食堂車
⑦貨物室
がさっ
貨物室から響く、大きな音。
「おいっ、まただ。何か、音聞こえなかったか。」
と貨物室の前で警護する兵士。
「さあ?御貴族様のペットか何かだろ。」
「にしてはさわがしくないか。」
ガタガタとドアノブの音。
「猛獣でもいるのか?」
「おい、乗務員に連絡して、中見せてもらえ、猛獣でもいたらかなわん。」
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ふふふふふっ。
たくさん積まれた貨物の中から聞こえる声。
荷物の布から顔を出し双眼鏡で様子をうかがう。
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どこからか男の声。
「当然よ。この私に任せれば、ちょちょいのちょいよ。」
「じきに乗務員がここを調べに来るわ。あとはわかってるわね‥。
「じゃ、手はず通りに‥ね?」
⑦食堂車
パチンパチン。
夕暮れ時。
空が暗くなるのに合わせて点灯するライト。
そして、待ちに待った夕食のアナウンス。
客室から後ろの方の食堂車に移動する私たち。
食堂車の前には行列。
列の最後尾へと並ぶとメニューが渡される。
なになに。
今日は舌平目のムニエルとデザートは‥
ウナギのゼリー寄せ。
うん、
デザートは‥。
パスかな。
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ガチャン、ガシャン、ガタン。
厨房に鳴り響く料理の音。
時刻は夕暮れ時。
この時間帯、ここは戦場と化す。
料理の仕上げに客の誘導、忙しいことこの上ないはずなのだが‥。
今日は少し違うようだ。
何が違うかってとにかく料理をつくるスピードが速い
いつもののんきな料理長とは思えないスピードだ。
次々出されるいつもより気合いの入った料理。
厨房の若いやつがでたから手伝えとは何だったのか。
あいつ、助っ人でも頼んだのか?
「お兄さん、ビール一個ちょうだい。」
「あいよ。」
ま、そんな日があってもいいよな。




