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16 ゲスト40達の画策

アイドルがアルバム販売の成功祈願に教会へと来る事は、珍しくもない。

むしろ、信心深い面がポジティブに評価される事が多い。


アイドルであるリオナが、そんな時期に教会へと足を運んでも、奇異な事ではない。


そんな教会で、知りあいを偶然見つけた様に、彼女は一人のメイドに声をかけた。


「お久しぶりですリアナ様。こんな場所で御会いするなんて!そう言えば実は御報告したい事があるのですが」


出先の教会で、たまたま会ったというマリアナの瞳が赤く染まる。



「リアナ様。イギリスの件は、うまく進んでおります。別件ですが偶然にもヴァッサゴ王子とエリゴス大公爵、ロイム大伯爵が接触してこられ、ヴィネ様の傘下へ入りたいと嘆願しておりますが?」

「未来予知能力を持つ者が、さっそく行動に出ましたか。流石にロイムは保身でしょうが、良いでしょう。パイモン殿には話を通しておきます」


リアナが、少し笑った。


「保身と言うなら、オロバス様やバルバトス、ハウレス、アスタロート、ウヴァル、グレモリィなども、同様な未来予知をお持ちのはずですが?」


リオナの疑問は、もっともな話だが。


「処分対象のうち、ロイムは兎も角、王子と公爵は認められないと【予知】しているのでしょう。私がパイモン殿との関係を崩さない事を考えれば当然の事です」


未来予知を持つ者は、己の未来まで予知できるので、無駄な行動はしないものだ。


「未来予知だけでなく、隠されたものまで見通すヴィネ様の御力から逃れられるはずも無いのですがねぇ」

「ソレは十分には使えない事と言っておるでしょう?」


二人の女性に含みのある笑いが浮かぶ。


例えエクソシストの監視員に聞かれていても、言い逃れのできる様に会話しているのは、二人の精神が肉体年齢よりも年月を重ねているからに他ならない。


「では、引き続き御仕事を頑張って下さいね」

「御声援をありがとうございます」


実に、どちらとも取れる会話だ。

別れ際に握手と共に渡された小さな紙には、幾つかの数字が書かれていた。


リアナは、それに目を通して教会内の香炉へと投げ込んだ。



一部の監視が、マリアナから離れてリオナの後を追って行く。


マリアナの身の回りを探る事は教会には容易いが、リオナの周辺となると話は別だ。


特にリオナには【周囲を探っている事】が、その能力で筒抜けとなってしまう。


それ故に、遠目に監視されていても自由に動けるリオナを配下にできた事は、非常に大きな戦力となるのだ。


「マリアナ、今、リオナが来ていたみたいだが?」

「はい、ヨハン様。アルバムが出るのでヒットする様に、祈りに来た様です。そしたら偶然」

彼女アクマが?」

「マネージャーの指示らしいですよ。外には報道も来ているって言ってました」


ヨハンは、眉間にシワを寄せ、顔に手をあてて項垂れてしまった。


「神よ、御許し下さい」



しばらくして大きく深呼吸した彼は、襟を正してマリアナに向き合った。


「次の指示が来ていた。休暇は中断だ。すまないな」

「いいえ。ヨハン様と世界旅行していると思えば、楽しいものです」

「良くできた嫁だ」


マリアナの頬が赤く染まっている。


教会の外には、シャールトンが待っていた。


「帰ってきたのか?シャールトン」

「はい、ヨハン様。手薄となる場所での警備は終わりましたので、お二人の元へと戻って参りました」


視線をやると、報道に囲まれながら車に乗り込むリオナの姿が見える。

何人もの大司教に守られながら。


「ファンクラブの鉄壁の防御は、良い肉の盾となっている様ですね」


マリアナの言葉にヨハンが深い溜め息をつきながら、彼等は空港に向かう為のタクシーに手を上げた。







飛行機の中で、シャールトンがデータパッドを出して、マリアナに手渡してきた。


「枢機卿様からメールが届いています。現在、枢機卿と盟約を結ばれている者達のリストだそうです」


盟約者:

アスモダイ大王

ヴィネ大王

ザガン大王

セエレ王

ヴァッサゴ王子


ゲアプ王子

フォカロル公爵

ヴェパル公爵

ダンタリオン公爵

レラィエ侯爵


ハルファス大伯爵

ロイム大伯爵

アンドロマリウス伯爵

マルバス大総裁

マルファス総裁


フルカス騎士

あと、パイモンで17柱



同盟未確認なのが

エリゴス大公爵

アイム大公爵

アガレス公爵

シャックス大侯爵

サブノック侯爵


ハアゲンティ総裁

ヴォラク総裁

の7柱



処置済みなのが

プルソン大王

バエル王

ベレト王

バラム王

ベリアル王


シトリ王子

イポス王子

ストラス王子

オロバス王子

ゼパル大公爵


ブネ大公爵

ハウレス大公爵

ヴァレフォール公爵

グシオン公爵

バティン公爵


サロス公爵

ベリト公爵

デカラビア大侯爵

フォラス大総裁

カミオ大総裁

の20柱



処置予定なのが

バルバトス大公爵

アスタロート公爵

ウヴァル公爵

クロセル公爵

アロセス公爵


グレモリィ公爵

ヴァプラナラフ公爵

アムドゥシアス公爵

サミジナ大侯爵

フェネクス大侯爵


ムルムル大侯爵

オリアクス大侯爵

アンドラス大侯爵

アンドレアルファス大侯爵

アモン侯爵


ナベリウス侯爵

ロノヴェ侯爵

フォルネウス侯爵

マルコシアス侯爵

シメイェス侯爵


マラクス大伯爵

グラシア・ラボラス伯爵

フルフル伯爵

ビフロンス伯爵

ブエル大議長

の25柱



「まだまだ仕事は続きそうね」


横を見ると、ヨハンは間違えてアルコール飲料を飲んでしまい、寝息を立てている。


リアナは、メールを他のアドレスへと転送してからパッドをシャールトンへと返した。


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