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HIGHLIGHT-ハイライト-  作者: 燎火
爆風到来の緑現月-リョクゲンヅキ
11/21

平常勤務の降雨日 2

店の制服に着替え、クレーマーの前へ行く。

対応していた店員の顔をチラ見すると、涙目だった。


「お客様、本日はどのようなご用件でございますか?」


クレーマーは大声で文句を言うが、ブレイザードは顔色1つ変えずに頭を下げる。


ブレイザードは確かに血の気が多い。

だが、火に油を注ぐ真似はしない魔道師だ。


最も、客に油を注がれなければだが。


「おいアンタ、話聞いてんのか!?謝ってるなら誠意を見せろよ!そうじゃなかったらこの店燃やすからな!!」


今の一言のように。


「お客様?それは最早脅迫ですよね…?」


怒りに震えるブレイザード。

思考力が魔力に変わるが、このときばかりは怒りが魔力に変換され、勝手に小さな暴発が発生する。


「な、なんだよ、やるってのか?俺はこれでも魔導戦ベスト15なんだぞ!?」


さらにもう1回油が投下された。



「お客様、今すぐ撤回してください。謝罪は結構です。さもなければお客様に対して『魔導師』としてそれなりの対応をしなければなりません。」



その言葉に客ではなく他の店員が青ざめる。


ブレイザードはあくまで単調に述べた。


「お客様に手を出すことは決して行いません。しかし、お客様が手を出した瞬間…お客様は魔導師ではいられなくなりますよ?」


それを聞いて、ようやくクレーマーは事の深刻さを理解した。


「お、お前…ぼ、暴発の…!!」


それだけ言うと、クレーマーは逃げ帰ってしまった。

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