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メンズブラ19〜変態夫婦漫才、開幕〜

リリアの元に、最近他の女性と挙式を上げた元婚約者のランドロフ卿が訪ねてきた。


「自分の下着も作って欲しい」


ランドロフ卿のまさかの発言に、リリアは耳を疑った。

そして、なんやかんやで、依頼を引き受けることになったリリア達。

しかし、メンズブラに関して、何も情報がない。

少しでも情報を得るために、現世とコンタクトをとる必要があると考えたリリアは黒魔術師を頼り、無事スマートフォンを手に入れた。

店に戻ると、クロウリーがオーダー通りの試作を作っていた。

しっくり来ないデザインに頭を悩ませていたが、シンプルな無地のものを試作としてランドロフに見せてみると、他の試作も見られてしまうことに。

しかし、全ての試作を気に入ったというランドロフ。

後日、選べないから任せるといった旨の手紙がリリアたちの元に届いた。

丸投げされ、困惑するリリアとクロウリー。

とうとう作り上げた商品をようやく披露することになり、商品の説明をすると、ランドロフの反応は上々だった。

「お、お褒めいただき大変光栄です」


褒められているのかもよくわからなかったが、ポジティブに受け取ることにする。


「貴方達が作った試作は確かに素晴らしかった。でも、我が妻のブライダルインナーを見た時の、あの目が覚めるような衝撃があったわけではなかった」


やっぱり。予想は当たっていた。


「だがしかし……こちらの商品は素晴らしい」


長い溜めを経て、ランドロフ様はキラキラと目を輝かせながらそう言った。

良かった。かなり気に入ってもらえたみたいだ。


「お揃いのデザインもさることながら……選ぶ楽しみがあるというのが良い。どれが似合うか、愛する妻と話し合うのも良いな。彼女もきっと喜ぶだろう」


いや、それはどうだろう。

そんなことを聞かれても困るだけでは、と思ったけど、一人で盛り上がってるランドロフ様に水を差すのも野暮なので黙っておく。


突如、コンコンとノックの音がして、皆が振り返る。すると、扉が開き、噂の人物が鬼の形相で立っていた。


「やっと見つけた。騎士団本部に弁当を届けに来たら、今日は有給でいないって言われて……これはどういうこと?説明しなさい」


怒り狂ったミモザににじり寄られる。

なんで、私が。

かくかくしかじか説明すると、ミモザは盛大にため息を吐いた。

そりゃそうだ。旦那が自分とお揃いの下着をオーダーし、しかもメンズブラだったとしたら、誰だってそーする。私もそーする。


「早速、着けたところを君に見てほしい」


興奮気味にそう言って服を脱ごうとするランドロフ様の頭を、ミモザばスパンと引っ叩いた。


「いい加減にしろ」


私は一体何を見せつけられているんだろう。

変態と女王様のSMプレイを目の前に、虚無になる。


「ウチのクソ旦那が世話になったわね」

「代金は後日、必ず払うから待っていてくれ」


ミモザはランドロフ様を強引に引き摺って、扉の外へとずんずん向かっていく。


「……あと、借りは必ず返すわ。この間の分も併せて、ね」


ミモザは静かにそう言い、バタン、と扉を閉めた。


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