が正直者なわけないだろう。小説なんて嘘っぱちな世界を平気で思いつくのだから。それに、私みたいな小説屋が自信満々な性格になったら、それはペテン師と言うものだよ」
「人生をよりよくするためにはコツがある。まあ、私が思うにはというやつだがな。それは、今の人生が二度目だと思うことだ。二回も愚かな選択をしたくはないだろう。そうやって毎日を丁寧に生きることだ」
「私は他人に面と向かって、自分の言葉を喋ることに難儀するんだよ」
「大衆は叩く鉄と同じ。熱しやすく冷めやすい」
「愛は素晴らしきものなり。恋は愚かななり」
「酒は飲むのではない、嗜むものである」
「時は千金にも代えがたし、人生は一度だけだ」
「人生に “もし” はなしだ! 今この瞬間と、これからがあるのみだ」
「現実を書くには経験を積むこと、人物を書くには本を読むこと、理想を書くには何も知らないことが必要だ」
「人は大概、目に見えないものに対しては評価したがらない傾向にある」
「人生の意味とは、君、あまり深く追及するものじゃない。絵画といっしょだ。遠くからぼんやりと眺めるものだよ。追求しようとあんまり近寄り過ぎると、全体が見えなくて訳が分からなくなる。そんなものだ」
「ふと思うにはだな。自分は過去を受け入れるのにすごく時間が必要な人間であるということだ。ある意味で常に過去に生きているのであろう。おそらく普通の生き方は出来ないのかもしれない……」
「新聞に載ってる大きな記事に目を通したところで、そこに重要な情報は無いさ。だいたい、新聞に詳細が書かれる様なことなら噂でも詳細は知れるだろう。ものごとの重要な面はいつも小さくて人々の目には滅多に触れないものだ」
「人というのは、嘘をつくというのと矛盾を抱える生き物、というわけだ」
「だいたい、人の視点と言うのは各個人の内面と現在に基づいたものだけ、ということだよ」
「我々の人生は冒険小説の主人公のようにはいかないものだ。だから小説などという、作りものの話が人々を魅了するわけだな」
「この風刺に文句があるということは、後ろめたさを自覚しているか、空想と現実の区別がつかない愚か者か、そのどっちかだ」
「作家にとって必要なこと? 何より自分自身の中に一つの世界を造ることだ。それが小説を書く上での土壌となる。そしてとにかく色んなことに首を突っ込むことだ。本をたくさん読むのも必要だな、自分の書く小説のネタやヒントになる。そうそう、あとは子供心と遊び心も忘れないことだ」
「無意識の書き真似というものには、気をつけたいものだね」
「発言するのは自由だが、名言は自分が決めるものじゃない。たいていは他人が決めるものだ」
「まあ、理想は現実に成り難し。詰まる所、理想はたんなる理想でしかないし、いかにしてそこに近づくかという問題なのだな」
「人という生き物は、類似点を探し出すことに長けているものだ」
「神の存在を信じるか? まあ……信じている方だろう。祈りが必要だと感じた時だけだが」
「言っておくが、私は推理小説作家ではない」
~著書~
どうやらこの下記以外にも、カセリア氏の著書は多数あるようだ。
・半自伝的小説『帝政と少年』
・長編作品『サイコキネシス』
・短編集『文章の狭間で』
・短編集『寄り道』
・エネルギー関連の考察『文明の黄昏はやってくるのか?』
・ファンタジー系小説『無限世界の住人』
・意外なヒット作『都市探偵マーク・トゥーン』シリーズ