表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

母ちゃん、やめてよ

作者: 真瀬駒

私の名前は、すみれ。知的障害のお姉ちゃんの名前は、さくら。私たちの母ちゃんはとても怖いの。私は今、小5でさくらは、小6です。今から物語るのは、本当の話です

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「あんたら、はよせえや!みんなまたせたらあかんやろ!」

朝っぱらから母ちゃんの声が響き、外でも聞こえるほど。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

怖すぎて、すみれもさくらも何も口出しができない。

「ぼうしなくしたんか!?もーなにしとんねん!あほんだら!」

すみれはよくぼうしをなくしてしまうのだ。父ちゃんがいないと、

いつもどつかれっぱなし。泣いて登校するのもしばしばだ。

それがさくらとなると、いつも泣いてしまう。

「いえかえったらさがせや!分かったな!」

「・・・・」

すみれは何も言えない。

「わかっとるかっちゅうとるねん!」

「・・・・」

わたしはいつも、玄関で追いつめられるので、逃げてしまう。

そういう朝が、365日毎日繰り広げられる。

なので、あまり下校をしたくない。でも下校をしないといけない。

そしてこういわれる。

「はよ掃除せえや!」

朝言ってたことと違う。すみれはいつもそう思う。

こういう親もいるのはいいが、

自分にそういう親が当たってしまったのも、

不運だと思う。ついでに言うと、

さくらが知的障害だから、負担がすごい。

平日はそういう日が連なっている。

自殺をしようかと考えたこともあった。

休日はというと、

「がぁぁぁ・・・がぁぁぁ・・・っが」

こんないびきを朝っぱらからかあちゃんは

立てながら12時ごろまで寝ている。

なので私たちは、食ベ物がない。ご飯粒があれば食べているが、

たいていの休日は、ない。あったら私たち的には、

幸福といえるだろう。何もないから、腹が減る。そしたら、

父ちゃんにねだって買ってきてもらう。買ってきてもらって

食べたことがばれると、

「ここにご飯あるやん。起こして聞いたらいいのに。」

と言い訳を作る。

私は、いつも父ちゃんに言い訳を母ちゃんはしていると訴えている。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ