臨時休業7〜ドラゴンにあんなことやこんなことをする性癖〜
案内された部屋は、おそらく応接室だろう。頭上にある、落ちてきたら大怪我しそうなほどゴツいシャンデリアなんか、いかにも高価そうだ。
どうぞ、と促され、重厚感のあるワイン色のソファーに腰掛ける。向かい側に座ったランドロフ様は、当然ながら騎士団長の顔をしていた。
「……クロウリーくんが投獄された」
「ご存知でしたのね」
「……あぁ。しかし、罪状が伏せられていてね。騎士団長の私でも面会することができなかった」
騎士団長ですら知らされない罪状とは、一体何なんだろう。
「その……罪状は公然わいせつ罪とのことです」
「こ、公然わいせつ罪?あのクロウリー君が?」
「はい。でも、絶対に冤罪だと思います」
「いや、人の性癖ってものは分からないからなぁ」
「貴方と一緒にしないでください」
「ああいうストレートそうな男ほど、アブノーマルなフェチズムを持っていたりするんだ。例えばドラゴンをだな……」
その先は絶対に聞かない方がいい。世の中には足を踏み入れてはならない世界というものが存在する。
「それ以上は結構です!」
強めに声を荒げると、流石のランドロフ様も空気を読んでくれた。
気を取り直して本題へ戻ろう。
「彼が収容されている監獄だが……昨日から見回り兵が異様なほど増えた。どうやら、余程奪還されたくないようだ。少なくとも、正面から強行突破で救出するのは不可能と言って良いだろう」
「では、女王陛下に直談判することは可能でしょうか?」
「……難しいと思う。私ですら簡単に会うことができないのだから」
頼みの綱の残念な知らせに、私は肩を落とした。
どうしよう。
がっくりと落胆していると、ランドロフ様は申し訳なさそうに眉を下げた。
「助けになれず申し訳ない。しかし、君やクロウリー君には多大な借りがある。なんとか手を尽くして探ってみよう。何か進展があれば、また連絡する」
「……ありがとうございます」
ぺこりと一礼して、私は騎士団本部を後にした。
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