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1.5話「旗振り出てくんない?」

「象のオバチャンさようなら!」

「ちょっと!私、お嬢さんですよ!この意地悪な子達!」

「象が怒った!にっげろー!わー!」


怒る私から逃げるように子ども達は走って逃げる。

私?

レイゾウコです!

レイ、ゾウコと呼んでください。

私が何をしてるかですって?

それは・・・・


「すまねぇ!ゾウコ!今回だけでいいからさ!やってくんねぇか!?」


ゴリラが平謝りしてます。

彼はテレビゴリラ。

いつも私に冷たい彼が珍しくお願いしてきました。

それは何故か?


「おいっ!てれびくん!体の点検があるから早くくるにゃっ!まったく!」

「ちょっ!待てよっ!いま頼んでんだよ!」


大きな猫が呼び掛け引っ張っている。

彼こそ猫又博士。

私達を改造した偉大なる博士です。

ゴリラ君は猫又博士に引っ張られるのを扉の縁に捕まり耐えていた。

猫又博士、力持ちだな。

で、ゴリラ君は私に何を頼みたいかというと。

旗振り。

そう、学校に許可をもらい毎日休まず旗振りにいっているゴリラ君。

定期メンテナンスこと点検日が旗振りの時間にかぶってしまったのよ。

他の付喪神には頼みづらいようで私に頼んでいるの。

でも私、面倒くさいの嫌い。

いきたくないのが本音。

だから断りたいの。


「でも私、頼まれてないです。」

「俺の代わりって学校に言えばわかるって!」

「ゴリラがゾウになるのよ?」

「アニマルだから大丈夫だろ?」

「二足歩行の象ですよ?大丈夫なはずありません。」

「そんなことねぇって!なあ!」


なかなか折れませんね。


「アイス代金出すから!」

「嫌です。」

「オカズのハンバーグ半分やるから!」

「嫌です。」

「俺の一生のお願い!」

「何回一生のお願いありますの。」


私、子ども嫌いですし。

うざったく感じますわ。


「あー!もー!貸してことでいいからさ!なあ!?」

「・・・・」

「なあ?お願い!」


土下座までしてきた。

そこまで彼らが可愛いのかしら?

私はため息をつきながら


「はぁ。わかりました。貸しですね。」

「本当に!いいのか!」


喜ぶゴリラに手を振り旗振りの場所にむかうのであった。

で今、悪態をつかれたの。


「誰が好き好んでやりますか!もうっ!」


本当、イライラします。

ゴリラめ!

そう思っていると一人の女の子が歩いてきた。

信号は青。

渡れるのだけど・・・・・

渡れなかったみたい。

どうやら新一年生で集団登校からはぐれたみたい。

もしやさっきの子達と一緒かな?

もう一度青信号になったが渡れない。

まったくもう!

私は彼女に近づいた。

横断歩道を歩き近づく私に気がついた子ども。

渡り終わると私の手を掴んできた。

怖かったのかしら?

そう思うと、


「いこっ!ゾウさん!」


掴んでいた手を引っ張り私の来た道、横断歩道を駆け足でわたる。

歩数をあわせるため早足で歩く私。

そうして渡りきると彼女は


「ゾウさんと一人で横断歩道渡れたわっ!」


と自慢げに話し始めた。

私がいたら二人じゃなくて?

心のなかでツッコミをいれる。

するとこちらを見上げながら


「ありがとうゾウさん!これで一人で渡れたとママに報告できましゅ!」


と繋いでいた手をフリフリと振ってきた。

最後噛んだわね?

新一年生はそのまま私に頭を下げる。

まあ、感謝されることしてないんだけど。

そう思い彼女をみると小さい目を輝かせながら私を見つめていた。


「あと、わたしゾウさんが動物だと一番好き。だからまた旗振りきてね。じゃあね!」


こう言うと彼女は走っていった。


「象さんが好きか。ふーん。」


彼女はまんざらではない顔をしながら旗振りを続ける。

もちろん帰ってからその話をテレビゴリラに自慢するのであった。

6月28日はおやすみします。

次回もよろしくお願いいたします。

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