~蘇る記憶~
よし、今回結構書けたかも。…でも半分寝ぼけて書いたから絶対誤字ある(確信)
今回過去も入っています!もう少し過去続けたい…。まだ過去が書きたい←じゃあ書けよ。
タカヤから怪我の手当てを受けたシノハは言われた通り体を休めるために自室へと向かった。窓から流れ込む風。先程の肌を刺すような風とは変わり、爽風となってシノハの戦闘服のスカートの裾を揺らし、優しく頬を撫でた。怪我をした腕と足を見るとだいぶ血は止まってきたものの、纏っている包帯にはじわりと血が滲んでいる。微かに足に走る鈍痛に耐え、包帯の替えがないか棚を開いて救急箱の中を確認する。と、箱の傍に柔らかな布の素材に包まれている物が目に留まった。おずおずと手に取るとそれは僅かな重みを感じた。布を捲ると、緻密な宝石がペンダントの表面に散りばめられたように埋め込まれていた。思わず固まり、ペンダントを凝視する。
「これは…。誰かも同じやつを持っていた気がする」
ペンダントに見覚えがあった。陽光に翳すと緻密な宝石がキラキラと反射するその光景が何処か懐かしく、シノハは思わず目を細めた。
…これは、私が誰かから預かったのか?いや、でもそれは違う気がする。何方かと言うと私が誰かに__このペンダントを渡した気がする。
今なら何かを思い出せそうな気がして、シノハはこのペンダントについての思考回路を張り巡らせた。だが、やはり肝心な部分が欠けてしまって思い出すことが出来ない。焦燥感にかられ、シノハはベッドに身を投げ出した。体が弾み、解いた黒髪がベッドに広がる。顔を枕に埋め、枕から徐に顔を離すと、シノハは手に持っていたペンダントと眺めた。
「…知りたい。このペンダントは今、誰が持っているんだ」
消え入りそうな声で小さく呟くと、シノハは体を横にした。人差し指でペンダントの表面をなぞる。特に理由はなかったのだが、何となく愛おしくなった。暫く食い入るように見つめていると不意に瞼が重くなり、目の前が暗くなった。それを感じたのを最後に、シノハは意識を手放した。
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太陽に反射して輝く水面。場所からして何処かの湖だろう。その目の前に広がる湖は透き通っていて青々と茂る草に包囲されている。まるで異次元に迷い込んでしまったかのような景色。胸に期待を膨らませて待ちきれない様子の少女はきょろきょろと辺りを見回している。その時突然少女は立ち上がり、笑顔である人物に駆け寄った。
「シノハ!ごめん、待たせたな!」
どこか申し訳なさそうに顔の前で手を合わせると、その少年は幼い少女__シノハの手を取った。
「大丈夫!…来てくれてありがとう。もう私、一人じゃないんだ」
満面の笑みを浮かべて幼いシノハは言う。
……誰だ。幼い少女は私で、その隣にいる少年は何者だ?
懐かしい景色。そして声と少年が口元に浮かべる笑み。だが、その少年は靄がかかっていてはっきりと見えない。でも一つだけわかることがあった。それは今見ているのは夢で、遠い過去の記憶だと言うことだ。異次元に迷い込んでしまったかのような景色はまだ続く。
「いつもおもうんだけどさ、シノハは何で一人なの?」
「…私、全然愛想が無くて家族に捨てられちゃったんだ。私を置いて親は出て行ったの。だから、私一人なんだ」
でも、とシノハは少年の目を見て言った。
「__今は一人じゃない」
「おう、そうだな…!シノハには俺がいるもんな。…ずっと一緒にお前といる!」
「約束、だよ?もう…私は一人になりたくない」
「おう!……約束する」
お互いが小指を絡ませ約束を交わす。幼いシノハは潤んだ瞳で少年を見ると微笑んだ。軈て場面が歪み始め渦を巻くようにぐにゃりと曲がると暗闇に吸い込まれるように消えて行った。が、その瞬間、膨張するようにして再び蘇ってきた。だが現れたその場面は微かに闇がかっていて、これから良からぬ記憶が蘇る事を表しているようだった。
前回よりは短くないな。良かった…。
基本小説更新するの深夜です笑
深夜の方が色々思いつくんです!私、小説深夜テンションで書いているので…(苦笑)
高校早いし早く寝ろっていわれてるんですが…つい書いてしまいます(*゜∀゜*)