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二日目 ---2---

順調に森を進んで、途中で見つけた果物の成る木に登って居る時に問題は起こった。


「ん、なんだ……敵?」


木の上から索敵スキルに反応があった方をみたら、草むらがガサガサと大きく揺れている。


ツノウサギか?と思ったのだがなにやらやたらサイズが大きい。


木に登ったままその草むらを凝視していたら、超巨大な猪が出てきた。


「……っ」


思わず声を上げそうになるのを堪える。ただの猪ではなくそいつは黒色の体毛で額に一本の角が生えている。口の下顎からはみ出ている牙も強そうだ。命名するならツノイノシシ。


明らかに今まで出会ってきた魔物達とはワンランク違う強さを持っている事を確信した。恐らく今の自分では倒せない。


息を殺してそいつが通り過ぎるのを待つ。気づかれていなくてよかった。索敵スキルが無ければ隠れることが出来なくて襲われていたかもしれない。


索敵スキルの範囲外へツノイノシシが出たのを確認してからほっと息を漏らした。あんなのに襲われたら投石くらいでは戦えないだろう。


もっと強くなる必要があるなと思うと同時に1つのことに気がついた。


「あれ、出てくる魔物が強くなってない?」


最初の頃はスライムしか出てこなかった。森を進んでいくとツノウサギが出るようになってゴブリン、今回でツノイノシシ。敵がどんどん強くなっていっている気がする。


これはもしかしたら。森から脱出できる方向ではなく森の奥へ進んでしまってないか?


ゲームとかではこういう森みたいな場所では奥へ進むほど多様に強い魔物が出るようになる。この世界もその法則が有るなら俺は森の奥の方へと進んでしまっていることになる。


確証は無いが、何となく自分の推理にそれなりの力を感じたので。来た道を帰ることにした。


問題は今は昼過ぎで、素早さが上がってきているとはいえ、昨日今日と歩いた道を帰るとなると、今日も恐らく森で過ごすことになるだろうという事だ。


「スキルポイントに余裕を持ちつつ、今夜野宿する為のスキルを習得していこう。敵は積極的に倒さないとな」


今後の方針を口に出してみる。なんか独り言が増えてきている気がする。


「まあ突然森暮らしが始まって人と全然会ってないとこうなるか……」


孤独感が少しずつ大きくなってきている気がする。……早く森を脱出しないとな。幸い脱出は出来そうな気がする。


今溜まっているステータスポイントを素早さと生命力に割り振って来た道を帰り始める。


生命力に割り振った理由は体力を付けるためだ。ずっと歩き通しだと普通に辛いんだよな。生命力に割り振れば少しは体力がつくだろうと考えた。


索敵スキルに引っかかった敵は積極的に倒しながら進んでいるが、あれからツノイノシシは1度も現れなかった。最初はゴブリンとかも見かけたが、ある程度進んでからはツノウサギとスライムしか出てこなくなった。予想通り敵が弱くなっている。



この世界に来て最初目が覚めた場所までもう少しという所で、日が暮れた。今日はこの辺りで野宿すること決めて現在のステータスを確認する。


【シン】

【レベル74】next:1

【所持金:0G】

【ステータスポイント:0】

【MP:25/25】

【生命力:25】

【力:10】

【物理耐性:5】

【魔力:5】

【魔法耐性:5】

【状態異常耐性:5】

【賢さ:5】

【素早さ:33】

【器用さ:10】

【スキルポイント:38】

【パッシブスキル:無限の神の加護、成長の神の核】

【技能スキル:投擲Lv2、投石レベル2、索敵Lv1、マッピングLv1】

【魔法スキル:飲料水生成Lv1、小灯火Lv1、植物知識Lv1、果物知識Lv2、結界術Lv1、乾風Lv1、石生成魔法Lv2、】



索敵スキルのおかげで敵を見つけることが簡単になって飛躍的にレベルが上がってきている。索敵スキルはレベル2にしてもいいかもしれないな。


今持っているスキルポイント38をどう割り振っていくか。割と楽しい時間だ。


「とりあえず……これは要るな」


【身体浄化魔法:必要ポイント3:肉体の汚れを消し清潔な状態にする】


そう。風呂に入っていない森ぐらし。一日移動を繰り返したり戦闘するので汗臭いのである。流石に気になるのでこれは要る。


「服も綺麗にしたいな。生活魔法便利なの多すぎる全部欲しい」


【衣類浄化魔法:必要ポイント3:衣類の汚れを落とし清潔な状態にする】


これで良さそうだな。もう1つ似たスキルに衣類洗浄魔法と言うのがあって、そちらは1ポイントで手に入るのだが。効果が【衣類を洗浄できる水球を発生させる】という説明だった為、森で全裸になりたくないので少し必要ポイントが多くても便利そうな浄化の方を選んだ。


6ポイント消費してそれらのスキルを手に入れる。残りスキルポイント32。


早速使用してみたのだが。


「確かに綺麗になった……のだがまだ汚いな」


効果は微妙だった。2回目同じスキルを使ってみるが余り変わりがない。どちらのスキルも一度に消費するMPは3なので、残りMPが残り16になった。


「うーむ仕方ない。これ以上MP使うと結界術が使えないからな」


この二つの浄化スキルはスキルレベルを上げて明日また使ってみようと思った。消費するスキルポイントが6ポイント×2スキル=12ポイントと結構割高だが汚いのはいやなので仕方ない。残りスキルポイントは20になった。


枝を集めて小灯火で火をつける。そして結界術を使うとピッタリMPが0だ。


「……そう言えばMP0になって気絶とかは無いんだな。良かった」


まだまだ分からないことだらけだしこういう日常の気づき1つ1つを大事にしていこうと思う。


それから草むらに横になって習得可能スキルの欄を見ていたら一つの気になるスキルを見つけた。


【人言語理解:必要ポイント10:人族が扱う言語が理解できるようになる】


「おお。これは持っておこうかな」


10ポイントと高いが習得。こんなスキルとがあるということはやはりこの世界には人がいるはずだ。そして会えた時日本語が通じないと困るので今習得した。人に会えますようにと言う願掛けの意味もある。


嬉しい発見に口元を緩ませながらスキル欄をぼんやり眺めていたら良い感じの眠気が来た。


「虫とかいない世界でよかったな。森でこんな野ざらしとか普通なら蚊が出たりもっと地獄だろうから」


今日は順調に過ごせた。明日は人里に降りれるかなあ……。


そんなことを考えながら今夜も寝心地の悪い草むらで寝た。

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