第〇話 人物紹介
プロパガアル・カセリア
小説家。家系はもともと中流上層階級だったが、帝政の衰退とともに没落していった。それからお家復活をかけ、小説家として一山当てたのだった。一人称は私。
座右の銘 “欲を出し過ぎるな”
イノセンシア・アグア・カリエンテ
とある資産家の子息の一人。言うまでもなく上流階級の出身で、いわゆるボンボン。一般世間と比べると気ままに暮らしている。カセリア氏とは学生時代に知り合い、たびたびカセリア氏のアパートに遊びに行くほどの仲である。一人称は僕。
座右の銘 “見込みのない投資はしない”
その他
デルフト・シュリフステーラー
カセリア氏の知人で作家仲間。
エスクリビー・ジーザス
同じくカセリア氏の知人。画角で詩人。
二人とも、もとは東海岸のアルサロぺ出身だが、カセリア氏は出版社の要望で単身アファルソエソルに来てアパート暮らし。一方のアグア氏は家系が首都郊外にも土地と屋敷を持っており、その管理を兼ねて妻と一緒に住んでいる。
二人の容姿に関して私達の知る世界で例えるならば、カセリア氏はエドガー・アラン・ポー風、アグア氏は髭を生やしてない若き頃のジェイムズ・クラーク・マックスウェル風といったところ。