臨時休業3〜いいからとにかく逮捕だ〜
兵士二人がクロウリーの手を両側から捻り上げる。クロウリーは苦悶の表情を浮かべながら身を捩るが、その必死の抵抗も虚しく、完全に拘束されてしまった。
「た、逮捕って……」
あまりの暴挙に声が震える。
これはドッキリや遊びじゃない。荒々しい振る舞いをする兵士達の目は、本物だった。
大人しく話を聞いてくれる連中でないことは一目見て分かった。
「これ以上、話す必要はない。引き上げるぞ」
クロウリーを拘束している兵士の一人が事務的にそう言った。
このままだと何も分からぬままクロウリーが連れて行かれてしまう。
「待って!」
慌てて駆け寄ったが、兵士に阻まれ、彼には指一本触れることができなかった。
兵士に連れられたクロウリーと、どんどん距離が離れていく。
なんとかして、引き止めなきゃ行けないのに。近付くのも困難になっていく。
何かしなきゃ。ピンチを打ち破る、何かを。
クロウリーとは距離がある。直接助けるのは無理そう。
一番近くにあるものは、裁断用のハサミ。
そして、おそらく女だからという理由で油断して、私に背中を向けて撤退準備をしている兵士。
目には目を。歯には歯を。暴挙には暴挙を。
もはや、考えている余裕はない。
素早くハサミを手に取り、油断した兵士をヘッドロックして顎に刃先を向けた。
「待てと言っとるじゃろがい!」
なるべくドスを効かせて凄む。腕の中で兵士がひぃ、と情けない声を上げた。
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