8話「恐怖?の発明博士、猫又現る!」
こんばんは。
那祢です。
今回はこちらでも前書きです後書きしてみます。
新たな怪人を次々と作る博士。
彼のお話しです。
はたして恐怖なのか?
またあとがきで!
本日は晴天。
あったかい日差しの日だった。
商店街では地元のお祭りで飾り付けされていた。
小さい出店があちらこちら。
そんな平和な日だった。
「にゃっははははははは!お前達ちゃんとできたんか?!」
商店街の外れた場所で騒ぐものがいた。
白衣を着た大きな猫。
それが二本足で歩いている。
そう彼こそが『エヌの組織』の最高幹部猫又博士なのだ。
猫又博士の正体は名前の通り妖怪。
そのため彼が開発した技術で付喪神を動物の遺伝子で結合させることが出来ることを発見。
怪人を生み出しているのだ。
今日は彼が新たなる作戦を思いついたようです。
「皆のしゅう!よう集まってくれた。ワシの名前は猫又や。みんな知っとるけど自己紹介や。いきなりだけど今日はええ作戦を考えたんよ。」
猫又博士の後ろには布がかかっていた。
それを猫の手で取った。
途中爪が引っかかり大変そうだ。
そこにあったのはホワイトボード。
それにはびっしりと文字が書いてあった。
「ワシの予想だと本日晴天で夜ここでお祭りが開かれようとしてる。そこでだ・・・・・・」
ホワイトボードを伸ばし棒でてしてし叩く。
「ワシら怪人がこの祭りを利用しようと思うんや。まず出店班で怪人を何人か配備しておる。」
そこにはゴリラとゾウが書かれていた。
「ちなみに地区で申告しているし調理師免許を持った人も配備しとる。」
うんうん頷いている。
結構かわいい。
「で、続きなんやけど。がっぽがっぽ儲かった時にワシらが出店を襲うっちゅう話に・・・・・・したかったんやけどエヌ様がゆるしてくれへんかった。怪人なら奪う側じゃないのかねえ。で、禁止されたんで作戦を変えた。」
そう言うとホワイトボードを叩く。
ホワイトボードが裏面に切り替わった。
そこにはこう書かれていた。
― いい匂い空気砲大作戦 ―
「テレビで見たやつを使わせてもらうん。空気砲を使ってお客に集もうてもらうん。うちの出店は焼きそばとたこ焼きと匂い勝負のもんが多い。その匂いを空気砲に乗せてお客に飛ばす。そないなことすれば・・・・・・?」
周りを見渡す。
「お客さんがいっぺんに集まってかって言ってもらえる?」
「そうや!匂いにつられたお客さんがふらふらとやってくるっちゅうわけ!」
そう言いながらスポイトを取り出す。
「で、これが濃縮されて作られた焼きそば臭とたこ焼き臭や。気いつけてな?服に着いたらなかなか落ちん。」
それを空気砲の中に一滴一滴落としていく。
周り全体に広がるフレグランス。
香ばしいソース良い匂い。
「祭りが開催される前にそれを使って町の人たちにお店をアピールする方が良いかもしれないん。で、お前達にその任務を与える!」
猫又博士は部下の者たちに告げる。
「で、お前達の報酬は・・・・・・これだ!」
そこには猫又が作ったおもちゃや子どもが乗る百円入れたら動く乗り物があった。
機械に詳しいとか名前だけで博士と呼ばれたわけではない。
技術も天下一品。
「しかも焼きそば付きじゃ!やってくれるか!」
その問いに複数のの者たちは
「「「「「「「いいよ!!!!!」」」」」」」
と答える。
そう、聞いていたのは全員近所の子どもだった。
「ワシは爺でな。ほなまかせたわ。」
そう言うと空気砲の箱に一人一人の名前を書き込んでいく。
全員覚えているようだ。
「作戦、執行!」
「「「「「「了解!」」」」」」
子ども達は一斉に動きだした。
「ふああああ。昨日徹夜明けさかい。眠らせてもらいますわ。」
猫又博士は仮眠をとることにした。
その後、夕方になり子どもたちの賑わいに起こされることに。
彼らの頑張りのお陰で屋台で用意していた材料も商品もすっからかんで出店は大人気に。
他の怪人たちは子ども達に感謝。
で猫又博士はというと。
「うー。つかれたにゃ。」
子ども達が全員帰るまで自分の作ったおもちゃや乗り物を安全管理していた。
時折作戦に協力してない子どもが来ても誘い入れて面倒を見る。
優しき妖怪だ。
「ほんまは店襲った方が早いんだけどな。せやけどエヌ様嫌うしにゃー。」
疲れてレジャーマットが引かれた芝生の上に座り丸くなる。
あ、あたたかいにゃ。
そのまま眠りこけてしまった。
しばらくして。
そんな博士を優しく抱える者が。
エヌだった。
あとの片づけを他の怪人に任せ彼は猫又を運ぶ。
暖かい布団の元に。
「おつかれさま。博士。」
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「ふにゃ!眩しいにゃ!朝になったにゃ!ここ何処にゃ!?ワシの部屋にゃ!昨日はあこで寝て・・・・・誰かに拾ってもらった気がするにゃ!っそったら・・・・温もりが・・・誰にゃ?匂いかいでもわからんにゃ!」
「まったく!朝からうるせえぞ!猫博士!」
その後、猫又博士の朝は犯人捜しなど騒々しいものになったそうだ。
全然恐怖ではなかった。
怪人を作ることには達してるんですがね。
猫ですから。
そんなわけで次回はこの話の続き?
またみてください。
那祢でした。




