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翔子とサトラレ
さて話は彼女が小学一年生位の時にさかのぼる。彼女、すなわち後の「妖怪少年ショウタ」になる木野翔子は生まれつき人と180度変わってる、そのためよくいじめや差別意識の対象にされた。ところで彼女は1991年7月10日生まれ。彼女が生まれた年は湾岸戦争、ソ連邦モスクワ8月クーデター、ソ連崩壊等激動の年であった。というか平成自体激動の時代であった。1995年には神戸震災が起きその2ヶ月後には東京メトロ(当時は営団地下鉄)でサリンテロが起きた。悲しみと怒り以外失った彼女は中学時代それが暴発してあろうことか「サトラレ」になってしまった。この事がきっかけで余計苦しんだ。サトラレとは飛騨から美濃にかけて暮らしているという妖怪で人の心が丸裸になる。