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切り裂かれた未来  作者: 紗凪(さな)
8/11

~戦闘~

戦闘シーン!今回のが1番かきたかった。

幸せ。今なら死ねる←え

浮かれて書いたので誤字脱字あったらすみません(ノД`)

今回は少しグロいかもしれません。そこまでグロくないと思いますが残酷な描写はありです!

金属同士がぶつかり合う音がアジトの庭中に鳴り響く。殺気を漂わせる敵。止め処なく放たれる矢。剣が風を薙ぎ払う音。アジトの庭で起こる激しい闘いを背後で感じながらもシノハは目の前の敵の動きを一つ一つ見逃す事なく把握していた。不意に霧の中からギラリと光る剣先が迫り、シノハは即座に飛び退く。その直後、背後から敵に挟撃されたものの、瞬時に体を回転させると敵の攻撃を避け、その回転を利用させながら敵の腹部に剣を突き刺した。


「っ、ぐはっ…!!」


呻いて倒れこむ敵。シノハは剣を抜くと冷酷な視線を向けた。地面にどくどくと流れた鮮血を無言で見つめる。シノハの視線に気づいた敵はシノハの脚にすがりつくと途切れ途切れに言葉を発した。


「い…命だけ…は!命だけは…お助けください…!」


「…悪いがそれは断る。そして敵の私に触れるな」


シノハは冷たく言い放つと、最後の留めに敵に再び剣を振り下ろし、首に突き刺した。


「っ…こ、この悪魔がっ…!命を助けてと言ったのに…留めをさしやがって…っ!」


激しい憎悪を抱いた瞳で鋭くシノハを睨みつける敵。だがシノハは一つも表情を変えずに淡々と告げた。


「諦めろ。にしてもお前はよくそれで命を助けろと言ったな。……私が気づいていないとでも思ったのか?お前が短剣を忍ばせてることを」


シノハの言葉に目を剥く敵。シノハの言葉通り敵は短剣を忍ばせていたのだ。縋り付かれる前、僅かな隙間から一瞬だけちらりと服の袖から覗いた銀色の刃を、シノハは見逃さなかった。観念したのか敵は悔しげに唇を噛むとそのまま瞳を閉じた。シノハがため息をつきながら血振りをして闘いに戻ろうとしたその時。


「きゃ…っ!」


短い悲鳴と共に弾かれたと思われる剣がシノハの真上を勢いよく舞った。潔い音を立てその剣は屋根にあたり、速度を落とすと地面に落ちた。光の速さで振り向くとリオカが数人の敵に追い詰められていた。そのリオカの手には何も武器がいないと言うことは、恐らく飛ばされたのはリオカの剣だろう。敵が剣を容赦無く振り下ろす。シノハはその光景を目にすると剣を構え、素早く地面を蹴ってリオカと敵の間に割り込んだ。鋭い金属音が耳元で響き、火花を散らす。すんでの所で敵の攻撃を交わしたシノハは背後のリオカを見ずに声を張り上げながら告げた。普段は仲間の目を見て指示するシノハなのだが、敵が数十人攻めてきている今はそんな余裕がなかった。


「リオカ!屋根の上から飛び降りろ!ここは私に任せて早く落下した武器を取りに行け!」


「す、すみません!シノハさん!すぐに戻ります」


リオカが屋根から飛び降りた音が微かに聞こえると、シノハは自分の前方にいる敵に迎え打った。何度も剣が合わさるものの、中々決着が決まらない。シノハが攻撃方向を変えるため、足を一歩引いた時、鋭い痛みが腕と脚に走った。思わず片膝をつくと、生暖かい液体が皮膚を伝う。


「くっ…」


尻目で背後に視線を移すと、黒いフードを被った少年__ルイトとその護衛らしき人物が姿を現した。全く気配を感じさせずに攻撃するルイト。そのルイトの強さを改めてシノハは実感した。


__油断していた。


シノハがそう思った時、ルイトがシノハに剣を振りかざした。即座にシノハは反応し、振り下ろされた剣を弾く。だが、剣を振ろうと腕に力を込めるだけで、言い知れない程の激痛が身体に走った。シノハは一瞬顔を歪ませたものの、痛みに耐えて平然を装うと剣を振り続けた。敵の動きに合わせて動いていたシノハが剣先を突き立て足を踏み出した時。


「__撤退」


静かな声が耳に入った。


「ルイト様!?何故ですか!此方の方が有利じゃ…」


「いや、下見て」


ルイトの言葉にその場にいた敵とシノハが屋根からアジトの庭を見ると副団長であるタカヤがほとんどの敵を倒していた。


「成る程。ルイト様!戻りましょう!撤退です」


ルイトは軽く頷くと屋根から目にも留まらぬ速さで飛び降りた。ルイトの仲間達も続いて降りる。


「っ…ちょっと待て!」


シノハが逃げようとする敵の後を追おうとした時、怪我の痛みに耐えて戦い続けていたせいか、酷くなった腕と脚の傷口がまるで何かに体の内側から侵食され蝕まれるように痛み始めた。


「うっ…」


腕が裂けるような激痛。骨まで砕かれるような痛み。戦闘服の上に軽く羽織っている上着には血が滲んでいた。仲間にバレないように出来るだけ怪我を隠すと剣を屋根に突き刺し、体勢を整えた。


「っ、逃してしまった」


悔しげに顔を歪めて奥歯を強く噛み締める。剣を握っている拳に力を入れた時、誰かが屋根の上に飛び乗ってくる音が微かに聞こえた。

短くはない…と信じたい。私の友達何人か見てくれているんですが…更新するの遅くなってしまった。(サボっていたわけではないぞ←誰も言ってない)


見てくれた方居たらありがとうございます!出来るだけ更新早くしたいと思っています。

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