消えた人々
今日も建物が破壊される。何度も見てきた光景だった。もう見飽きてしまった。国を守る立場でいる彼女だが、数年たっても未だに支配しようと企んでいる人物を突き止める事が出来ていない。仲間からの情報をよりに敵のアジトに向かった彼女は、ある1人の少年に出会った。懐かしいような、切ないような感覚。
彼女は毎回その少年に会うたびに何故か胸が締め付けられるのだった__
こんにちは。初投稿で緊張している紗凪です。最初の1話。まだ上手く書けてないなと自分でも思っています…次からはこの小説の物語のメインに入っていきたいと思うので…見てもらえたら嬉しいです!
ある夕方。シノハが戦闘の際に使っている剣の手入れをしていると、慌ただしい足音がアジトの廊下から聞こえ部屋の前で止まった。同時に勢いよくドアが開かれる。
「シノハさん!あの…ここ数年でこの国の人々の姿が消えていっているのは知ってますか?あと、この世界を支配しようと計画している何者かがいるのを」
控えめで透き通った声がシノハにかかる。振り返ると肩で息をしながら短い髪を揺らした、仲間であるリオカが立っていた。
「もちろん知ってるが…それが何かあったのか?」
息を切らしているリオカに疑問を抱いたシノハが、手入れの作業を一旦中止して尋ねる。常に冷静に考え戦闘時も行動するリオカが慌てているということは、余程の事があったからに違いない。
先程のリオカの言葉の通り、ここ数年民が姿を消す事が増えていた。いわゆる失踪だ。それどころか耳を劈くような轟音が響き渡り、彼方此方で地割れが起きている。更には何者かに建物が破壊されていた。市街の所々には破壊された建物のコンクリートの残骸が四方八方に飛び散っている。爆破は日常茶飯事起こっているのだが、シノハ達は未だにその正体を突き止める事が出来ていない。国を守る立場として、シノハ達は一刻も早く支配しようと企んでいる者を阻止しなければならないのに。
「…あの、突然ですみません。その正体を、先ほど私みたんです」
呼吸を整え終えたリオカがシノハを見据える。
どうやらリオカは、町の見回りをしていると遠方で轟音が鳴り響いたのが聞こえ、気になって見に行くと黒い服を着た少年を視界に捉えたらしい。フードを被っていて顔は見えなかったものの追跡すると、その少年は人気がない闇に包まれた深い森の中に、吸い込まれるように入って行ったとリオカは告げた。
「…成る程。なら今日、私はその森に入ってみる」
腰まである黒髪をシノハは一つに結わくと、剣を鞘に収めた。
「シノハさん1人で、ですか?」
「勿論1人でだ。その森に敵のアジトがある可能性が高い。侵入するも、大人数での移動は危険が高くなるからな」
「私も行きます!私なら場所も知っているので。あと、やはり敵の数は多いと思いますし人数が多いほうがいいと思います」
真率な表情を漲らせるリオカ。耳を傾けながら、シノハは腕を組んだ。仲間とはいえあまり巻き込みたくないのがシノハの本心なのだが、よく考えてみると確かにリオカの言葉にも一理あった。
「…ふむ。わかった。じゃあ、後でみんなを会議室に連れてきてほしい。事情は私が説明する。勿論、侵入法もな」
リオカが頷いて承諾したのを確認すると、シノハは一足先に会議室に移動した。
初投稿って緊張します…。投稿の仕方全然わからん…。この続き近々あげるのでこんな駄作ですが見てもらえたら嬉しいです!
話が進むにつれより良い内容にしていきたいなと思っています!よろしくお願いします。ラストシーン、感動するような話が書きたい(切実)
誤字脱字ないように気をつけます。
にしても短い…短いよ。文字数次から確認しよ。