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Sな王子様とM?な迷い子  作者: 雲猫’
異世界の少女編
4/19

計画性は大事だ

Q.《今一番苦労している事は?》


A.「下の兄の暴走」



※注意※

この小説は作者の雲猫の”想像”、”妄想”で出来ています。専門知識等はありません。

不愉快と思ったら戻って下さい。

誤字・脱字・物語の矛盾等あるかもしれませんが、御了承下さい。なお、誹謗中傷はお控え下さい。

ここまで読んでも”大丈夫”と言う方生暖かい目で見てくれると幸です。

「さぁ、話せ。一話分使っても構わないぞ。」


「ありがとうございます…。って、一話分いりませんよ。大体2~3ページ程で済みますよ。随分投げヤリですね。」


「お前が言ったんだろ、ノリだノリ。」


《ノリノリな主人公だった。》



「ほら、早く回想しろよ。」


「あっ、ハイ…」




今から少し前、私は学校の教室で……



   ******



「先生! 勉強する意味が分かりません。」


「先生お前の頭の中が分かりません。」


「私、夢はパティシエなので数学関係ないと思います。」


「先生パティシエの事あんまり知りませんけど、材料の計算とかで使うかもよ。」


「………こんな複雑な計算しません。」


「でも、知っていると良いことあるかも。」


「人生足し算とか基本が出来れば良いと思います。」


「先生もそう思います。」


「なら「だからと言って追試をしなくて良い事にはなりません。」…チッ」


私は数学のテストで赤点を取ってしまい、追試を受けていました。



〈何点で赤点なんだよ。〉


〈……40点未満〉


〈お前何歳だよ。〉


〈……17歳〉


〈…お前バカだろ〉



なんとか追試も終わり、教室で燃え尽きて机に突っ伏していると、次の瞬間



「えっ」


『はじめまして』


「あっと、はじめまして?」

《いきなり現れた長髪の女性が言いました。》


『貴女には悪いけど、今すぐ死んでもらわなきゃいけないのよ。』


《爆弾発言ですね。》


「…唐突過ぎてどうリアクションしたら良いんですかね?」


『もう少し驚いたら良いと思うわ。』


「なるほど、…………えぇ~~なんで?」


《…白々しいよ。》


『…まぁ良いわ。さぁ死んでちょうだい。』


「嫌です。私はパティシエに成る夢があるんです。」


《普通は死にたくないよ。》


『そうね~、元はといえばこっちのミスだし…』


「そうそう。 所でなんで私は死なないといけないんですか?」


『簡単よ。貴女5歳で事故死することになっていたの。ほらぁ私最高神だから。私が管理する世界がかなりの数あるのよ。地球の管理は手下の神に任せてたけど、どうやら貴女を見落としたみたいで。』


《さも、当たり前のように言いましたよ。流石最高神様ですね。》


「…いや待って、貴女が最高神様なんて知らんよ。なんで今まで問題に成らなかったの?」


《確かに》


『年末決算ってあるでしょ?あれと同じように100年決算ってのが有るのよ。』


「それで発覚した、と。」


『その通り!』


「………」


《最高神様、彼女呆れてますよ。》


『でも、夢なら叶えさせてあげられるかも。』


「えっ本当ですか!」


『えぇ、条件があるけど。貴女、適応性有りそうだから大丈夫よ。』


「どんな条件ですか?」


『ココじゃない世界に、所謂(いわゆる)異世界トリップね。』


「…自信ありません。ファンタジーな世界で生きてく自信無いです。心身共に普通です。ザ・平凡です…。数学が壊滅的以外は。」


《この娘、正直だな……変な所で。》


『分かりました。神様の出血大サービス! 貴女に料理のあらゆる知識を授けます。あと、少し頑丈にしときます。』


「知識があっても活かせませんよ。」


『…貴女変な所で強情ですね。』


「本当の事ですから。」


『分かりました!分かりましたよ。なるべく安全な所。で、良いですね?』


「具体的には?」


《段々図々しくなっているよ、この子》


『そうねぇ、〈ラグナ〉という世界が良いかも。最近大きな戦争も無かったし。』


「戦争が無いなんてあるんですか?」


『昔、〈ラグナ〉と名前がつく前に一度世界が滅んだから、戦争に使う余力が無いのよ。』


「世界が滅んだ? どうして?」


『神々の黄昏が起きたからよ。』


「神々なら貴女も関係あるんですか?」


『神と言ってもその世界の中だけの神だから彼らは私達とは少し違うのよ。私達は世界の外の神よ。』



「良く解りませんが。もうひとつ付け足しても良いですが?」

『モノによるわね。』


「場所は…………な所が良いです。」



『良いわよ。それくらいね。丁度、その国に召喚される人間が二人居るし。』


「…まさか勇者召喚とか?」


《すごい嫌な顔してるよこの子》


『その方が目立たなくて良いんじゃない?………………………それにあの国にはあの子が居るしね』


《最高神様は独り言という名のネタバレは控えてくださいよ。》


「何ですか?」


『いいえ。なんでもないわ、独り言よ独り言。』


「そうですか。で、その召喚に紛れ込むと?」


『そうそう。〈巻き込まれトリップ〉よ。良くあるでしょ?小説で。』


「最高神が小説読むんですか?」

『いつも世界を見てる訳ではないのよ。最高神だって暇な時はあるわ。』


「そうですか…。」


『あと、言語も違うから、その知識もオマケで付けておくわね。』


「…勇者が召喚されるって事は何かが起こるとかないんですか、その国。魔王とか。」


『良くある魔王とかは居ないわね。“魔族の王だから魔王”は、居るけど。』


「今更ですが、文化レベルはどの位ですか。それによって状況が変わるんですけど。食材とか調理器具とか諸々。」


『かなり質素で味付けは、塩と砂糖くらい。』


《中世より少し前位かな?》


「まともに料理出来ませんよねソレ。」


『だから、あらゆる知識をあげるのよ。さぁ、つべこべ言わずにさっさと行きなさい!』


[トンッ]


「えっ!ちょっ…」


《最高神様が持つ杖が床を突くと、彼女の足元に暗く深い穴が空きました。落ちるよねこれ。》


「ちょっ、落ちるッ、てかその杖どっから出したの!」


『神に不可能はあまり無いのよ。』


「不可能少しあるのかいぃぃ~~…………」


[ひゅーー……]


と、こうして私はこの世界にトリップした訳ですよ。


《回想終わりですよ。》




   *******



「で、私はこの世界に来た訳です。」


「………」


「聞いてたんですか?」


「ん~」


「ちょっと、もしかして寝てたの?」


「いや、寝てない寝てない。」


「ホントかな~、まっ良いや。」


「なんで巻き込まれトリップを装っているのに、俺に話したんだ。」


「言ったでしょ、貴方に賭けてみるって。それに、貴方は悪そうには見えない。(ドSだけど)」


「そんなのタダの勘だろ。それと、今失礼な事考えただろ。(黒笑)」


「いぃえ。そんなこ考えてませんヨ。 別に根拠は無いですよ確かに。でも…」


「でも?」


「私昔から勘だけはよかったんですよ。友達からも〈お前ソレ野生の勘だな〉って言われる位良く当たりますよ。」


「野生動物並の危機察知能力なんだな。」


「だから私の勘が貴方は悪い人では無いと告げているんです。」


《だったら何故主人公にボケをかました、ヒロインよ。》


「(そんな事言われると、突き放せないだろ。計画的に言ってるようには見えないし。)はぁ~。」


《なんだかんだ言ってもお人よしな主人公ですよね。》


「何ですか、人の顔見て溜め息ついて、失礼な。」


「はぁ、最後にあと二、三聞きたい。」


「何ですか?」


「お前はここで何がしたい?」


「…私は…美味しい料理を…食べたいです!」《数少ないシリアスをぶっこわした。》


「…自分て食うのかよ。」


「違います。自分も含めて誰かに美味しい料理を食べてもらいたいんですよ。」


「そうか。なら一応、応援するか。」


「一応ですか、一応って………」


「協力いらないなら良いけどな。こっちにも得があるしな。」


「得ぅ?」


「美味い料理。お前に協力すれば食えそうだし。」


「まさか、料理独り占めを企んでいるな!」


「まぁそんなトコ(懐かしい料理が食えるかもしれないし)」


「かなり順調で怖いですね。でも、国と争えますか? 私この国の王子とイザコサ起こしましたし、嫌なら今からでも辞めても良いです。」


「今更遠慮か。別に構わない。その王子と多分面識あるし、どうにかするよ。」


《“どうにかなる”ではなく“どうにかする”ですか》


「どうにかするって簡単に出来ませんよ、国ですよ相手は。個人が敵う相手じゃ無いですよ。」


「そうだな、普通はな。俺は大丈夫だ。ほかのヤツに捕まんなくて良かったな。」


「……今更ながら、アナタの名前は?」


「そういえば名乗って無かったなお互い。」


「あ、そうでしたね。なんだか昔からの知り合いみたいで気付きませんでしたよ。」


「あれはお前の無くても良いノリとボケのせいだ…。えっと、俺はニーアだ。」


「ニーアさんですか。私は七海といいます。」

「ナナミ?じゃあナナでいいな。」


《いきなり馴れ馴れしいと思うでしょ?けどね、ホントの名前は人に言ってはいけないんだよね。》


「いきなり何ですか?ニックネームですか?」


「あまりこの世界で本当の名前は言うな隠せ。」


「なんで?」


「お前知識貰ったんだろ。」


「え~と、あれはですね、あまり乱用するとあたまパンクします私。なんせ普通ですから頭。」


《自分で言ってて悲しくないかいナナさん》


「切ないな。隠す理由だが簡単に言えば危険だからだ。名前は短い呪〈じゅ〉だ。だから名前を使って魔術をかければ操られる事だってある。まぁ、かなり高度な術だから使えるヤツなんてあんま居ないけどな。だが、可能性はゼロじゃない。それに呪いは案外簡単にかけれるからな。」


《とても真剣な顔でニーアは説明した。》


「この世界に来てから誰かに名乗ってないだろな。」


「無いですよ。なんやかんやあって名乗ってもいませんでした。」


「呆れたら良いのか?これ。」


「褒めてくださ[ガゴン]いっ。」


《なんだかこのドヤ顔はムカつきますよね。》


「ドヤ顔すんな。調子乗んなよ。ともかく、操られる心配は回避出来たかな。」


「物騒な世の中ですね。呪いなんて、あるんですか。」


「一般的には使えないが、王族は使える。厄介なヤツ居るし。」


「よくある王族は生れつき魔力が高いとか?」


「良く解ったな。王族の先祖は高い魔力と魔術の才能があったから建国出来たんだ。その知識もトリップ特典か?」


「いえ、これは小説とか漫画の知識ですよ。元からありました。」


「小説……なぁ、ある条件を呑んだら全面的に協力するぞ。」


「それは、普通の条件と協力内容はどこが違うんですか?」


「普通の条件は俺に美味い料理の提供で衣食住は保障する。」


「ある条件の方は?」


「お前が揉めた王子が手出し出来ないようにする。もちろん衣食住付き。」


「破格ですね。そんなこと出来るんですか?」


「出来ない事を出来ると言うほど無謀じゃない。」


「…そんなこと出来るアナタは何者ですか。」


「あぁ、言ってなかったか。王子なんだ俺」


《サラっと爆弾発言が流行ってるのかな?》


「はっ?、えっ?……えぇぇ!! 王子ィィィ!!!」


「そんなに見えないか俺。まぁ庶民的な王子って言われてるしなぁ。」


「じゃあ、あの我が儘俺様バカ王子の兄弟ぃ!!」


[びしっぃ!]


《ナナさん、ナナさん人に指差したらダメですよ。》


「やっぱりアイツがこの騒ぎの元凶か。」


《あの~ニーアさん、遠くに何か見えるんですか?そんな遠く見つめて。》


「どういう教育してんのよ!初対面で「なんだこの平凡な顔は…勇者のオマケか。」とか言ってきたのよ!平凡なのは自覚してるけど、挨拶も無しに失礼じゃない。」


「挨拶は大事だけど、キレるトコそこなのか?平凡顔とかオマケ発言はキレるポイントだろ。」


「意外性に欠けたので、あとはノリです、ノリ。」


「はぁ~ で、話し戻すぞ。」


「ハイ、先生[ゴツ!]…すみません。」


《ボケなきゃいいのにね。》


「今度は簀巻き逆さ吊り+森に放置な」


《森には魔物も凶暴な肉食獣もいるため危険です。》


「……ッ魔物がいる森に放置は嫌ですよ!」


《ようやく貰った知識を活用出来ましたね。ナナさん》


「あんま使わないほうが良いぞソレ。知識一遍に頭に詰め込んだら廃人になるぞ。」


「マジでか! 道理で、頭痛い訳だ。

 ( ̄∀ ̄)」


「能天気だな。」


「そこが私の長所です。ポジティブなんです。( ̄∀ ̄)」


「その顔辞めろ、なんかムカく。」


「で、その条件は?」


《サラっとスルーですね。》


「条件は、お前が知っている異世界の物語を俺に教える事。」



「そんなことで良いの?」


「俺にとっては死活問題だ。」


「いったいなにが死か[バタンッ]「ニーア!」


「面倒事が来たか。」


「初登場早々人の台詞に被らないでって、…ゲェ、我が儘俺様王子。[コソッ]」


「ニーア居るんだったら返事ぐらいしろ!どうせまた低俗な本でも書いていたんだろ。問題が起きたから手伝え!!」


《顔色を変えずにニーアは口を開いた。》


「問題が〈起きた〉じゃなくて〈起こした〉の間違いだろ。起こした張本人。それに、絵本は低俗なのかよ。お前もガキの頃読んで貰ってただろ。」


「いつもお世話になっておりますニーア殿下」


《後ろに控えていた騎士が膝をつきながら言った。この人は最近我が儘王子のせいで胃に穴が開きそうな人です。》


「お前も大変そうだな。」


「いえ、ニーア殿下程では。」


「オレを無視して話しをするな!」


「(私はおいてけぼりだよ…。)[コソコソっ]」


《ナナさんただ今ニーアの後ろに隠れております。そんなトコすぐに見つかるよ~》


「あっ!お前は!」


「ゲッ…」

「おや彼女は…」


「(いくらアイツがバカでも俺の後ろに隠れただけなら見つかるだろ。もう少しマシな所に隠れろよ。)…はぁ」


「貴様なぜニーアの部屋に居る!ニーアの後ろに隠れるな、くっつくな!」


「(一々うるさいなぁ。)カルシウム不足ですね牛乳と煮干し食べると良いですよ。(`ヘ´)」


「なんだと、誰に!」

「ローアやめろ。今回はお前が悪い。

それに、なんださっきのドアの開け方は。ノックもしないで部屋に入るのは失礼だと言っただろ。

あと聞いたぞ、異世界から異人を召喚したそうだな。何のために宮廷魔術師達を使い召喚した。あれは禁じられた術だろ。」


「ニーアには関係ない。」


「なら協力できなぃな。」


「もう解決した。その娘が逃げ出したから探していただけだ。さっさとこっちに来いっ。」


「嫌(-_-#)」


《皆様にはお見せ出来ない顔してますよヒロインなのに。》


「だとさ。それにコイツは俺の客人だ。“失礼な事”はするなよ。ナナ、こいつは俺の腹違いの兄ローアだ。」


《…え?兄ですか。見えない。》


「兄ですか?逆じゃないの? 外見はともかく中身は子供じゃん。」


「なんだと!!」


「お前ら簀巻きにして海に沈められたいか?(#∧_∧)」


「「スミマセン」」


「まぁ、なんだコイツは俺が面倒見るからな。」


「なんだかそれってプロポーズみたいだね。(≧∇≦)」

「ふざけるな!なんでお前とニーアが……。」


「(コイツもしかして)良いでしょ、アンタには関係ないんだし。」


「(お前何考えてるんだ?)まぁ確かに関係ないわな。」


「なっ~~~!!!!」


「殿下落ち着いて下さい。」


「貴様~!ソイツは身分は低いが一応王族だぞ。お前の様な馬の骨には不釣り合いだ。」


「あぁ、そうだな。けど王位継承権を破棄して王族辞めれば問題ない」


「ほら見なさい。(コイツただの構ってちゃんかい)てかニーア王族辞めるの?問題とか無いの、外交とかで。」


「ない。元々外交と言っても巨人の国ウートガルズ位だし、王族同士の婚姻で友好国な訳でもないし。それに、俺の母親は貴族でもないしな。(王妃は何時でも王族棄てて良いって言ってたし)」


「ふん。そうだそコイツは王位継承権を棄てればただの平民だ、贅沢三昧なんぞ出来ないぞ。」


《なんでこの人が威張っているんでしょうね?》


「なら、好都合ですね。(料理に関しては残念だけど)私は貴族とか王族の暮らしとか息が詰まりそうなんでいりません。ニーア私頑張って美味しい料理作りますね。」


「(ローアのヤツ何を勘違いしてんだか)あぁ期待してる。」


「っ~~~~!!」


《あぁ~あ。じだんだ踏んで、走って出ていっちゃったよローア君。キミ、王子だよね?良いのこんなんでさ。》


「それではニーア殿下私は之にて失礼します。」


「あぁ………。大変だなあいつ、今度いい胃薬あげようかな。」


《どんな世界でも苦労人には欠かせませんね胃薬》





「それにしても、ニーアさんは絵本作家何ですか?」


「あぁ、まあな。」


「なんかあやふやな返事ですね。どんな絵本書いているんですか?」


「まだ、絵本は書けてない。」


「…なら何を書いていたんですか?」


「後宮でのドロドロ愛憎劇…と言う名のドタバタ活劇」


「ドロドロがどうしたらドタバタに成るんですか…。ちょっと興味あるかも。」


《確かに興味あるかもね。》


「読んでみるか?確かその本棚の…」


「読みたいです!何処ですかーこれ?違うか、これか!〈ダメ犬の躾かた〉違う。コッチか~」


「そっちじゃない。右だ右、一番右の」


「〈正しい魔術の使い方~上級者編~〉あっ、これかな〈いかにして彼女は魔の巣窟で生き抜いたか-第一巻-〉…凄いタイトルだね。」


《壮絶そうなタイトルだよね。》


「これの大半は本当にあった事だ。かなり着色した部分もあるけどな。」


「……」


《集中してるね。周りが見えてないよ。》


「読んでるトコ悪いけど。」


[ヒョイッ]


「あっ!まだ読んでたのにー。」


「貸すから後でな。それより、行くぞ。」


「どこに?」


「謁見の間」


《急展開か!》


「どうして?もしかしてお披露目的な?」


「そんなとこ。一応王に許可して貰わないとな。」


「大丈夫なんですかね。さっきあの我が儘王子からかったばかりですよ?王様かなり怒っているんじゃ?」


「それはない。俺達の父親は子供に無関心だ。」


「はぁ。それってあの我が儘王子の原因なんじゃ…」


「良く分かったな。そうだ、アイツの我が儘と騒ぎを起こす癖は父親のせいだ。……母親もだけどな」


「構ってちゃんだもんね。寂しかったのかもね。」


「この国で起こる問題の半数は元を正せば父親のせいだ。」


「なんて迷惑な。」


「まぁ、王妃がしっかりしてるからこの国はまだ存在出来るんだよ。」


「…実は実権は王妃にある、そして許可は実質王妃に貰う、と言う事で良いんですか?」


「あぁ、そんなところだな。」


「………」


「…そんな訳で次回予告!」


「………」


「次回予告っ!」




~次回予告~



《皆が呆れた〈アイツ〉とは主人公ニーアの母親違いの兄ローアだった。ヒロイン、ナナとのニーアをめぐる死闘の末ローアは退却した。》


「だだの口喧嘩だろ。ナナの場合からかってただけだ。」


「ニーアさんをめぐる死闘…なんかいいかも。」


「(#∧_∧)」


「(°□°;)」


《そしてタイトルにもなっている絵本作家が夢のニーアの実情はドロドロ愛憎劇…と言う名のドタバタ活劇〈いかにして彼女は魔の巣窟で生き抜いたか〉の作者だった。》


「結構売れてるんだぞこれ。」


「印税が凄いのか~。早く読みたいよ。」


《そしてナナの城の滞在許可を取るべく王妃様の居る謁見の間に》


「あっ!王様ハブラレタ。」

「イインジャナイカ(∧_∧)」


「…そうですね。」


《ニーア達は王妃様に許可を貰う事が出来るのか?そして、いつになったらナナは、料理に取り掛かる事が出来るのか!》


「早く料理作りたい。」


「早く料理食べたい。」


「材料と料理道具が問題ですけどね。」


《そして、存在感がない召喚された勇者達は誰なのか》


「「忘れてた。」」


《次回、〈人は見た目で判断できない〉をお送りします。》


「これってニーアさんの事ですかね。」


「(#∧_∧)」

「Σ(°∇°;)」



《またね(^ω^)/》




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