スポーツブラ1〜どうも、悪役令嬢の母です〜
仕事の片付けも終わり、クロウリーを誘ってパーっと飲みに行こうか迷ったが、あまり高頻度で誘うと負担になってしまうかもしれない。
思い直して、直帰。
そして、湯船の中で、ほっと一息。
ファンタジーの世界の悪役令嬢に成り変わっても、中身は限界社畜OLのまま。
やっぱり、日本人は風呂だ。温かい湯に浸かる。たったそれだけで、頭も身体もリラックスできる。
最近は本当に色々あった。
しかし、ランドロフ様のメンズブラも一件落着し、明日からはようやく自分の下着作りに取り掛かれる。
よれよれ雑巾ブラともやっとおさらばだ。
「そういえばお嬢様。先ほど奥様……クララ様が隣国からご帰宅なされたみたいです」
不意に外から話しかけられ、ビクビクしてしまう。毒舌メイド三人衆の一人がわざわざ教えに来てくれたようだ。
声だけだと、三人のうち誰かは分からないけど……この際誰でもいいか。
「わ、分かりました」
「あまりご機嫌が麗しくなさそうなので、挨拶のタイミングにはお気をつけて」
そっけなくそう言って、そそくさと去っていった。
奥様とは、リリア様の母親のことだろう。父であるジュペリエール伯爵に店作りの話をした際に「あまり娘を甘やかすな」と釘を刺したところから、かなりしっかりした女性のようだ。
変人リリア様の母親で、超絶親バカなジュペリエール伯爵を尻に敷く人間なんて、絶対に一癖も二癖もあるに違いない。
そんな人に挨拶なんて気が重い。
湯船から出て、髪を乾かし、自室に向かう。
いつ行こうか、と考えながら、ドアを開くと、そこには。
リリア様によく似た金髪美女が悠々とソファに腰掛けていた。
「久しぶりね。リリア」
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