臨時休業1〜残業代は一分単位で請求できるところを選べ〜
クララ夫人の部屋から出て、自室に戻る。リリア様に報告するため、スマートフォンで通話をすることにした。
しかし、いくら待ってもリリア様は電話に出ない。
仕事が立て込んでいるんだろうか。
コール音が何度も繰り返されるが、電話はとうとう繋がらなかった。
明日また連絡してみよう。
さて。まだ昼食前だ。今からどうしよう。
とはいえ、私にできることは一つしかない。
店に行って、今後のことを考えよう。
シャワーを浴び、ささっと支度を済ませて店へと向かった。
到着し、ドアノブに鍵を差し込むが、違和感に首を傾げる。試しにそのままドアノブを捻ってみた。。
「……あら?」
鍵が開いている。
おかしいな。
三日ほど臨時休業にして、クロウリーにも休暇を取らせたはず。
扉をあけると、クロウリーが布を縫い合わせる作業をしていた。
「……アンタか」
「今日はお休みのはずですが……」
「ちょっと、な。そっちは?」
「色々あり過ぎて説明するのもしんどいくらいです」
これまでのあらすじを延々と話すと、クロウリーはいつも通り真剣に話を聞いてくれた。
「大変だったみたいだな」
愚痴ばかりで申し訳ないけど、分かってもらえて嬉しい。
やはり、持つべきものは優秀な従業員だ。
ふと、クロウリーの手元に目がいく。
彼が作っているのは、おそらく下着だ。
誰のだろう。
じっと見つめていると、クロウリーは気まずそうに目を逸らした。
「……これは、アンタのだ」
面白いと思ったら評価・ブックマークして頂けると嬉しいです!
厳しい意見も受け止めて改善していきたいので、どしどし評価ください!
皆さんのリアクションが生きる糧になってます!
気合いを入れて続編を書きたいので、よろしくお願いします!




