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#04_エルシアとエミリア

喪失者。


頭部に物理的、精神的なショックを受けて人格、過去の記憶、ジョブなど一部、もしくは全てを失った者を指してそう呼ぶ。

存在の神セシルの神殿で全ジョブの初期化をされた人も、そう呼ばれるそうだ。

後者に関しては大勢の恨みを持つ人物かつ、多大な対価を支払う必要がある………人の恨みは恐ろしい。


護衛や盗賊達の死体処理を御者のセドルさんに確認してみると、次のような手順をとるそうだ。

まず盗賊達は討伐した証拠としてゲノムカード回収をすること。

次にアンデット化しない様に頭を切り離す、死体を燃やす、または浄化しておくこと。

盗賊達の持ち物は退治した者の所有物になること。

そして護衛達のモノは…。


「そういえば、護衛の方達のはどうすればいいのでしょうか?」

「そうですな………今回の場合は盗賊に盗られたとみて良いでしょう。よってヒデキ殿の物になるかと」

「なるほど。では、こちらの方の持ち物も盗賊に殺された後に、盗賊を倒した俺が貰ってもよろしいでしょうか?」

「こ、この方は!?」


ワボルのゲノムカードを見せると驚いた顔をされた………知り合いだったのか。

セドルさんがカードのログを確認している。


「確かに盗賊によって殺されております。よってヒデキ殿の物になりましょう」


セドルさんの話によるとワボルは、これから向かう予定の村にいた商人だった。

護衛の一人も同じ村の人で、隣村からの帰り道に盗賊と遭遇した。


もっとも盗賊の狙いはアベル達の方で、ワボル達が先に村を出たから巻き込まれた。

護衛と離れたワボルは、必死に逃げた先で死亡してしまった。


後から来たアベル達は護衛の人と出会い、後方から盗賊の襲撃を受けて逃走劇が始まった。

その結末が今の状態になっている。


「さて、これで全て回収しましたな。では遺体の処理を」

「すこし待ってください」


こちらにはやる事がまだある…全員のアイテムボックスを破壊しなくては。

霊装用のショートソードを持って、空間の歪みを斬っておく。

護衛の一人から物がよい武器が、盗賊のボスからは結構な金貨が落ちてきた。

銀貨、銅貨は数えるのが面倒臭いほど…あっ、盗賊の弓兵もいたのだった。

アベルとセドルさんが唖然としている横を通り過ぎようとしたら、アベルに止められた。


「いやいや…まてまてまって…」

「…なにか?」

「おかしいから! アイテムボックス…空間魔術にあるアイテムを何故、他人に取り出せるんだい!?」

「取り出してるのではなく、術式を破壊して………魔術? 空間魔法では?」

「空間魔法はスキル所持してるジョブじゃないと…おっと、喪失者だったね。妙な記憶は残ってるんだね」


空間魔法がジョブ頼み?

そんなの記録にあったかな?

確かに最初は理解するのが大変だったが、慣れていれば難しいものでもない。


五十年前に空間魔法を研究していた魔法使いがいた。

彼は空間魔法の術式の簡易化に成功して魔術レベルのアイテムボックスを出せるようになった。

魔術のアイテムボックスは魔力以上の積載量を収納すると全重量が自分の体に掛かるとか。

アベルは得意げに話していた。


「魔力を供給し続けてない空間まほ…魔術は歪みが生じるから、壊すことが可能なんです」

「そ、そうなのかい? それでキミは何をしようと…」

「あっちに盗賊の弓兵がいるので………やられた。持っていかれた」

「持っていかれた? アイテムボックスを?…………歪魔か!?」


時間をとりすぎた、盗賊二名の傍にアイテムボックスの歪みが無い。

勿体無い事をした………歪魔が空間魔法に呼び寄せられるのはボックス内のアイテム回収して、餌とするため。

ダンジョンに人間を呼び寄せる撒き餌にするのだ。


「やれやれ、またダンジョンが生成されてしまうのかな…」

「多いのですか?」

「生成自体は周期によってマチマチだが、なかなか攻略できなくてね」


弓盗賊の二名は衣服を剥いで他の盗賊の場所に連れて行った。

浄化をおこなって、護衛達の骨の回収はセドルさんが行っている。

盗賊騒動も一件落着したことだし、開拓村に戻った方が…。


「ヒデキ。キミはこれからどうするんだい?」

「そうですね。あの、このあたりでヤマトの開拓村はありますか?」

「え?」

「え?」


なにかおかしな事をいったのだろうか。

アベルの表情が驚きに満ちている。


「………あ、ああ~なるほど。ご先祖様の軌跡を辿っている途中で喪失者になったんだね」

「はぁ…」

「そうか、そうか。しかしキミも酔狂だね。千年前の軌跡を追っているなんて。確かフーリアの町にも近くに……」


………………………………………………………………………………………え?

アベルが笑いながら肩を叩くが、そんなことは気になどしない。

十秒遅れで世界に送り込まれたら千と十五年の時が流れていました。

ははは、はっはっはっはっはっはっははは…………笑えない。


「これからどうしたらよいのか…」

「ふむ、行く道も帰る道もなしか………ならば探索者、冒険者はどうだろうか」

「なんですか、それは?」

「探索者はダンジョンを、冒険者はクエストで町や都の周囲を徘徊する魔物を討伐するジョブだよ」


名案を思いついたとばかりに、アベルが探索・冒険者ギルドへの勧誘をしてきた。

確かに今の自分にあるのは千年前の情報のみ、この時代のことなど何もわからない。


「キミの戦いは見せてもらったが、喪失前はさぞかし名のある剣士…いや、ヤマトでは武士と呼ぶのだったね」

「はぁ…」

「ともかく、魔物相手でも遅れをとることはないね。うんうん、どうだい冒険者は?」

「…そうですね。他に思い浮かばなければ…」

「おお! しかしキミは喪失者だ…一般的な知識や常識に欠損があるし、気心知れた相手も覚えていないだろう」


うん?

これはあれなのか、商売人がよくやるセールストークではないか。


「そこで我が商会から奴隷を購入してみないかい。

 キミが使っている言語は十年前に共通語に指定されたばかりだ。

 言葉のやり取りも問題が出るだろう」

「はぁ…」

「奴隷の価値を高めるために、商会では言語の取得や礼儀作法など多くの知識を教えている。損はさせないよ」

「…なるほど」


アベルは売り込むチャンスと思ったのか、顔を寄せて声を潜めてきた。


「ちなみにキミは男と女どちらがいいの?」

「そっちの趣味は無いので女性です」

「ならば教えてあげよう。女の奴隷とはね、性行為を了承した奴隷がほとんどなんだよ」

「な、なんですって!?」


思わず声が大きくなってしまった。

別に女性が体を売ることに忌避しているわけではない。

発達した地球でも売春は駄目だが、風俗は普通にあったわけだし、未発達な世界なら尚更だろう。


「お嫌かな?」

「いえ、まったく」


奴隷と聞くと聞こえは悪い、だが頼りになるのはシルファン達くらいだし、自分と同様に現代の知識は無い。

ふと荷馬車にいた二人の獣人族のことが頭をよぎった。


「それは、いま荷馬車にいる獣人族の彼女達もですか?」

「え!? あ~、いや、確かに奴隷ではあるのだけれどね………ふむ、キミなら………」

「はい?」

「いや、こちらの話だ…少々離れて待っていてもらえるかな。

 そうそう…商会の世話役が確認したから両方とも処女だよ、安心したまえ」


なにを暴露しているのだろうか、この人は………いや、この世界にも性病があるのかもしれない。

荷馬車から少し離れると、檻の中の獣人種二人と四十代の女性がアベルに呼ばれていた。

四十代の人が世話役の人か…あ、鑑定を使って年齢を確認しておこう。


まずは耳の先が尖がっている女性から…。

エルシア、女、15歳、狼人族、メインが獣戦士Lv8、狼人Lv10、サブが獣剣士Lv4。


肉体は同い年だったか…。

いや、思考している自分は享年二十年とはいえ年下扱いはよくない。

バランスよく整った体型だが、平均よりも胸が大きいかもしれない。


さて垂れ耳のお嬢さんも鑑定しておいた方がいいかな…。

エミリア、女、14歳、犬人族、メインが犬人Lv3、サブがなし。


外見は一部が年齢以上、それ以外は年齢以下に見える………胸が大きくアンバランスな感じだ。

レベルが低いのはインドア派なのだろうか。


「…シルファン」


名前を呼ばれた銀狼は足元までくると、しゃがんで休憩を始めた。

人が嘘をつけば彼女の鼻が嗅ぎ取れるので、これからの交渉を手伝ってもらう。

アベル達の話し合いが終わったのか、檻の中から二人が出されて、こちらに歩いてきた。


「待たせたね。背の高いほうが姉のエルシア15歳、もう一人が妹のエミリア14歳だ」

「え? 姉妹?」

「そうとも。人間族以外は親となる種族によって自分の種族も決まるんだ。

 時折、混合ダブルも生まれるが、滅多にいないよ。忌み嫌われてるから数も少ないしね」

「ヨロシクオネガイシマス」

「よ、よろしくお願いします!」

「…よろしく」


姉妹の両親は父親が狼人族、母親が犬人族だという。

またエミリアは旅の途中で日常会話までならば言語をマスターしている。

姉のエルシアは、まだカタコトなので獣人語で話すからと、アベルが通訳をしていた。

翻訳の魔導指輪があるから大丈夫なのだが言わなくてもいいか。

本格的な礼儀作法は商館に着いてから行われる、とも前置きで言ってきた。


「…正直いって何を質問すれば?」

「おっと、そうだね。では私が話を進めよう。まずエミリアだが勉学熱心で多くの事を知っているよ」

「は、はい! 幼い頃から本が好きでいえ…こほん。本を所持している家の方と懇意にしておりましたので、色々な本を読んでいました」

「ただ、獣人族の成長と老化は、早熟と停滞でね。これ以上の成長はないんだ」

「…なるほど」


んー、嘘は言っていないけど誤魔化している感じが…シルファンも同意見のようだ。

この身長だと伸びないのは大変だろうな。

色々な知識を持っているのは自分としてはありがたい。


「喪失者となってしまったキミには、ピッタリな条件だと思うんだ。で、姉のエミリアだが狼人族は戦闘に向いた種族なんだ」

「ええ。幼少の頃から魔物との戦いは得意よ」

「…なるほど」


自信に満ちた表情と声。

奴隷としてはどうなのだろうかと思うが、彼女自身にはとても似合った表情だと思う。

戦闘要員は四名いるが、パーティ編成で経験値共有や能力補正の加護を得ることも出来る。


「また彼女の耳を見て欲しい」

「耳? 形のいい尖った耳をしていますね」

「そう、そこが重要なんだ。耳の尖った狼人族は希少でね…そのために値段にも影響してくる」

「…なるほど。あまりに高価だと、こちらとしては手が出せませんが?」


つまり渋ったのは希少価値のある女性だからなのか。

値段のことで折り合いがつくのか考えていたら、エルシアがアベルに詰め寄っていた。

エミリアがあわあわと両者の顔を交互に見ている。


「ちょっと待って…妹と同時に購入させる契約のはずよ」

「それはオークションでの販売の場合だよ。まさか輸送中に商談になるとは思ってもいなかったからね」


エルシアが使っていた言語と同じだ…これが獣人語なのだろうか。

耳に入ってくる言語が変わったが、翻訳指輪のおかげで会話の内容は判る。

契約云々で揉めているのか…しかし、これはと思っているとシルファンから合図があった。


反応があったのはアベルの方…オークションがブラフか。

しかし希少価値があって、この美貌だ…オークションなら値が跳ね上がると思うのだが、出せない理由でもあるのか。


もう一度、二人の容姿をじっくりと観察する。

エルシアの髪の色は地球のイヌ科で例えるとフォーン(茶色がかった金色)だ。

身長は161、2cmくらい、バランスよく整った体型で平均よりも胸が大きいだろう。

髪の長さはベリーロングで首辺りで纏めて、肩甲骨辺りでも纏めている。

耳の形は立ちプリック・イヤーで耳の先が尖っている…尻尾は飾り尾(毛が全体を覆った状態)かな。

何度みても美しい顔立ちをしている…表情はクール系と呼ぶのが的確だろう。


エミリアの髪の色はダークブラウン(こげ茶色)。

髪の長さも姉と同じでベリーロング、髪の後ろで一房を纏めている以外はストレートだ。

耳の形は垂れドロップ・イヤーで尻尾も垂れ尾だな。

身長は140cm…ないかもしれないが、胸の大きさは素晴らしい…アンバランスな感じもよい。

よく変わる表情は可愛らしいと呼ぶ以外にはない。


「いやー、待たせてすまない。それで値段なのだけど」

「ああ…それは構いません。ですが彼女達の前で買われる値段を言うのですか」

「まあね。後々に自分を買い戻す金額は奴隷の知る権利の一つだよ。

 では姉のエルシアだがオークションなら70万セシルは確実だが、今回は60万セシルで提示させてもらうよ。

 妹のエミリアは50万セシルが妥当だろう。そこからキミへの報酬25万セシルを引かせてもらう。

 値引き交渉はしない方がいい。その分、奴隷が自分を買い戻す金額が低くなるからね」


商会は貰う金額が少なくなって、奴隷には逃げられる可能性が増すのか。


「となると、年数が過ぎて値引きしなくては売れない場合は?」

「その場合は値引きした金額分が買い戻す金額に加算される」


早く買ってもらうために努力しろと言うことか。


「……………」

「なに、今回の盗賊退治で賞金首もいたかもしれないし、盗賊退治による報奨金もでる。難しい金額じゃないさ」

「…いえ、そうではなく。1万セシルって貨幣は何を使用しているのかと」


きょとんとしたアベルが、慌てて貨幣の価値を説明してくれた。

1セシルが銅貨一枚、銅貨百枚で銀貨一枚、銀貨百枚で金貨一枚、1万セシルは金貨が一枚となる。


盗賊集団のボスから頂戴した金貨を含めて三十五枚…賞金首などは皮算用だろう。

エミリアは購入可能だが、では姉と離れてしまうのは………いや、それだと姉妹丼に…。

いや、仲のいい姉妹なら喧嘩もないのでは…だが、しかし…。


「そうそう。実はね、この王国では魔導具が盛んに稼動していて、魔晶石の魔力を買取しているんだ」

「魔晶石を?」

「ちょっとキミのを見せてもらえるかい?……藍魔晶石か。1万セシルだね」

「3番目の色で1万…では白魔晶石だと、幾らになるのでしょうか」


なるほど、だから色々な人が魔晶石を持っていたのか…太陽光発電の買取みたいだ。

質問をしながらアイテムボックスを出現させて白魔晶石を取り出す。


「ははは! 白魔晶石なんて、その歳で持てるような物では………えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

「いえ、これなら幾らになるのかと」

「…いやいや。ま、まさか、この歳で白魔晶石を目にするなんて。この魔晶石なら金貨百枚…白金貨一枚になる」


覚悟は決まった。

運命など信じてはいないが、この出会いは悪いものではないと思う。

エミリアの表情は姉と離れることを怖がっていたし、エルシアもほっとした表情をしている…ように見える。

所詮は泡銭だから身につかないし、後悔は無い。


「エルシアとエミリア、両方を譲ってもらいたい」

「ありがとうございます、お客様。今日という出会いを我等を守護せし神々に感謝いたします」

「アリガトウゴザイマス。ヨロシクオネガイシマス」

「ありがとうございます。よろしくお願いします」


少し芝居がかって、恭しく礼をしたアベルは、空間魔術のアイテムボックスから巾着袋を取り出した。

先行していた荷馬車を回収して戻ってきたセドルに声をかける。


「セドルー。獣人種の二人が売却済み決定だ」

「…さようで御座いますか。ヒデキ様、末永くご利用いただけますよう、お願いいたします」


セドルも恭しく礼をしてきたが…若干間があったのはなぜだろうか。


「では、こちらが釣りの金貨十五枚になります」

「…確かに。白魔晶石をお渡しします」

「それでは契約を交わします。まずはエルシアから、続いてエミリアとなります。お客様、左手をこちらに」


ゲノムカードを見せた時に左手を出したので、左なのだろうか…エルシアは右手を出している。

それぞれの手の甲にアベルが手をのせて、集中し始めた…詠唱も無いから奴隷商人の固有スキルなのだろう。


「終了しました。互いにご自分のカードをご確認ください」


ゲノムカードを呼び出すと、脳内に所有奴隷の項目が新しく追加されていた。

詳細を表示するとエルシアの名前があった。


「…確かに」

「はい。ヒデキ様のお名前があります」


礼をしたエルシアが荷馬車の檻へ戻っていく。

指示を出したアベルは同様の処理をエミリアにも施した。

同じように礼をしたエミリアは若干小走りで檻へと戻っていった。


「よりよい奴隷をよりよい主の下に。それがアルベルト商会のモットーで御座います」


教育無しだと商会のプライドに係わるとかで、エミリアは三日、エルシアは十日を目途に教育を施すそうだ。

本来は商館の仕事もあって時間が掛かるが、既に売却済みなので仕事は請け負わない。

付け焼刃だとは思うが仕方がない。


奴隷の所有者には義務が発生する。

奴隷に衣食住を与えて、税金を支払わなければならない。

奴隷に対し、不当な暴行虐待をしてはならない…などなど。


一発アウトではないから、扱いに間違いがあれば随時直していけばいい。

受け渡しはフーリアの町で行うので、町の近くの村であり、ワボルが向かっていたダグザの村に向かう。

それでも町から村まで馬車で五時間もかかる距離にあるそうだ。


「さて、参りましょうかヒデキ様」

「ここは商館でもないし、商売の話は終わったので、もう大丈夫かと」

「おや、そうかい。それは助かるよ。では、もう一度きちんと自己紹介をさせてもらおうかな。

 アベル・アルベルトだ…出来れば末永い付き合いになることを祈っているよ」

「ヒデキ・ナルカミです。こちらこそよろしくお願いします」


アベルと握手を交わして、他愛のない世間話をしながら荷馬車が進んでいく。

奴隷と世話役が乗っている荷馬車はセドルさんが、人が乗っていない荷馬車はアベルが御者をすることになった。

セドルさんの荷馬車の後ろには盗賊達の馬が繋がれていた…特に抵抗することなくついて来る。

獣使いの固有スキル『スカウト』か…訓練もなく言う事を聞かせられるのは便利だなぁ。

アベルの話が自慢話になったので、現在のステイタスでも見ておくか。


メインジョブに英雄、剣術士、弓術士、狩人、暗殺者が追加されていた。


なんだこの英雄って分不相応なジョブは。

称号:旅人の英雄、上限Lv5………レベル制限があるジョブなのか。

それにしても暗殺者とはあんまりだ。


英雄…固有スキル『リミットブレイク』

弱者を助け、強者を打ち倒す者に発現するジョブ。

戦闘スキル系、攻撃魔法など魔法スキル系、防御スキル系が備わっている。


剣術士…固有スキル『スラッシュ』

剣技で戦いに挑んだ者に発現するジョブ。

剣術、投擲術など戦闘スキル系が備わっている。


弓術士…固有スキル『速射』

弓で戦いを挑んだ者に発現するジョブ。

弓術、短剣術など戦闘スキル系が備わっている。


狩人…固有スキル『狙撃』

気配を殺して獲物を狙う者に発現するジョブ

弓術、短剣術など戦闘スキル系、潜伏など隠密スキル系が備わっている。


暗殺者…固有スキル『急所狙い』

気配を殺して殺害を行う者に発現するジョブ。

剣術、投擲術など戦闘スキル系、潜伏など隠密スキル系が備わっている。


※レベル10毎に一定値まで熟練度のランクが上昇します。

ヒデキ・ナルカミ 所持金 52万4836セシル(金貨五十枚、銀貨二百四十二枚、銅貨六百三十六枚)

・人間  Lv13 熟練度…全ての値が平均的に上がりやすい

 力H、耐久H、器用G、敏捷H、霊力G、魔力G

・魔獣使いLv16 熟練度…器用、霊力、魔力が上がりやすい

 力H、耐久H、器用G、敏捷H、霊力G、魔力G

・戦士  Lv15 熟練度…力、耐久、器用が上がりやすい

 力G、耐久G、器用G、敏捷H、霊力H、魔力H

・盗賊Lv7、英雄Lv1、剣術士Lv1、弓術士Lv1、狩人Lv1、暗殺者Lv1


シルファン

・銀狼 Lv14 熟練度…力、器用、敏捷、魔力が上がりやすい

 力G、耐久H、器用G、敏捷G、霊力H、魔力G

・獣戦士Lv15 熟練度…力、器用、敏捷が上がりやすい

 力G、耐久H、器用G、敏捷G、霊力H、魔力H

・暗殺者Lv 1 熟練度…器用、敏捷、魔力が上がりやすい

 力I、耐久I、器用I、敏捷I、霊力I、魔力I


ティアン

・天竜 Lv14 熟練度…力、耐久、霊力、魔力が上がりやすい

 力G、耐久G、器用H、敏捷H、霊力G、魔力G

・竜戦士Lv15 熟練度…力、耐久、敏捷が上がりやすい

 力G、耐久G、器用H、敏捷G、霊力H、魔力H

・狩人 Lv 1 熟練度…器用、敏捷、霊力が上がりやすい

 力I、耐久I、器用I、敏捷I、霊力I、魔力I


エイミー

・魔鎧 Lv14 熟練度…力、耐久、器用、魔力が上がりやすい

 力G、耐久G、器用G、敏捷H、霊力H、魔力G

・魔騎士Lv15 熟練度…耐久、器用、魔力が上がりやすい

 力H、耐久G、器用G、敏捷H、霊力H、魔力G

・魔弓士Lv 1 熟練度…力、器用、魔力が上がりやすい

 力I、耐久I、器用I、敏捷I、霊力I、魔力I


あけましておめでとうございます。

今年もよろしくおねがいします!


………まずは感想を書いてもらえるような作品になれるように頑張ります。

01/10 エルシア、エミリアの種族ジョブを変更しました。

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