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異世界冒険活劇 ~チートなしでも英雄になれますか?~  作者: 飛騨 栄治
2章~新都市へ~
15/29

第9話 初パーティで探索へ!


迷宮 一階層


そこには、ある新人冒険者パーティの姿があった。


現在、彼らは7体のゴブリンたちと打ち合っている。


「ユウさん、後ろ!」

レミの言葉に反応したユウが後ろを振り向くと剣を振りかぶり今にも斬りかからんとするゴブリンの姿があった。


「ファイヤーアロー!」

迷宮内に声が反響するほどの大声でレミが魔法を唱えると、ユウの目の前で火の矢がゴブリンの心臓部に深々と突き刺さりゆっくりと倒れた。


「はぁ・・・はぁ・・・ 助かったよレミ」

死ぬかと思ったと言うユウに対しレミが微笑みながら

「これがパーティの魅力だね♪」

と語りかける



「さて、そろそろ二階に行きます?」

ホーメルの提案に、レミとユウが頷く。



迷宮 二階層


「ここからゴブリンメイジたちが出てくるんですよね?」

ホーメルに聞かれ、そうだと頷くユウ。


と話していると・・・


「ホーメル、レミ!危ない!」

ユウが急いで二人を突き飛ばすと、ドッという音と共に二人のいた場所に火の矢が突き刺さっていた。


振り向くとそこには4体のメイジと3体のノーマルゴブリンがいた


「散らばろう!」

ユウの掛け声とともに三方向へと散る。


「ファイヤーアロー!」

「ウォータースラッシュ!」

「サンダーアロー!」


三人がいっせいに魔法を唱えると

火の矢がノーマル2体の頭部へと突き刺さり、水の刃がノーマル1体とメイジ2体の胴部を真っ二つに切り裂く、そして雷の矢がメイジ1体の腹部に突き刺さる。


ユウは魔法を唱えるとともに剣を振りかざし、ゴブリンメイジへと走りよりその素っ首を斬り裂いた。



「ナイス!」

首を斬り裂いたユウに、レミが飛びつきながら満面の笑みで言った。


「ほんとですよユウさん!」

ホーメルも同じく満面の笑みをしている。


ユウが照れくさそうにしている、それをレミとホーメルが弄っている。



「ここにはスライムやバッドウルフも出るんだよね?」


迷宮二階層からは出現する魔物が格段に増える。


____________________


・スライム

スライムは決して強い魔物ではない、しかし斬撃がほとんど効かない上に、一度身体に纏わり付くとなかなか取れず飲み込まれることもある。


・バッドウルフ

体長1~2mほどの真っ黒な狼。

移動速度の速さ、初級レベルではあるが幾つかの魔法を使い、またナワバリ意識がとても強い。


____________________



と話しながら歩いていると目の前に漆黒の狼がいるのを見つけた。


「一匹しかいないみたいだ。弓で射ろう」

ユウが二人に向かっていうと無言で頷いて答える。


バッグから弓を取り出し矢を放つと狼の後頭部へと命中した。


周りを索敵しながら狼の方へと歩こうとすると



「ウォーーーーン!」


最後の力を振り絞ってか狼が遠吠えをする


「やばい!仲間を呼んでるんですよ!」

ホーメルがレミとユウに向かい今すぐここから逃げ出すように急かしていると


「「「「ウォーーーーン!」」」」


先ほど狼がいたところの奥から、さらに遠吠えが聞こえてきた。


「今からじゃもう間に合わない!」

既に狼たちは向かってきている。今から逃げ出してもすぐに追いつかれてしまうだろう。


やがて4匹の狼の群れが見えてきた。ホーメルが弓を構え、レミとユウが魔法を唱える。


「ファイヤーウェーブ!」

「ウィンドスラッシュ!」


二人の呪文に対し2匹の狼が呻き声を上げながら倒れた。


続いてホーメルが2本の矢を放つと、一つは1体の狼の頭部にもう一つは残り1体の足へと当たった。


矢を撃たれ足を引きずっている狼に、ホーメルがもう1本矢を撃ち込み絶命させた。



「どうする?」

ユウが今後の予定について話すと


「今日はここまでにしませんか?二階層でもやっていけることは確認できましたし。」

ホーメルの提案に二人で頷き、迷宮外に出ることにした。



冒険者ギルド


バッドウルフとゴブリンたち討伐の報酬と魔石を換金したお金を受け取りギルドの外に出る。


「実は明日は一人で迷宮探索しようと思ってるんだ。」

ユウが二人に告げると、ホーメルが怪訝な顔をしていたので


誤解がされないように、あくまでも自分一人で二階層を試したいだけだと答えた。



そうして、三人は各自宿屋へ戻ることにした。



ユウは、宿に戻って一息ついてから再度迷宮へ探索しに行くことにした。


今日は二階層に潜ったばかりなので一階層だけにすることにした。


迷宮に入ろうすると、ちょうど『シラネリア』が出てくるところだった。


「あっどうも」

と声をかけるとアデリンが答えてくれた。


どうやら三人は三階層まで行って帰ってきたらしい。

実力ならば五階層までは行けるが、前日の『階層超え』のことを考慮して三階層までにしたらしい。


「ユウもあまり長居しないようにね?」

アデリンが、じゃあねと言いながら去っていった。


迷宮内 一階層


「ハッ!オラッ!」

ゴブリン2体と剣を打ち合っているユウの姿がある。


1体が怯んだ隙にファイヤーアローで顎を撃ち抜く、そしてもう1体に足払いをして倒れたゴブリンの首に短剣を突き刺した。


「こんなところか・・・」


アデリンが言っていたように、あまり長居すべきてはない。


こうして迷宮探索2日目、初めてのパーティ探索が終わった・・・



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