母ちゃん、やめてよ
私の名前は、すみれ。知的障害のお姉ちゃんの名前は、さくら。私たちの母ちゃんはとても怖いの。私は今、小5でさくらは、小6です。今から物語るのは、本当の話です
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「あんたら、はよせえや!みんなまたせたらあかんやろ!」
朝っぱらから母ちゃんの声が響き、外でも聞こえるほど。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
怖すぎて、すみれもさくらも何も口出しができない。
「ぼうしなくしたんか!?もーなにしとんねん!あほんだら!」
すみれはよくぼうしをなくしてしまうのだ。父ちゃんがいないと、
いつもどつかれっぱなし。泣いて登校するのもしばしばだ。
それがさくらとなると、いつも泣いてしまう。
「いえかえったらさがせや!分かったな!」
「・・・・」
すみれは何も言えない。
「わかっとるかっちゅうとるねん!」
「・・・・」
わたしはいつも、玄関で追いつめられるので、逃げてしまう。
そういう朝が、365日毎日繰り広げられる。
なので、あまり下校をしたくない。でも下校をしないといけない。
そしてこういわれる。
「はよ掃除せえや!」
朝言ってたことと違う。すみれはいつもそう思う。
こういう親もいるのはいいが、
自分にそういう親が当たってしまったのも、
不運だと思う。ついでに言うと、
さくらが知的障害だから、負担がすごい。
平日はそういう日が連なっている。
自殺をしようかと考えたこともあった。
休日はというと、
「がぁぁぁ・・・がぁぁぁ・・・っが」
こんないびきを朝っぱらからかあちゃんは
立てながら12時ごろまで寝ている。
なので私たちは、食ベ物がない。ご飯粒があれば食べているが、
たいていの休日は、ない。あったら私たち的には、
幸福といえるだろう。何もないから、腹が減る。そしたら、
父ちゃんにねだって買ってきてもらう。買ってきてもらって
食べたことがばれると、
「ここにご飯あるやん。起こして聞いたらいいのに。」
と言い訳を作る。
私は、いつも父ちゃんに言い訳を母ちゃんはしていると訴えている。
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