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HIGHLIGHT-ハイライト-  作者: 燎火
爆風到来の緑現月-リョクゲンヅキ
8/21

最高誕生の祝初日 7

ブレイザードの魔力は高良の魔力と触れた瞬間、ド派手に暴発した。

爆発により熱風が巻き起こり、高良の髪の毛がなびく。


「ほんっとお前と戦うの嫌なんだけど!!」


暴発する魔力と自身を切り離し、さらにローブも手早く脱いでしまう。


ローブの中はタンクトップとジーパン。

必ず暴風が吹き荒れる彼との戦いでは、ローブは動きを邪魔するだけだった。


「触れた魔法も暴発するし、自分の魔力も暴発させるとかなんだよアンチ魔法かよっ!!」


そして突撃する。


ブレイザードとの戦いでは魔法は使用禁止と言っても過言ではない。

故に接近戦に持ち込むしかないのだが、


「知るかよ!」


それはブレイザード自身も承知している。

同じく接近戦で応じる。


ブレイザードと高良の身長差は約10センチ。

そして、特性上高良の十八番は『使えない』。


「…仕方ないか。」


呟き、床に触れる。

高良の魔力に応じるように床の表面部分が手元に集まり、さらに材質まで変化する。


「はああぁぁぁぁああああ!!!」


錬金によって生みだされたレイピアがブレイザードの喉元へ突き出されていく。


「おまっ、俺を殺す気かよっ…!」


だが、届かない。

それに気付いたブレイザードが再び爆風を起こしたからだ。

今度はさらに魔力を注ぎ込み…レイピアが吹っ飛んでしまうぐらいのものを。



レイピアが宙を舞うと同時に、ブレイザードは高良の目元に指を2本付き出した。

高良の目の前で止まったそれは、1秒もあれば目を突き刺さる。

高良の手は何も触れていない。

空気を錬金してもいいが、それはあまりにも無謀な賭けだった。


「…ちぇっ、素直に如意棒みたいに伸ばせばよかったのかな。レイピアよ喉元にあたれーって。」

「やめろ、それは最早超常術師の話だろ。」


こうして、彼らが言ったとおりに模擬戦は一瞬にして終わったのだ。

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