表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

値札

作者: えーあい

この国では、人は生まれた時から値札が付けられている。その値札は生まれた時に両親のどちらかに付けられ、1年ごとに額面が更新される。 額面は上がることもあれば下がることもある。その基準は国家機密で代々の王しか知らない。この国では第1次教育、第2時教育の時点では大半は値札に関係なく同じ学校に通うことになる。その後の第3次教育からはその「値札」の額面で受けられる教育が決まる。就ける職業、身分も値札の額面で段々と決められていく。


「僕」は身寄りがない。生まれた時から1人だ。だから、そんな国で値札が付いていない。「他人」はその事で「僕」を散々馬鹿にしてきた。「値札なし」なんて言葉で。でも、僕はある人のおかげで気が付くことができたんだ。「僕」は「価値がないんじゃなくて額面で表せない」んだって。今では「僕」は「値札無し」である事に誇りを持っている。「値札なし」と言われる度に「君はお金で表せる価値しか持ってないんだね。可哀想に。」と、返す。そうすると「他人」のうち3割は押し黙って何も話さなくなり、7割は喚き散らす。どちらも自分が「お金」で表せるぐらいの価値しか持ってないということに気が付いてしまったのだろう。酷いことをしてると思ってるよ。でも、これは小さな仕返しさ。 「値札」 ~Fin~


p.s:ある人との出会いが聞きたい?

それはまた別の話。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 今日からこのサイトを利用しだしたのですが、ランキングは異世界物ばかりで読む気になれず、新着から探そうと思い見つけたのが、貴方の作品でした。とても読みやすく、面白い終わり方でとてもワクワクし…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ