出会い
2011年11月
8か月前に起きた『ワールドディストラクション』により地殻変動が起き、今は一つの大陸に地球に生き残った人間が住んでいる。
「また人が減ったな」
『日本村』と呼ばれるスラムに住む青年・桜上夏が村の入り口の前で座っていた。
「日本人ほんっと少ねぇよな」
『日本村』なのに住んでいるのは外人ばかりで、肝心の日本人は2割程度しかいない。
「なんか、暇だな~」
すると村の入り口に向かう一本道に黒髪の青年が歩いてきた。
「おっ!また来たよ…」
黒髪の青年は入り口の前にいる夏を見た。
「紅焔…」
「あ?なんか言ったか?」
青年は前髪が目にまでかかっていた、顔が全く見えないぐらい下を向いた
「なんだよ…ってか名前は?どっから来たの?」
青年は顔を上げて夏の目を見た。
「オレの名は…サルタナ・インフィニアス」
「さ、サルヒコ???」
「いや、サルタナだ」
「サルタナね!オッケー!オレは桜上夏!夏って呼んでくれ」
夏は右手を差し出した。
「握手だよ」
「あっ!あぁ…」
サルタナは右手を出して夏と握手をした。
「これで友達だな!」
夏はにっこりと笑った。サルタナにはその笑顔が非常に眩しかった、8か月間絶望の中にいた自分とは大違いだ。
「どうした?」
暗い顔をしたサルタナを心配したのか夏が声をかけた。
「いや、なんでも…そういえばこの村に変な力を持った人いない?」
「変な力…?」
夏は考え込んでしまった。サルタナは考える夏を見て
「ごめん!変な質問しちゃったな、悪い」
「ん!そーいえば…」
「どうした?」
「霊視能力を持つっていう女がいたな」
サルタナは目にまでかかってた前髪をどかして夏を見て言った
「本当か?」
「あぁ、確か村の奥のほうに…」
「案内してくれ」
「なんだかよくわかんねーけど了解した!!!」
夏とサルタナは『霊視能力』を持つ女のもとへ向かった。
3年間温めていたこの物語
初期とは内容が結構違いますが軸は同じです
まぁ、みなさん!ぜひ楽しみに待っててください!!