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金策4〜恋敵でも太客なら本気出す〜

太った、と圧倒的正ヒロインオーラを放つ女性は嘆いているけど、全くそうは見えない。むしろ、細身でスラリとしているように見える。

羨ましい。

元の世界ではちょっとお腹周りが気になるお年頃だったので、余計にそう思う。


「どうせ、寝とったからバチが当たったとか思ってるんでしょ!」

「いや、思ってませんけど」

「嘘!ほら、思い切り嘲笑えばいいじゃない!」

「いや、笑いませんけど」


何この人。情緒不安定過ぎて怖い。

声を荒げる女性を刺激しないよう、できる限り冷静に言葉を返す。


そんな私に、女性はアレ?と首を傾げた。


「なんか性格変わりました?以前の貴女なら『愚かなミモザ。そんな貴女でも痩せるこの魔法の粉をお譲りしますわ。しかも今会員になって商品を三人に紹介するだけでまさかの半額に……』とか言いそうなのに」


どうやら、この女性はミモザという名前みたい。名前まで正ヒロインっぽい。

あと、リリア様はねずみ講にハマっていたらしい。やっぱりポンコツの匂いがする。

転生については信じてもらえなさそうなので、適当に誤魔化しておくことにした。


「か、改心しましたの。だから、ランドロフ様に未練はこれっぽっちもありませんわ」


ふぅん、とミモザは素直に納得してくれた。

あとは適当にフォローして、この場を納めよう。


「あなたは十分ほっそりしてると思います。でも人生に一度の晴れ舞台ですから、妥協はすべきではないかと。美しくウェディングドレスを着こなしたいという気持ちはなんとなく分かります。後悔のない式を挙げられるといいですわね。それじゃ、お幸せに」


早口で言い切って、ぺこりと一礼する。

さぁ、帰ろう。他の手段で資金を調達しなければ。


「ちょっと待った」


くるりと踵を返して帰ろうとすると、ぐい、とミモザに腕を掴まれた。

真顔が怖い。どうした正ヒロイン。


「まだ何か?」

「リリア様って今下着屋さんをやってるんですよね」

「えぇ、まぁ、はい……」

「しかもオーダーメイドと聞きました。ちょうどいいわ」


「私にウェディングドレス用の下着を作ってください。お金はいくらでも払います。ランドロフ様の食費を切り詰めればどうとでもなりますから」


ウェディングドレス用の下着。所謂、ブライダルインナーというやつだ。

予期せぬお客様。一体どうしたものか。

頭の中で考えを巡らす。その瞬間、名案がひらめいた。


「その……前払いは可能で?」

「手付け金ね。分かりました。財布を持ってきます」


そう言って、ミモザは扉の中へと入っていった。


首の皮一枚、繋がったかも?


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厳しい意見も受け止めて改善していきたいので、どしどし評価ください!

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気合いを入れて続編を書きたいので、よろしくお願いします!

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