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メンズブラ18〜迷った時は全部いいとこ取りをすれば良かろうなのだ〜

リリアの元に、最近他の女性と挙式を上げた元婚約者のランドロフ卿が訪ねてきた。


「自分の下着も作って欲しい」


ランドロフ卿のまさかの発言に、リリアは耳を疑った。

そして、なんやかんやで、依頼を引き受けることになったリリア達。

しかし、メンズブラに関して、何も情報がない。

少しでも情報を得るために、現世とコンタクトをとる必要があると考えたリリアは黒魔術師を頼り、無事スマートフォンを手に入れた。

店に戻ると、クロウリーがオーダー通りの試作を作っていた。

しっくり来ないデザインに頭を悩ませていたが、シンプルな無地のものを試作としてランドロフに見せてみると、他の試作も見られてしまうことに。

しかし、全ての試作を気に入ったというランドロフ。

後日、選べないから任せるといった旨の手紙がリリアたちの元に届いた。

丸投げされ、困惑するリリアとクロウリー。

とうとう作り上げた商品をようやく披露することになったが……。

「まだ、何かあるのか?」


ランドロフ様は興味津々に身を乗り出した。

「えぇ、とっておきの秘密があります」


布地をひっくり返すと、裏地は光沢感のある黒。こちらもシルクから成る、高級感のある生地だ。


「こちら、裏側でも着用が可になっております」


裏返して現れたのは、クロウリーのイチオシだった、一番目の試作。

優しい輝きを放つアイボリーから、クールかつスタイリッシュなブラックへ。

180度印象が変わる、リバーシブルスタイル。


「黒地のままで、先ほどのチェーンを付けると、また印象が変わりますよ」


チェーンを着けて、広げて見せる。

アイボリーに調和して溶け込んでいたゴールドは、黒地では大きく表情を変えた。

黒と金。くっきりとコントラストが際立ち、やり過ぎなくらいにゴージャスな輝きをド派手に放っている。


クロウリーが作り上げた三つの試作。その全ての要素を取り入れた。


「このように4 way の着用が可能になってますので、ご気分に合わせて、お使いいただけると思います」


日常使いするのであれば、両面シルクは摩擦に弱いので洗濯の際にも扱いづらいし、着脱可能なチェーンは着心地が良くない。

しかし、今回の場合は個人で楽しむ用。その心配は必要ない。


思い切った商品だと、自分でも思う。

でも、こういった尖った商品もオーダーメイドならでは。


シンプルにも、ゴージャスにも着こなせる。

気分に合わせたコーディネイトを楽しんでほしいと願いを込めて作り上げた。

機能性を切り捨て、ビジュアルに特化した、エンターテイメント性の高い一品。


やれることは全てやり切った。

後は、お客様のリアクションを窺うだけ。

ランドロフ様は悠々と座ったまま、テーブルの上で指を組み合わせた。

まるで軍議会議の最中のような仕草だ。


「……私は今、ゴブリンに棍棒で殴られたのと同じくらいの衝撃を受けている」


何その絶妙に訳わからん例え。

せめてもっとカッコいい言い方をしてほしい。


面白いと思ったら評価・ブックマークして頂けると嬉しいです!

厳しい意見も受け止めて改善していきたいので、どしどし評価ください!

皆さんのリアクションが生きる糧になってます!

気合いを入れて続編を書きたいので、よろしくお願いします!

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