メンズブラ3〜結局イケメンしか勝たん〜
そして、ランドロフ卿が帰った後。
まずは一言。どうするの、と言ってやりたい。
しかし、そんな私よりも先にクロウリーが口を開いた。
「頼みがある。この依頼に集中させて欲しい。あんたの下着は一旦後回しにさせてくれないか?」
なんでそうなる。
いや、ひょっとしたら。何か事情があるのかもしれない。
ランドロフ卿は実は生き別れの双子のお兄さんだとか、昔助けてくれた恩人だとか、何かしらの理由が。
それはちょっと知っておきたいかも。
「何か事情がある……んですよね?」
「別に、特別な事情はない」
ないんかい。
「ただ……最近、気付いたんだ。新しいものを一から作り出すことが、こんなに楽しいだなんて。リリア様、アンタはすごいよ」
今までクール一辺倒だったクロウリーの突然のデレに、ちょっとドキドキしてしまう。
これがギャップ萌えか。
「だから、俺もやってみたいんだ。誰も作ったことのない、男用の下着を作って、世の中の男性に新しいファッションの形を提案したい」
確かに、元いた世界でもファッションに関しては女性の方がずっと選択肢は多い。
こちらの世界も、ざっと見た感じでは女性の方がファッションの幅は広そう。
男性のファッションの選択肢を増やし、おしゃれを楽しむことを知って欲しい。
その願いはとても立派だ。応援してあげたい。
でも、それは別にメンズブラじゃなくても良い気がするけど。
ここでクロウリーの願いを聞かなければ、今後の仕事もモチベーションが下がる可能性もある。
部下のやる気を管理するのも、上司の仕事の一つ。
仕方ない。ここは一肌脱いであげるか。
「分かりました。私の分は後回しで結構です。そこまで言うなら、チャレンジしてみてください。私も協力しますので」
「この恩は必ず返す。アンタに最高の下着を作るって、約束する」
クロウリーの真剣な眼差しに、私の心は完全敗北だ。
なんやかんやで、ノープランのまま男性用下着を作ることになってしまった。
あぁ、イケメンってずるい。
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