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4.5話「ヒーローの愚痴」

「やっちまったぜ・・・・・・・」


ただ今の時刻は朝六時。

俺の名前は緑村草次。

なにをやっちまったか?

それは・・・・・・・


離れたリビングを見ると毛布をかぶったゴリラがいた。

そう俺は『怪人』を家にお持ち帰りしてしまったのだ。

ちなみに言っておくが昨日の記憶はあるのでそういう関係じゃないぞ。


「昨日は確か・・・・・・」


回想が始まった。


「聞いてくれよゴリラさん!うちのレッドはさー『今日は同じ学校の女の子とデートなのですみません!学生は忙しいんだ』ってさ!イエローなんて家にいるくせに『見回りなんてあんたひとりでいけば?あたしは派遣で大変なの!』ってメールで送ってくるしブラックなんて『既読スルーだ。ひとりで行け。』なんて送って来る。ピンクは『社長業が忙しい。暇人の貴様とは違うんだ。』だって。こっちだって暇じゃ無いってんだ農業の調査や書類整理だってあるんだぞ!」

「まあまあ、落ち着けよ。大変なんだな。ヒーローって。」

「わかってくれるか!?やっぱお前、良いゴリラだな。」

「怪人だから良いゴリラって言うのはわからんが・・・・・・まあ俺は旗振りで子どもたちが安全で健康に過ごせればいいかなって感じだからな。『ゴリラさんありがとー!』って言われるだけで今んとこ満足だ。」

「わかるっ!子どもの笑顔っていいよな!癒されるっていうか・・・・」

「わかってくれるか!他の奴に言うとすぐロリなんとかとか言われてムカつくんだよな!」

「・・・・・・本当はそんな感じでは?」

「おまえもかっ!」

「冗談冗談だよ!」

「まったく・・・・・・」


そんな会話を居酒屋でして閉店近くまでいた。

その後、会社閉まってるって言うから俺の家にもう少し話したいと誘い・・・・・


「二時くらいまで話し合い・・・・今に至ると。」


頭を抱えてしまう。

何て馬鹿なことを。

怪人に自分の住んでいる場所をさらすなんてな。

まったく。

俺はゴリラ怪人をのぞき込む。

いびきを立てて眠っていた。

ゴリラ。

こんなのと闘ったんだよな。

下手したら即死だったんだろう。

でもこいつはそんなことをしなかった。

むしろ一発殴られて自分の証明をした。

悪い奴なんかじゃないんだ。

・・・・・・・・・・

窓を見ながら考え込む。

悪い奴ってむしろ何なんだろう?

俺らの言うカテゴリー、目線で決めてるだけなんじゃないか?

他の県は沢山の組織や軍団のせいで荒れ果てているって言うし。

信用させて後でガンって闇討ちを・・・・・・


「俺らがそんなことすると思ってんの?」


急にゴリラの声が聞こえた。

声の方を振り返るとゴリラが起きていた。


「何を言っている?」

「いいや。単なる野生の勘だよ。顔に不服そうって書いてあっから。」

「・・・・・・・・・」

「いいんじゃね?信じなくて。俺は単に町を支配するってこの街に配属された怪人だからさ。」

「なっ!」

「でも上のあの方はやる気ゼロ。警察にまで言ってサイコなんとかってことしてるし。しかも怪人のほとんどが社員やアルバイトしてるんだぜ?俺なんかボランティアみたいなもんだ。」

「・・・・・・・なあ。」

「ん?」

「こんなこと俺に話していいのか?」

「んー。だめじゃねえかな?」

「・・・・・・・じゃあ何で話すんだ?」

「あー。ダチなんだろ?俺達。」


ダチ。

友達。

その言葉

が俺の心を熱くする。


「ところで今気が付いたんだが・・・・・・・・」


ゴリラは言い難い感じをしている。


「どうした?なんか・・・・・」


ゴリラの目線が下を向いてそらしたのがわかる。


「あっ・・・・・・・」


そうズボンをはいてなくパンツ一丁の姿だった。


「じょ、女性だったんですね・・・・・・・」

「きゃ、きゃーーーーーーーーーーー!みるなーーーーーーー!」


緑村草次。

『くさつぐ』じゃない。

『そうし』だ。

親が男でも女でもどちらでも使える名前をえらんだのだ!


俺はすかさずゴリラに平手打ちをして即効ズボンを履く。

その後、気まずい雰囲気が流れそそくさと各自、会社や旗振りに向かう。


「あのエロザルめ!」

「叩きやがってあの男女!」


そう口にしながらも何となく悪い気はしない二人であった。

9月20日 追伸

急ですが本日の配信はお休みさせていただきます。

(理由は書いてる最中に 間違って保存せず消してしまいました。)

すみません。

また次回もよろしくお願いいたします。



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