ボーダーという病
道を歩けばボーダーの服装ばかりの群衆に嫌気がさす。被るのが怖いから、極力避けるようになった。
タレントのローラは、ボーダーは着ないとテレビで言っていたし、ドラマ『カルテット』でも、ボーダーが人とよく被るとネタにされていた。
着たいものを着られたらどれほどいいだろう。服に着られる可能性もあるわけだが、マネキンでもいいじゃない。どうせ先導されるだけの畜群だもの。
将棋界の貴族こと、佐藤天彦名人は着たいものを着るという。たとえ電気が止められるほど困窮しても、ブランドの服を買ったと本に書かれていた。自分らしさを押し通す青くささだけでなく、そこに囚われる危険性も説かれていた。
私などは流されやすく、そこいらの既製品で満足してしまう。そのくせ街中でセンスの良い人を見かけると、男女問わずついガン見する。でもオシャレな人はそんなにいない。千人に一人いればいいほう。サイズ感も色使いもドンピシャ。というのは夢物語と言っていい。芸能人でもダサい人はダサい。
以前、ユ○クロで買い物していたら、魔女っ子がいた。コスプレではなく、そういう雰囲気の女性だった。ハットに、黒ずくめで靴下が紫だった。バランス感覚が絶妙。裾がたるんでるのが何かよくわからないけど、オシャレ。
ああいう才覚が妬ましい。携帯の待ち受けにしたいくらいに。
正直、ユ○クロの服が霞んでその日は何も買わずに帰った。
よく考えると、ああいう人もユ○ニクロで買い物するのだ。
やはり全てブランドもので賄うのは無理な話らしい。ちょっと安心した。




