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第27話 お疲れ様会 1

昨日は投稿できずすいませんでした...

公園から歩いて20分ぐらいのところのファミレスに来た。ここがお疲れ様会の会場らしい。

てっきり都会に行ってお疲れ様会するのかと思っちゃった。そりゃ中学生だもんね。岸さんから聞いたけど貸し切りにしてくれたっぽい。中学生とかでもそういうことできるんだね。まあ、貸し切りにしないと、ファミレスに男子がいきなり来たら大騒ぎだもんね。


このお疲れ様会は相沢さんが企画してくれたらしい。テスト中なのに相沢さんすごいよ。

僕たちがファミレスに着いた時にはもうみんな集まっていて、


「あ、前川君が来たよー!」

「ほんとだぁ!前川くーん!」

「ああ、私の天使がきたわ。神様ありがとう...。」

「前川様...しゅき...」

「前川君...ていうか、さりげなくこのみと一緒に来てない?おのれーこのみー!」

「あやつを連行せねば、行くぞ!」

「「「サー、イェッサー!!」」」


岸さんはクラスメイトの女子に連行されていく。抵抗するも引きずられていく。


「ああ!前川君助けてー!もう少しだけお話しさせてー!」

「そんなの許すわけないだろう?後でしっかりとみっちりと聞かせてもらうからなー!」

「さんざん抜け駆けしてるくせに!羨ましいぞ!くそぉ」

「横暴だよー!」


岸さんは女子たちに腕をつかまれて、無理やり店内に連れていかれた。


「今日は来てくれてありがとう!急だったのにほんとに大丈夫だった?」


相沢さんが僕に隣に来てくれた。


「うん、大丈夫だよ!誘ってくれてありがとね」


「そっか、よかったよ!もう時間だし入ろ?」


僕たちも店内に入っていく


ーーーー


「前川くーん!前川君の席はここだよー!」


店内に入ると僕のことを呼ぶ声がする。あ、手を振っている子がいる。あそこかなー。


「前川君の席はここだよ!」


「いや、私の隣よ!そっちの座らないで!」


僕と同じ席の女子が隣を開けている。僕がどっちに座ってもなんかよくなさそう...。こういう時は、やっぱり


「うーん、決められないよー。じゃんけんして勝ったほうの隣に座るね」


「香奈、じゃんけんしよう!せーーのっ!」


「「じゃんけん、ポイ!」」


「うわああー!!負けたー!!」


「ごめんね、香奈。ありがと、ということだから私の隣に座ってね?前川君」


「うん」


香奈さんかな?すごく悲しんでるよ。そんな隣になれないの悲しいのかな。こういうときのじゃんけんはホントに役に立つ。じゃんけん作ってくれた人ありがとう。僕が選ばなくてよかった。



「でも、ほんとに前川君と同じ席になってよかったー!うれしいよー!」


そんなに僕と同じ席っていいのかな?僕ってなにも話せないけど...


「そうかな?ありがとね」


「こちらこそだよー!それでさ、前川君って私たちのことわかる?」


登校初日で自己紹介あったけど、そんな覚えてる余裕なんてなかったんだ。だってテストもあったし...。1日で全員覚えるのってきつくない?


「ごめんね、覚えてない...」


「ううん、全然大丈夫だよ!じゃあ、お疲れ様会始まる前に少し自己紹介するね!私は鈴木香奈(すずき かな)だよ。気軽に香奈って呼んでね!んで、前川君の隣にいるのは渡辺麻耶(わたなべ まや)ちゃんだよ」


「もう、自分で自己紹介するつもりだったのに。前川君改めて、私の名前は渡辺麻耶よ。私のことも麻耶って呼んでくれていいからね」


いきなり女子を下の名前で呼ぶの難易度高くない?ちょっと呼び捨ては無理だよ。


「よろしくね、香奈さんと麻耶さん」


「もう、呼び捨てでいいのにー」


香奈さんはほっぺを膨らませている。そんな呼び捨てなんてできるわけないでしょ。陰キャ何年やってると思ってるんだ、下の名前で呼ぶのもつらいんだぞ!


「皆さんちゅうもーく!」


相沢さんの声が聞こえてくる。


「そろそろ時間なのでお疲れ様会始めますー。乾杯とかはテーブルごとでやってくださいね?じゃあテストお疲れ様会を楽しんでください!」



「じゃあ、乾杯しよっか?」


「香奈、ちょっと待って。レイもいるよ。レイが来てから乾杯しよ?」


「あ、ごめん、レイちゃんも一緒だった...」


相沢さんは僕たちと同じ席なんだね。僕が少しでも知ってる人が同じ席にいてくれて助かった...


「ごめんね。待っててくれてありがとう。」


「大丈夫だよ!じゃあ乾杯しよ!テストお疲れ様!かんぱーい!」


「「「かんぱーい!!」」」


みんなで乾杯した。

麻耶さんが何やら笑顔で香奈さんのことを見つめて


「でもねレイー、実は香奈ね、先に乾杯して始めようとしたのよ」


「麻耶ちゃん、言わないでー!レイちゃんごめんね!ゆるしてー」


「あはは!まったく香奈はひどいね!」


相沢さんもどうやら香奈さんのことをからかっているようだ。


「ううー、ごめんー!!」


このやり取りを見ていると自然と笑っていた。3人とも僕に気遣ってくれてこの後も楽しく過ごせた。

読んでくれてありがとうございます!

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