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HIGHLIGHT-ハイライト-  作者: 燎火
爆風到来の緑現月-リョクゲンヅキ
6/21

最高誕生の祝初日 5

「え、ちょっとそれって…もはや魔導師ではないのでは!?」


彩香のツッコミに高良は真顔で真面目に答えた。


「いやいや、これは科学的にちゃーんと再現できる立派なものだよ。説明が面倒くさいから省くけど、論文も発表されているから見ておくといいよ。」


そう言いながら彼は暴発時のデータを素早く計測していく。

暴発の威力、破片の飛び散り具合。

そこから予測される被害をまとめていく。


アクリル板に刺さりそうになる破片は、『ブレイザード自身の魔力』が暴発することであらぬ方向へ飛んでいく。


「…凄い。」


彩香の口から感嘆が零れた。


「でしょ?…魔法のコントロール、魔力保存量、魔力回復力…ホント、暴発なんてしなきゃ皆から認められるのにね。」


そんなことをいう高良は酷く悲しげな表情をしていた。




最初の暴発から7分。

残りの魔法道具も暴発しつくし、計測は終了した。


ブレイザードの体には傷1つついていない。


「お疲れ様、『ブレイザード』。今日は助かったよ。」


労いの言葉にブレイザードはつまらなさそうな表情を浮かべた。


「報酬はちゃんとしてくれよな?」

「模擬戦でしょ?わかってるわかってる。先に10階のリラクゼーションルームに行っといて。」


ブレイザードは頷いて、このフロアから立ち去った。


「…あの、高良さん。報酬が模擬戦って?」

「まあ、ブレイザードは魔法戦闘好きだからさ。俺も嫌いじゃないし、それなりに腕は立つから相手してあげるの。だから彩香ちゃん、この計測データを上に転送しておいてくれないかな?」


その頼みを快く承諾し、彩香はデータを転送した。

その間に高良は後片付けを全て終わらせていた。


「じゃあ、行ってくるね。」


黒髪の錬金術師は笑みを浮かべていた。



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