第三話 動揺
俺は空が好きだ。
ものすごく好きだ。
空は俺を慰めてくれる。
俺はベットの中に入り、寝た。
「私・・・治樹の事好きなんだ」
「俺もだよ」
そして二人は熱いキスをする・・・・・
(なんて事あったらいいよな〜)
そんな事を考えながら治樹は寝た・・・・
いつもの時間に起き、いつもと同じように学校にいく。
そして、健一郎と会う。
「おはよう〜」
「おはよう〜」
二人とも眠そうに話していたが、いきなり健一郎の顔が真剣になる。
「ところでさ、昨日はあれから、なんかあったのかよ?」
「特になんもないけど」
「なんもない!?そんな馬鹿な!二人っきりだぞ二人っきり!あるんだろ?」
「送っていった、だけだよ」
「おお!送っていったのか、良かったな!好感度アップだ!」
「朝からハイテンションだね」
「まあな!!!!」
そんな他愛もない話をしていると、教室につく。
治樹と健一郎は同じクラスで愛も同じだった。
美羽はとなりのクラスだった。
教室に入るとそこには愛がいた。
俺は愛しか目に入ってなかった。
愛を目で追ってしまう俺がいた。
愛が話しかけてきた。
「昨日は楽しかったね、ありがとう」
「俺も楽しかったよ、ありがとな」
治樹と愛は楽しそうに喋りだす。
治樹と愛の大切な時間。
また治樹は思うのであった。
この時間が永遠になればいいなと・・・・
楽しそうに喋る二人を見て健一郎は
『頑張れよ』
小声で呟いた。
二人が喋っていると
先生が入ってくる。
二人は席に戻った。
席に戻ると治樹は窓の方を向き
空を見た。
俺の大好きな空
でも、俺はそれ以上に愛の事が好きだ。
愛と喋っていると、心がドキドキしたり、嬉しくなる。
愛の笑った顔が好き、楽しそうに喋る口も好き
俺は重症だ、こんなにも愛の事を好きになってしまうなんて
重症でもなんでもよかったんだ。
俺は愛が好きだから
日常が少しずつ少しずつ変わっていく・・・