2話 森でサバイバル
辺りは鬱蒼とした森ーー迷いの森が広がっていた。
「気持ちいいなぁ…」
しかし、ハーフエルフであるアルサにはむしろ心地よい場所だった。
迷いの森は、人族、エルフ族、獣人族と魔王軍の境界線だ。
ここを超えれば、アルサはただの野良魔族に戻る。
ー夕方
「急ぐ旅でもないし、今日は野宿かな…」
体感で時間を把握していたアルサは辺りを見渡す。
「うーん…食べれそうな山菜もあるし、ここでいいか…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
???side
「はぁ、はぁ、はっ、早くこの森から出ないと…」
彼女は森の中をしなやかで軽い体を活かして、駆けていた。
「あれは…火?この森にいったい誰が………イッ…」
山菜の匂いが漂ってくる。
彼女の白い足は、長時間駆けたことによって気付かぬうちに真っ赤に腫れていた。
ーギュルルゥ〜〜!
彼女のお腹からだ。
「……危なかったら、逃げればいいだけ、よね」
赤面しながら、彼女は呟いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
魔王城side
配下A「魔王様、武器庫の鍵が見当たらないそうです」
魔王「ああ!」
配下B「魔王様、城の調理人から苦情が来て」
魔王「分かっている!」
配下A「魔王様、人類側の動きが怪し」
魔王「うるさい!
なんで役立たずを追い出しただけで
苦情が来るんだ!代わりはどうした!?」
配下A「出勤を拒否しているようで」
魔王「無理にでもさせろ!」
配下A「了解しました」
…魔王らしく直々に配下を集めるべきだ。
それか、挨拶くらいしたらどうだ。
人間の国じゃあるまいし。
配下B「…」
あぁ…早くしてもらわないと先輩方に、俺がドヤされる。
だいぶん間ができました…(๑•́ ₃ •̀๑)
最低、週一で投稿すると思います。
応援よろしくお願いします!
他作品も( `・∀・´)ノヨロシク