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HIGHLIGHT-ハイライト-  作者: 燎火
爆風到来の緑現月-リョクゲンヅキ
12/21

平常勤務の降雨日 3

クレーマーが帰ると、ガリアンはブレイザードの肩にポンと手を置き、笑いを堪えていた。


「ブレイザード…おまっ…それ脅迫じゃねーか…」


笑いが止まらないガリアンを見て、ブレイザードは困った表情を浮かべた。


「いやだって、いつもこんな感じの対応ですし…」


もちろん、こんな対応のため2回ほど警察が来たことがあるが、ブレイザードの必死の説明で事無きを得ていた。


「でも、もう警察が来ても…あんまり使いたくはありませんけど、すぐになんとかできるようになりましたから。」


そう言ったブレイザードに、ガリアンは目を丸くした。


「!んじゃ、ブレイザード…あの称号認められたのか。」

「はい。あまり言いふらすつもりはないですけど、晴れて『最高の魔術師』になりました。」


その報告にガリアンはまた笑った。


「ハハハハッ!そうかそうか、『最高(ベストハイライト)』かぁー…まさかこんな平凡なスーパーに『最果ての魔導師(ハイライター)』が誕生するなんてな!こりゃお祝いかゴマすりの昇給でも上に頼まないとダメか?」


上機嫌なガリアンに、ブレイザードは不愉快気味だった。


「いや、そういう特別扱いはいらないですから。俺としてはやっと認められたってだけですし…あと、『ハイライター』って呼び方はやめてほしいんですが…」

「そうか?…まあ、本来の意味だと威厳もなにもないからな。…わかった。けど、お祝いぐらいはさせろよ?」


ガリアンの言葉に、ブレイザードは渋々


「わかりました。でも、他の店員にも極力話さないでください。変に拡散するのは嫌なんです。」


と返事をした。

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