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俺、下僕です。  作者: 猫宮 胡桃
12/26

カコ。

次から番外編始めるので、その予告みたいなものです。投稿遅くなった上に、こんなので申し訳ないのですが……。

 ゲームが始まって以来、初めての朝。今日は快晴だ。いつも通り、頑張って下僕やってます。今だって朝食の準備ができたってアリスに伝えに来たところだ。

「朝食、出来たってさ」

 敬語じゃなくていいからな。「アリス様、朝食の準備ができました」みたいな堅苦しいことは言わなくていい。

「やっぱり誰かと手を組んだ方がいいのかしら?」

 アリスの表情は天気とは裏腹に曇っている。てか、せめて「あら、そう」くらいは言ってくれたって良くないか?せっかく伝えに来てやったんだから。でも、アリスと会話するのも下僕の役目だからな。ここは適当に答えとくか。

「そうしたほうがいいんじゃないか?」

「でも誰と?」

「ファリーヌは?」

「あいつでいいかしら?」

「だめなのか?」

 さっきから俺達はやたら?マークの多い会話をしている。俺はともかく、アリスのほうはファリーヌとの心理戦のダメージが大きくて疲れてる様だ。「ああいう奴と絡むのは精神的にものすごく疲れる」らしい。

「誰だって真っ先に狙うのは弱い奴でしょう。よく考えたら、あたしよりも弱い奴がいたのよ。それがファリーヌ」

 まあ、あの心理戦からすればかなり弱そうだが。でも、実際に力で戦うとなれば解からない。ファリーヌにだって仲間はいるだろうし。

「だから、あいつと一緒にいればあたしまで危ないだろうってことよ」

 そっか。それなら1人で戦った方がマシなのかもしれない。

「じゃ、誰とも手なんて組まなくていいんじゃねぇの。……ところでさ、ファリーヌは他の兄弟とは仲いいのか?」

 なんとなく気になって聞いてみた。

「ええ。あいつはみんなと仲がいいわ。人なつっこい性格だから嫌われては無いはずよ」

 じゃあさ、ファリーヌが他の兄弟と手を組でもしたらやっぱりこっちが一番危なくねぇか?

「でも、心配ないわ。ファリーヌはあたしを敵には回さないもの。それに、あいつと手を組む馬鹿なんてレジーム家にはいないはずよ」

 アリスは俺の心を読んだかのように言った。もしかしたらアリスもエスパーなのかもしれない。

「アリスの兄弟ってどんな奴なんだ?」

 会話をつなげようと聞いてみた。それに俺は正直言ってファリーヌ以外の兄弟のことは殆ど知らない。開会式で一度会ったことはあるが、顔しかわからない。

「敵のことは知っておいた方がいいものね。いいわ、教えてあげる」

 アリスは近くにあった椅子に腰掛けると話し始めた。俺も黙ってそれを聞いた。

ありがとうございました。次回からはアリスたちレジーム家の過去の話です。他の兄弟達のことも書いていく予定なので、よろしくお願いします。

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