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異世界冒険活劇 ~チートなしでも英雄になれますか?~  作者: 飛騨 栄治
2章~新都市へ~
19/29

第12話 再会。そして、

登場人物も増えてきたので、本日中に設定資料を投稿したいと思います。



単独での二階層探索を終えた翌日、再び迷宮探索に行くことにした。


ホーメルとレミをさそったが実家の手伝いで忙しいらしかった


迷宮入口に行くと、ちょうどフィルとレガンがいた。


「やあ!久しぶりだね!」

フィルが元気よさげに近づいてきた。

宿は同じところに止まっているが、迷宮に行くのも帰ってくるのも違う時間帯だったので会うのは久しぶりだ。


「おっ?よーユウ、調子は?」

気の抜けた挨拶をしてきたのはレガンだ。

ここでも、また娼館に行っているのだろうか。



二人には、二階層までは一人で、またパーティでも探索したこと『階層超え』にも二回会ったことを伝えた。


「まじか・・・ メイジだとしてもよく生きてこれたな・・・」

驚きが顔に現れているレガン、その横ではフィルが心配そうな顔をして頭を抱えていた。



「もうそろそろ、私たちもここを離れた方がいいかもしれませんね・・・」

腕を組み考えを巡らせながらフィルが呟くと、レガンも無言で頷いていた。


ユウとしては、もう少し迷宮探索をしたい気持ちがあったのだが安全には変えられない。



この後数分間話し合い、2日後に迷宮都市を出ることになった。



迷宮 二階層



メイジゴブリン2体、バッドウルフ1体と対峙しているユウの姿があった。


(まったく・・・面倒な!)



数分前


「お前が二階層まで一人で行けることはわかっている。でも、念のため俺たちの前でやって見せてくれ。」


レガンにそう言われた結果が今だ


レガンとフィルは、ユウの後でその姿を見守っている。


まずは、バッドウルフがこちらの喉笛を噛み切ろうと飛び込んで来た。

上体を逸らし、短剣を顎に突き刺す。

すると、メイジが魔法を放ってきたので先程の狼を盾にして前に突き進み、2体の首を刈り取った。


魔物の体に短剣を入れ魔石を取り出していると、


「粗削りではあるが、まあまあだな。」

顎をさすりながら評価を出すレガンと、

「まさか、盾に使うとは・・・」

とだけ言いながらフィルが来た。



「よし、じゃあ今日はここまでだ。」

まだ1回だけしか、魔物討伐をしていないにも関わらずレガンが帰ろうと号令をとる。


「もうかい?まだ、三人での討伐はしてないじゃないか」

フィルも、おかしいと思ったらしく疑問を投げるとレガンは明らかに動揺していた。


(娼館か?) (また散財するのか・・・) (早く娼館に行きたい!)


見つめ合う三人は、互いに心の中で様々な思いを巡らせていた。



その後、レガンは観念して迷宮探索を続けることとなった。





2時間後

迷宮入口


「初めての組み合わせの割に結構いけたな!」

娼館のことはもう忘れたのだろうか、レガンが陽気な口調で言い放つ


「確かにそうですね。まあ、見た限りユウくんの成長も著しいものでしたしね」

フィルのユウに対する評価もなかなかのようだ。


「じゃあ、俺は寄る所あるからさ二人で先に帰っててくれ!」

そう言うと、バッドウルフ並の速さで視界から消えていった。


「まったく・・・ 行こうかユウくん」


何時までも散財ばかりのレガンに呆れた顔をしているフィルと共に宿へと戻ることにした。


そして、レガンはまたもや娼館にて性的な病気にかかるのであった・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



同時刻


レミセントブルク王国 【王都】郊外 ???


「はぁ・・・はぁ・・・」

荒い息を整えながら胸元から簡易式通信魔石を取り出しす男がいた。


「くそっ、なぜバレた!」

この男は、先程までレミセントブルクの王城で執事として働いていた。

しかし、数人の高ランク冒険者がやって来て話をしたいのでギルドに来てくれと言われたのだ。


隙をみて逃げ出したはいいが、母国に連絡を入れ指示を仰がねばならない。


男は通信魔石に魔法を唱えようとするが・・・



「がっ・・・ ごふぉっ・・ なに・・ものだ」

男の腹部には後ろから剣が刺さっていた。


「さあね、でも大丈夫。殺しはしない、そういう命令だ」

若い男か、はたまた女だろうか中性的な声が男の耳元で聞こえた。


そして、何が起きるかはわからないけどね♪、と意識が途切れる寸前楽しそうな声で言う言葉も聞こえた・・・



・・・・・・・・・・・・・



「やあ、お疲れさま『テーカー』」

さきほど男を刺した刺客に対して、一人の男が何処からともなく現れて言った。


「どーも、マスターさん」

続けて、コイツを転移させるから待ってて、と言い転移魔法を倒れている男に唱えた。


「奴の手は確認したか?」

マスターと呼ばれた男は、『テーカー』に間者について問いただす。


「ええ、ありましたよ。手のひらに蛇と剣の刺青がね」

何なら後で自分で確認して下さいよ、と言いながら剣を鞘にしまう。



飄々としている『テーカー』の隣では、『マスター』と呼ばれた男が苦悶の顔をしていた。



手のひらの『蛇と剣』の刺青は、『メヒュタル』一族の関係者だということを指していた。


どの程度の情報が漏れているかも気になったが、それ以上に魔石の通信相手も気になった。

もしかしたら、誰かに雇われているのかもしれない・・・



国家間の情報戦に備え万全の準備を整え直す必要が迫ってきている。




・・・・・・・・・・・・・・・


???? ???



「失礼致します。レミセントブルクに放っていた間者との通信が途絶えました。」

執事服の男性が、椅子にドカリと偉そうに座っている男に伝えていた。


「ふんっ、『メヒュタル』と言えどその程度か!奴らに伝えておけ、次こそは腕利きを用意しろと!」


かしこまりました、と一言だけ言い執事は部屋から出ていった。


「貴様らの間者も、いずれは・・・」

男は、ギラギラと眼光を輝かせながら憎しみを込めた目つきでレミセントブルク王国のある方向を睨んでいた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



そして、迷宮都市におけるユウたちの最終日に続く・・・




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