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Sな王子様とM?な迷い子  作者: 雲猫’
婚約者編
8/19

ちょっとキャラが壊れます。

《暖かな草原に一人立たずんで居たナナは突然声をかけられ驚く。後ろを見てみるとニーアが腕組みしながら不機嫌そうにして立って居た。》


なっ!!何でニーアさんが夢の中に居るの!そんなに私ニーアさんが好きなのか。いや、違うか。

だって、ニーアさんは…


「まったく…いつまで寝てる気だ」


「何でニーアさんが…」


「………な~んてね!」


はい?

「な~んてね」って可愛いな…

じゃなくて、この人 絶対ニーアさんじゃない!

こんなに可愛く喋るなんてあり得ない…はず。確証は無いけど。

想像したらニーアさんの顔まともに見れなくなる。


「よっぽどニーアのこと好きなのね~

確かに綺麗だもの気持ち分かるわ。でもなんだか自信が無いみたいだけど、どうかしたの?気絶する前はあんなに意気込んでいたでしょ?」


《何事も無かったかの様にまるで世間話の様に話し掛けてくるニーアの姿をした人物にナナは困惑していた》


「ちょっとストップ!」


「なぁに?」


「すいませんどちら様ですか?それと、お願いですからその姿でその喋りは勘弁して下さい。」


ニーアさんが女言葉を喋ってるとなんだか本当に女性みたいにみえてくる。

でも、声が女性にしては低してはいから

少し違和感が…


「あら、ごめんなさい。この姿だったの忘れてたわ。丁度タイミングが重なってこの姿になったの。」


タイミングってなんのだよ。てか、誰ですか?あなた。


「私は、ほぉら前に会ってるわよ。」


その姿で言われても分かりません。

平凡以下な頭舐めないで下さいよ。そんなマンガの主人公みたいに何でも理解出来ると思わないで下さい。

……本当に誰なんだろ。


「ハイハイ、ホラこの姿なら分かるでしょ?」


そこに居たニーアさんモドキはあら不思議、最高神様に早変わり。

…最高神様でしたか。どうりで…じゃなくて、何で居るんですか!?


「それはね、貴女にあげた知識だけど…貴女全然活用出来てないみたいだから、もう少しサービスしてあげようと思ってね♪」


……私途中から喋っていませんけど。

コレは夢だから?最高神様クオリティーなのか。

そして一番最初のニーアさんモドキは何だったんですか?


「それはね、夢でもあるし、私が神だからよ。言ったでしょ、神様に不可能はあんまりないって。」


やっぱり少しは不可能有るんですね。

で、なんでニーアさんモドキ何ですか。


「丁度ニーアが貴女に回復魔法をかけたからニーアのマナと魔力に影響を受けただけよ。」


え…私に回復魔法…ニーアさんが?

何で?私ただ気絶してただけでしょ。

どうしたのニーアさん。変だよ、熱でもあるんじよゃ…


「(ただ単に心配しているだけよ)」


何か…何か悪いことが起きる前触れじゃ~無いよね…。


「鈍い…貴女が心配だったのよ。全然起きないから…」


そんなバカな…。起きなかったら叩き起こすよ、ニーアさんなら。


「確かに…(でも、そんな気分じゃなかったのよ。結構図太い神経の持ち主なのに、そのくせ変なところで柔なんだから。)…さぁ、私の用件の話しに戻るわよ。」


はい。なんのご用意ですかね。サービスって何ですか。


「貴女に使い勝手が良いように、知識を貴女の頭から取り出します。使う都度つど頭が痛いと大変でしょうから。」


頭から取り出しますって簡単に言いますけど、こっちにデメリットは無いですよね?これ以上馬鹿になるのは勘弁ですよ。


「大丈夫。私が授けた知識だけ取り出しますから。後遺症はありません。それと、使い勝手を良くするためにその知識を詰め込んだ本を授けます。プラスもう少し知識を足しておきますね。」


……本?


「えぇ、本です。貴女が念じれば出し入れ自由。本の形をしていますがそれは知識の塊。貴女の世界の電子辞書みたいなものです。使い方は、本をどのページでも良いので開き、知りたいことを軽く念じて下さい。すると知識が文字として浮かび上がります。そして、悪用防止で貴女にしか使えないし読めません。」


なるほど、でも私にそんな物騒な物与えちゃって良いんですか?


「構わないわよ。だって貴女物騒な事しそうにないし。したらこちらにも手は有るし。大丈夫でしょ。」


良いのか、それで。


「良いの良いの。神様の気まぐれよ。気にしない気にしない♪」


良くは無いよね…良くは。


「それと、オマケでもう少し丈夫にさらに腕力やその他諸々を強化しとくわね♪」


なんですと!!なに勝手に…


「更に特別大サービス!!どんな形にも変化可能な武器も着けちゃいま~す。常に持ち運びも出来て、ブレスレット型のオマケ付き。この2つが付いてなんとタダ!?」


なんか通販番組みたいなノリになってきた。


「この前こんな番組やってたのよ♪」


テレビの影響めっちゃ受けてるし。

それで良いのか最高神様。


「最高神って世界管理者のトップなのよ。だから部下が大勢いて仕事が私まで回って来ないのよ。大きな問題が無いと暇で暇で…。武器の事だけど、ブレスレット型は常に腕に着けておいてね。もうひとつはそれより強力だから出し入れ自由にしておいたわ。分からない事があれば知識の本を見てちょうだい。」


だから私で暇潰しを?


「正~解♪あとニーアやホラあの勇者(笑)もね♪」


本当それで良いのか…


「良いのよ。それがあの子達の運命だったのだから。あの子達は見守ることしか出来ないのよ基本。私の担当じゃないから。」


担当って有るんですね。


「貴女とニーアの担当は私よ♪」


それって、喜ぶべきですか。


「喜びなさい。なんか貴女と話して居ると時間が過ぎるのが早いわね。じゃあ、そう言う事だから目が覚めたらちゃんと確認してね♪あと、私と連絡を取りたい場合は知識の本裏表紙に紋章が有るから、その紋章に触れて念じてちょうだい、私の声が頭の中で聞こえる様に成るから。しかも周りに聞こえない脳内通信?かしら。」


すいません最高神様。裏表紙ってドコデスカ?


「表紙は分かるでしょ?その裏。本を開いた表紙の裏よ。」


開けば分かると…?


「…そうね。じゃあもう起きた方がいいわよ。」


そう言えば気絶してからどれくらいたったのかな。


「あれから20分位しか経って無いわよ。…ニーアに感謝しなさい。貴女の悪夢をこの暖かい草原に変えたのはニーアの回復魔法なんだから。」


後でお礼しないと。


「お礼もそうだけど、一番はいつも通りのに接してあげるのが一番よ。聞いたと思うけど、ニーアは前世は貴女と同じ日本からこの世界に転生したの。

だから図太い神経でもあるけど、繊細な所もあって、人の態度には敏感なのよ。だから貴女だけは普通に接してあげてちょうだい。」


必ずとは言えないけど、心掛けます。


「ありがとう(あなた達お似合いよ。

私はあなた達が幸せになるなら協力は惜しまない。私の出来る範囲まではね。)」


でも、何で担当だからってこんなに気にかけるんですか?ニーアさんは兎も角私まで…。


「それは、最高神の気まぐれと暇潰しの為よ♪さぁ、目を覚まして私の暇を潰してちょうだい♪じゃ~ね♪」



夢の中の筈なのに、眠るように意識が飛んだらしい。コレも最高神様クオリティーですかね……。

起きたらまずニーアさんにお礼を言いたいな。







最高神様は基本的暇なんです。

娯楽に餓えているのですが、良いひとなんです。


でも、大半がノリです。

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