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「さあさあ、物語は始まってしまった。
かねてよりこの世界に住まうものと異界から
来し者達の
「この星は、神々は何を思うのか...?
所詮は遊びに過ぎないこの世界、飽きに飽きた
果てのこの始末だ
「動き始めた時計の針は、もう戻せない!
常に動き続けているのだから
迷う必要などないのだから
「所詮は駒、
遊びに興じる者達の手のひらで踊るしか許され
ない
「だが私は存外に好きなんだ
よく言う、人間の可能性というやつが
まるで世界を見下ろすように
まるで世界を見下すように
男はそう呟いていた




